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資 料3 採取したNAT陰性の血漿の取扱いについて(資料4-1より一部抜粋) (10 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23740.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会 運営委員会(第4回 2/9)《厚生労働省》 |
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るのか。それを使わないと安定供給に支障が出るとか、そういう量なのか、それとも、そ
れほど量はないというところなのか、その辺りを1点お聞きしたいと思います。
もう1点は、当該ロットのFFP等が血漿分画製剤メーカーに行ったときに、このロッ
トがそういうものであるということの情報提供等がされているのか。その2点について伺
いたいと思います。
○田野﨑委員長
以上の2点について、日本赤十字社、いかがですか。
○日本赤十字社後藤安全管理課長
日赤の後藤からお答えします。貯留保管中で分画原料
に転用するものについては、年間数本から十数本ぐらいの数になるかと試算しております。
今回のような事例の情報提供についてはどうなっていますかという御質問については、遡
及調査ガイドラインにあるように、個別NATが陽性となった場合に御連絡することにな
っておりますので、個別NAT陰性の血漿については、特に情報提供等は行っておりませ
ん。以上です。
○武田委員
ありがとうございます。この製剤ユーザーとしては、もちろんリスクをゼロ
にできないという前提の上ではあるのですが、ただゼロにはできないからこそ、それぞれ
の段階において安全対策をしっかりやっているということを示していくことが大事ではな
いかと思っています。今回、遡及調査ガイドラインが変わるような事態があったというこ
とで、是非、血漿分画製剤に関してはどのように扱っていくのかということについても、
もう一度議論をしていただきたいと思いますが、これについてはいかがですか。
○日本赤十字社佐竹中央血液研究所長
これについては、国からの血漿分画製剤の不活化
のログ数が9以上であることを踏まえてということがガイドラインに書いてありまして、
それがきちんと保証された上で個別NAT陰性のものはそのまま使われる形になっており
ます。これは国からの通知となっております。そこのところももっと厳しくということで
あれば、それは国と一緒に現在の制度を考えていかなければならないのではないかと考え
ております。以上です。
○田野﨑委員長
○岡田委員
もしよろしければ、岡田先生に一言、今の件についてお願いします。
埼玉医大の岡田です。この件については、確かにウイルスが入っている可能
性はもちろん否定はできないのですが、現在のNATの技術を使っても検出感度以下、少
量ということで、現状での血漿分画製剤の製造工程での安全性は確保されていると考えら
れています。そうは言っても、ユーザーからすれば少しでもリスクがあるとということは
当然思いますので、その辺については今後検討する必要があるかと思います。というのは、
新規のB型肝炎に感染する場合と、OBIと言って以前から感染していた感染者との区別
が、もちろんOBIの方は非常に少ないのですが、その辺の鑑別が難しいため、どの辺ま
で遡及したらいいかどうかというのが、今後リスクとしてはその辺が少し残っているので、
その辺については鑑別ができるのかどうかということを調査をすることによって、安全な
血液は分画のほうに使っていただいて、リスクがあるものは、今後は使用しないというこ
とになるかと思います。その辺のことについては検討を続けたほうがいいと考えておりま
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れほど量はないというところなのか、その辺りを1点お聞きしたいと思います。
もう1点は、当該ロットのFFP等が血漿分画製剤メーカーに行ったときに、このロッ
トがそういうものであるということの情報提供等がされているのか。その2点について伺
いたいと思います。
○田野﨑委員長
以上の2点について、日本赤十字社、いかがですか。
○日本赤十字社後藤安全管理課長
日赤の後藤からお答えします。貯留保管中で分画原料
に転用するものについては、年間数本から十数本ぐらいの数になるかと試算しております。
今回のような事例の情報提供についてはどうなっていますかという御質問については、遡
及調査ガイドラインにあるように、個別NATが陽性となった場合に御連絡することにな
っておりますので、個別NAT陰性の血漿については、特に情報提供等は行っておりませ
ん。以上です。
○武田委員
ありがとうございます。この製剤ユーザーとしては、もちろんリスクをゼロ
にできないという前提の上ではあるのですが、ただゼロにはできないからこそ、それぞれ
の段階において安全対策をしっかりやっているということを示していくことが大事ではな
いかと思っています。今回、遡及調査ガイドラインが変わるような事態があったというこ
とで、是非、血漿分画製剤に関してはどのように扱っていくのかということについても、
もう一度議論をしていただきたいと思いますが、これについてはいかがですか。
○日本赤十字社佐竹中央血液研究所長
これについては、国からの血漿分画製剤の不活化
のログ数が9以上であることを踏まえてということがガイドラインに書いてありまして、
それがきちんと保証された上で個別NAT陰性のものはそのまま使われる形になっており
ます。これは国からの通知となっております。そこのところももっと厳しくということで
あれば、それは国と一緒に現在の制度を考えていかなければならないのではないかと考え
ております。以上です。
○田野﨑委員長
○岡田委員
もしよろしければ、岡田先生に一言、今の件についてお願いします。
埼玉医大の岡田です。この件については、確かにウイルスが入っている可能
性はもちろん否定はできないのですが、現在のNATの技術を使っても検出感度以下、少
量ということで、現状での血漿分画製剤の製造工程での安全性は確保されていると考えら
れています。そうは言っても、ユーザーからすれば少しでもリスクがあるとということは
当然思いますので、その辺については今後検討する必要があるかと思います。というのは、
新規のB型肝炎に感染する場合と、OBIと言って以前から感染していた感染者との区別
が、もちろんOBIの方は非常に少ないのですが、その辺の鑑別が難しいため、どの辺ま
で遡及したらいいかどうかというのが、今後リスクとしてはその辺が少し残っているので、
その辺については鑑別ができるのかどうかということを調査をすることによって、安全な
血液は分画のほうに使っていただいて、リスクがあるものは、今後は使用しないというこ
とになるかと思います。その辺のことについては検討を続けたほうがいいと考えておりま
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