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資料6-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29460.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第3回 12/1)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

24 COVID-19

Lancet. 399(2022)
1070-1078

背景:人からペット動物を含む他の哺乳類へのSARS-CoV-2の感染が報告されている。しかし、飼育ミンクを除い
て、これら感染動物から人に感染し、持続的な人から人への感染をもたらす可能性を示す記述は過去にはない。
ペットショップ勤務者一人のSARS-CoV-2感染確認後、ペットショップ店内の動物および動物を供給している倉庫に
ついて、SARS-CoV-2感染の根拠を見出す検査が実施された。
方法:このケーススタディでは、香港のペットショップおよびペットショップに対応する倉庫の動物からウイルススワ
ブおよび血液サンプルを採取した。疫学的な観点からペットショップに関連するヒトCOVID-19患者およびSARSCoV-2デルタ変異体に感染していることが確認されたその後の局所症例からの鼻腔スワブまたは唾液サンプルを
収集した。口腔スワブはSARS-CoV-2の定量的RT-PCR(RT-qPCR)によって検査され、血液サンプルはサロゲー
トウイルス中和試験およびプラーク減少中和試験によって血清学的に検査された。 SARS-CoV-2 RT-qPCR陽性
サンプルは、ISeqシーケンスプラットフォーム(イルミナ)を使用した次世代ウイルス全ゲノム配列解析によって遺伝
子解析され、ウイルスゲノムは系統発生的に分析された。
調査結果:ペットショップにおいて個別に検査された16匹のシリアンハムスターのうちの8匹(50%)および対応する
倉庫において12匹のシリアンハムスターのうち7匹(58%)が、RT-qPCRまたは血清学的検査でSARS-CoV-2感染
に陽性だった。ドワーフハムスター(n = 75)、ウサギ(n = 246)、モルモット(n = 66)、チンチラ(n = 116)およびマウ
ス(n = 2)はいずれもRT-qPCR検査でSARS-CoV-2陽性であることが確認されていない。この事例で人とハムス
ターの症例から推定されたSARS-CoV-2ウイルスゲノムはすべて、この発生前までその地域でまん延していなかっ
たもので、懸念されているデルタ変異株(AY.127)であった。ハムスターから得られたウイルスゲノムは、いくつかの
配列の不均一性はあるが系統発生的に関連していた。系統発生的年代測定は、これらのハムスターの感染が
2021年10月14日頃に発生したことを示唆している(95%CIは2021年9月15日から11月9日まで)。人への複数の人
獣共通感染の出来事が検出され、人から人への感染につながった。
解釈:ペットのハムスターは、SARS-CoV-2に自然に感染する可能性がある。ウイルスはハムスター内をまん延し、
人への感染症を引き起こす可能性がある。遺伝的および疫学的結果の両方が、この研究で複数のハムスターから
人への感染の出来事があったことを強く示唆している。この事例は人への感染にもつながった。SARS-CoV-2に感
染したハムスターの輸入が、この発生の原因である可能性がある。

25 COVID-19

ProMED-mail
20211205.8700073

オミクロン変異株について、最も伝播性が高い変異体と考えられていたデルタ変異株の2倍以上の速さで広がるよ
うだと述べた。数学的分析では、変異株のRt(ウイルスが広がる速さの尺度)を推定し、それをデルタ変異株の測
定基準と比較した。オミクロン変異株のRtがデルタ変異株のRtの約2.5倍であることを発見した。

26 COVID-19

ProMED-mail
20220126.8701086

COVID-19の更新情報、動物、ヒト、中国(Hong Kong)、ハムスター、起源について議論 情報源:Bloomberg Hong
Kong officialsは、新たに発見された感染はペットショップの店員で最初に発見されたウイルスとは遺伝的に異なる
ため、ペットのハムスターが市内でCOVIDを広めている可能性についてより自信を深めたと述べた。ハムスターや
ペットショップに曝露したヒトにおいて、さらに多くの感染が発生した。同市は17歳の男子生徒において、追跡不可
能なデルタ感染が1件追加されたことを確認した。当局は、その生徒が以前に動物から感染した誰かから、未知の
感染経路で感染した可能性があると考えている。同市は2022年1月20日、10例の地域感染症例を報告した。当局
は約20例の暫定感染例が存在すると述べたことなどについて記載。(2022年1月27日付け)

27 COVID-19

ProMED-mail
20220406.8702427

WHOは、英国で最初に検出された、2つのオミクロン株(BA.1とBA.2)のハイブリッドであるXEが、これまでで最も伝
播性の高い変異株である可能性があると述べた。伝播性が高いことで有名なBA.2よりも10%容易に広がると推定さ
れている。

ProMED-mail
20220612.8703819

COVID-19の更新情報、動物、ヒト、タイ、ヒトからネコへ、そしてヒトへの感染 情報源:News-Medical Emerging
Infectious Diseasesに発表された最近の研究により、ネコからヒトへのSARS-CoV-2感染が示された。2021年8月
14日に、タイのBangkokに居住する64歳の男性とその32歳の息子がRT-PCR検査でCOVID-19陽性となった。これ
ら症例の飼いネコを同年8月10日に検査した32歳の女性獣医(患者A)が、ネコへの曝露から3日後、COVID-19の
症状を呈した。同年8月15日にこのネコがRT-PCR検査でCOVID-19陽性となり、患者Aからの上咽頭スワブからの
サンプルも同じくSARS-CoV-2を保有していたことなどについて記載。(2022年6月12日付け)

Ther Apher Dial. 25
(2021)4-15

本研究では、血流感染の高リスク群である維持血液透析(HD)患者におけるE型肝炎ウイルス(HEV)全血清有病
率を推定することにより、HD患者におけるHEVの曝露率を測定することを目的として、システマティックレビューおよ
びメタアナリシスを実施した。調査対象を世界中のHD患者としたHEV血清有病率を報告した英語による研究報告
に限定し、PubMed、Web of Science、Scopus、Embase、Google Scholarを開始時から2020年1月10日まで検索し
た。本研究では、最終的に合計20ヶ国より患者9483例を含む56報を解析対象とした。HD施行例におけるHEV血清
有病率を調査した研究の多くが、イラン(n=11)、イタリア(n=7)、およびトルコ(n=6)で実施されたものであった。検
討した研究56報のうち6報が輸血歴のデータを提示していた。著者らの検討の結果、輸血はHEV血清陽性率の約2
倍の増加に関連することが示された(オッズ比=1.99、95%CI:1.50-2.63、P<.0001、I2=6.5%)。2001年から2020年ま
でにHD患者に占めるHEV血清陽性症例数は劇的に増加し、2016年から2020年の血清有病率は11.13%(95%
CI:5.59%-20.94%)であった。結論として、著者らは、HD患者全般のHEV全血清有病率が過去長年にわたり世界
中で増加中であること、さらに輸血がHEV血清陽性率増加と有意に関連していることを明らかにした。

28 COVID-19

29 E型肝炎

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