よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


03資料1 新型コロナワクチンの接種について (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00027.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第52回 2/8)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

【1】今後の接種について

(2)ワクチンの有効性等に係る新たな知見について

オミクロン株対応2価ワクチン追加接種の有効性(重症化予防効果)
追加接種後15-99日間での入院又は死亡に対する予防効果は、オミクロン株対応 2価ワクチンで61.8%、従来型ワ
クチンで24.9%であった。
Lin et al1(NEJM correspondence, 2023)
研究内容:米国ノースカロライナ州の12歳以上で、少なくとも初
回シリーズ接種が完了している者※1が対象。新型コロナワクチン
を2022年5月25日ー8月31日に追加接種した者を従来型ワクチン
接種群、2022年9月1日ー12月8日に追加接種した者をオミクロ
ン株対応2価ワクチン接種群※2とし、各期間中に新型コロナワク
チンの追加接種に適応があるが接種しなかった者をそれぞれ対照群
※3とした。ワクチン接種後15日-99日における重症化予防効果
(入院予防効果、及び入院又は死亡に対する予防効果※4)を評価
したコホート研究。

従来型又はオミクロン株対応2価ワクチンの
入院予防効果及び入院又は死亡予防効果

結果:従来型ワクチン接種群292,659名、従来型ワクチン対照群
5,949,600名、オミクロン株対応2価ワクチン接種群1,070,136名、
オミクロン株対応2価ワクチン対照群5,213,347名が解析された。
入院又は死亡に対する予防効果は以下の通り。
 従来型ワクチン接種群:24.9% [95%CI:1.4ー42.8]
 オミクロン株対応2価ワクチン接種群:61.8% [48.2ー71.8]
オミクロン株対応2価ワクチンは従来型ワクチンに比べて重症化予
防効果が高かったと著者らは述べている。
※1 COVID-19サーベイランスシステム及びCOVID-19ワクチン管理システムに登録がある者から抽出。
※2 ノースカロライナ州では2022年9月1日より新型コロナウイルスワクチンはオミクロン株対応2価ワクチンBA.1対応型又はBA.4-5対応型のいずれかに置き換わった。
※3 3回目接種者に対して初回シリーズのみの接種完了者、4回目接種者に対して3回目接種者、5回目接種者に対して4回目接種者を対照群として組み入れた。
※4 (1-調整ハザード比)*100により算出。ハザード比は性別、年齢階層、人種、地域、郡でのワクチン接種率、研究開始時のワクチン回数で調整。
1. Lin D-Y, Xu Y, Gu Y, et al. Effectiveness of bivalent boosters against severe omicron infection. N Engl J Med.

14