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○2 患者からの相談事例の現状について-2 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00016.html
出典情報 患者申出療養評価会議(第30回 1/21)《厚生労働省》
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(参考)医療機関等において患者申出療養として実施困難と判断した事例(35件)
令和3年12月末時点
医療技術名(対象疾患)

経過等



自家嗅粘膜移植による
損傷脊髄機能の再生治療
(頚髄損傷)

脳神経外科医の評価では、受傷の状況等の患者の状態からは技術の対象外であ
ることから、安全性や有効性等に疑義があり(症状が改善しない可能性)、患
者申出療養での実施は困難と判断。なお先進医療で実施中の技術であるが、当
該患者は適応外。



ラジオ波焼灼術
(腎細胞癌の多発転移)

相談を受けた臨床研究中核病院としては、患者の状態及び技術的な問題等から
実施が不可能と判断し、見送り。



イブランス、ベージニオ投与
(肉腫)

遺伝子パネル検査を実施した結果、当該薬剤が有効である可能性が考えられた
が、患者の状態を考慮し、治療を断念。



ゼルボラフ投与
(癌)

患者の状態を考慮し、治療を断念



オラパリブ投与
(大腸がん)

既に他院にて、当該医薬品の治療歴があったため、適応なしと判断。



イソプロテレノール
(β刺激薬)投与
(アルツハイマー型認知症)

当該患者の診断が未確定であること、当該治療薬は国内で承認されている薬剤
であるが、当該疾患に対する効果は細胞・動物レベルで確認されたのみであり、
ヒトでの効果が全く確認されていないことから、患者申出療養での実施は困難
と判断。("Toxic tau oligomer formation blocked by capping of cysteine residues
with 1,2-dihydroxybenzene groups“. Nature Communications, 2015 )



ペランパネル
(抗てんかん薬)投与
(筋萎縮性側索硬化症)

ヒトでの効果が全く確認されていないこと、近々、多施設共同の医師主導治験
が他院で開始される予定であったため、そちらを案内。

ヒトでの
効果が未確認
治験を案内

メラトニン投与
(認知症)

メラトニンは現時点で医薬品の入手が困難であること、動物モデルにおける使
用経験はあるものの、ヒトに対する効果が確認されていないことから、患者申
出療養として実施困難と判断。(“Effect of Melatonin and Resveratrol against
Memory Impairment and Hippocampal Damage in a Rat Model of Vascular
Dementia.“Neuroimmunomodulation, 2017)

医薬品の入手が困難
でありかつヒトでの
効果が未確認



患者の状態
からは適応外

患者の診断が未確定
かつヒトでの
効果が未確認

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