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資料3-8 今村先生提出資料 (1 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00395.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第117回 2/22)《厚生労働省》
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オミクロン株による第8波における死亡者数の増加に関する考察
2023 年 2 月 22 日
今村顕史、太田圭洋、岡部信彦、小坂健、押谷仁、尾身茂、釜萢 敏、川名明彦、
鈴木基、谷口清州、高山義浩、舘田一博、中島一敏、西浦博、前田秀雄、脇田隆字
1.第8波における流行状況について
○新型コロナウイルスのオミクロン株による第8波の流行では、第7波よりも報告され
る感染者数の最大値は低下しているにもかかわらず、死亡者数は過去最多を更新し
ている。なぜ、報告される感染者数の増加に比べて、死亡者数の増加が大きいの
か。以下に、第8波における死亡者数の増加に関する分析と考察を行う。
○なお、新型コロナウイルス感染症に起因する死亡者の定義や観察方法は、以下で
議論するとおり技術的課題もあり、今後それら定義や報告される死亡者数も変更され
る可能性がある。

2.第8波における死亡者数増加に関する考察
○第7波は BA.5 系統が流行の主体であり、第8波についても 2022 年第 52 週時点
で BA.5 系統が約 7 割を占めており、BQ.1 系統、BA.2.75 系統は合わせて 3 割程度
にとどまっている。これらの系統については BA.1/2 系統の自然感染やワクチン接種
で誘導された中和抗体からの逃避能が高まっていることや入院リスクの増加を示す
データが報告されているが、急激な死亡者数の増加につながるような変化が起きて
いるという報告はない。

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