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資料1-1  令和3年度血液製剤使用実態調査について1(牧野参考人提出資料) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23372.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会 適正使用調査会(第1回 1/24)《厚生労働省》
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令和 3 年度適正使用調査会
図 1 輸血実施施設と調査回答率の年次推移
回答施設
14,000
50.7

51.8

未回答施設
51.4

50.7

回答率
51.7

12,000

49.0

52.0

60.0
50.4
50.0

42.4
38.1

40.0

8,000
30.0
6,000
20.0

4,000

回答率(%)

施設数

10,000

10.0

2,000
0

0.0
2010年度 2012年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度

I.

同種クリオプレシピテートとフィブリノゲン濃縮製剤の使用状況と適正使用
赤血球製剤を1日 10 単位以上輸血した大量輸血症例を経験した施設は、300 床未満施設では、わず

か 7.3%(272 施設)であるのに対し、300 床以上施設の 83.0%(547 施設)を占め、500 床以上
施設では 97.3%と大規模医療施設では非常に高い割合であった。
大量出血・大量輸血時の凝固障害に対して使用する製剤としては、FFP、院内で FFP より調製する同
種クリオプレシピテート製剤(クリオ)およびフィブリノゲン濃縮製剤(フィブリノゲン)の3種類があ
る。FFP のみと回答した施設は、500 床未満の施設で全回答施設の 87.7%と高い割合であり、500 床
以上の施設でも 56.0%と半数以上が FFP のみを使用して対応していた。
図 2 大量出血時の凝固障害に対する使用製剤の割合(病床規模別)

大量出血・大量輸血時の凝固障害に対して使用する製剤が FFP+クリオ製剤と回答した 51 施設数に
対して、FFP+フィブリノゲン製剤と回答した施設数は 102 と2倍であり、後者については、フィブリ
ノゲン製剤を適用外使用されている施設がかなりあるのではないかと推測された。
クリオおよびフィブリノゲンの投与基準を設けている施設は全回答施設の 53.6%(83 施設)と半数
強にとどまった。この背景には、出血量や出血症状の激しさなど現場の判断で投与している、または、迅
速測定機器(point-of-care など)が導入されておらず検査部での凝固検査結果(所要 30~40 分)を
待っていられない、などの実情があると考えられた。出血量や PT 値を投与基準にしている施設は少な
く、回答施設(75 施設)におけるフィブリノゲン値の平均値(±SD)は、145±17mg/dL であり、
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