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【参考資料2】 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26881.html
出典情報 厚生科学審議会 会感染症部会(第63回 8/1)《厚生労働省》
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参考資料2

本文書では、国内外の保健機関や研究機関が発表した公式文書に基づいた情報が記載されています。その
ため、報道機関向け会見等での発表情報は含まれていません。
国内外の保健機関や研究者が調査中のため、本文書の公開日から情報が大きく更新されている可能性があり
ます。最新の情報をご確認ください。

複数国で報告されているサル痘について
(第2報)
2022 年 7 月12日
国立感染症研究所

概要


2022 年 5 月以降、欧米を中心に、これまでサル痘の流行が報告されてきたアフリカ大
陸の国々(以下、常在国)への渡航歴のないサル痘症例が 6,000 例以上報告されてお
り、常在国外では前例のない流行となっている。世界的にサル痘に対するサーベイランス
体制が十分整っていないことから、水面下で感染が広がっている可能性があり、今後も感
染者の報告が続く可能性がある。



今回の流行で報告されている症例の多くは男性であり、男性間で性交渉を行う者(MSM;
Men who have sex with men) が多く含まれていることが各国から報告されてい
る。



サル痘はヒトからヒトに容易に伝播するものではない。感染者の皮膚病変や近接した対面
での呼吸器飛沫への一定時間以上の曝露(prolonged face-to-face contact in
close proximity)、感染者が使用した寝具等の媒介物(fomite)により伝播する。現時
点の一連の報告では、感染者にみられた病変の部位などから性的接触に伴う伝播があっ
た可能性が指摘されている。



サル痘は多くは自然軽快するが、小児や妊婦、免疫不全者で重症となる場合がある。
2022 年 5 月以降では、従来の常在国であるナイジェリアと中央アフリカ共和国で死亡
例が3例報告されたが、常在国外での死亡例は報告されていない。



7 月 12日現在、日本国内においてサル痘の報告はない。ただし、今後国内でも感染者が
出る可能性はあり、検査・診断を含めた対応について整備が進められている。



サル痘に類似する発疹等の症状がある場合は速やかに医療機関に相談することが望まし
い。特に次のような者は、発疹の出現や体調に注意を払うことが望ましい。


サル等の患者または疑い例の者との接触のあった者
©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2022.

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