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資料1    「緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る検討会議での議論」に対して寄せられた御意見等について (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00022.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第24回 5/12)《厚生労働省》
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①「年齢制限等」に関連する御意見
年齢制限を設けての販売は賛成であるが、近年は若年層のリテラシーも問題となっていると思うの
で、たとえば成人である 18 歳以上なら購入 OK など、年齢制限は設けるべきだと思う。どこでもい
つでも買えるとなれば、何しても大丈夫と思う未成年も出て来てしまうはずである。
年齢制限を設けてはならないと要望する。望まない妊娠を防ぐためには、どんな女性でもすぐに緊急
避妊薬にアクセスできることが重要だからである。また、未成年こそ「親に言えない・言ったらしか
られるから飲むのを止めた」という判断を下しかねず、望まない妊娠をしてしまう可能性がある。親
の同意を求めることには反対する。
②「薬剤師の研修」に関連する御意見
薬剤師の方の研修にも、必ず適切な性教育の項目を課すこと。男性の薬剤師も多い。きっと、日本の
脆弱な性教育しか受けていない。この避妊薬を求める女性に対して、性的な侮蔑やレイプ被害者に対
してはセカンドレイプのような発言が出てくることも容易に想像ができる。そのような事案があれ
ば、せっかく OTC 化で緊急避妊薬が手に入りやすくなっても、女性は足が遠のく。そのような女性
蔑視の思考は絶対にしてはならないということを研修できちんと教えてほしい。
研修を必須化することで対応できる薬剤師が限定され、薬へのアクセスの妨げにつながりかねない
ため賛同しない。すべての薬剤師がいつでも e ラーニングで習得できる環境を整えることが必要で
ある。具体的な薬剤師向け研修の内容は以下:SRHR の概念、緊急避妊薬の作用機序、我が国の緊急
避妊薬使用の現状、購入者の確認事項とその目的、用法と副作用、購入者からのよくある質問、その
他知っておきたい関連する医薬品、避妊法、性感染症、我が国の妊娠相談の現状と公的支援、DV お
よび性暴力被害の現状と相談先、二次被害防止とトラウマ・インフォームド・ケアの視点とは
レボノルゲストレルは安全性が高く用法も簡便な薬であり、その他多くの OTC 医薬品と同様に
すべての薬剤師が適切に販売できると考える。よって、販売者に研修を義務付けることは不要であ
る。フォローチェックシートを用いて必要事項を確認し、用法、副作用、注意事項などの説明を行う
ことができる。また、緊急避妊薬服用は Safer sex について情報提供を行うよいタイミングであり、
これらについてリーフレットやウェブサイト等を案内することで対応可能である。具体的な緊急避
妊薬使用に関する確認事項および情報提供について、以下を提案する。
〔確認・説明事項〕
チェックリスト等を用いながら確認および説明する。
1. 適応について
添付文書の禁忌および慎重投与、重要な基本的注意、併用注意について確認し、必要時医療機関の受
診を勧奨する。
2. 避妊効果に関する説明
・緊急避妊薬は性交から 72 時間以内で高い効果があり、それ以降は成功率が下がること。ただし、
これは販売の可否をジャッジするものではない。
・服用後避妊の成功が確認されるまでは、妊娠の可能性のある別のセックスをしないこと
・予定日を過ぎても月経がない場合は、妊娠検査薬の使用もしくは婦人科へ受診すること
・作用減退の可能性のある健康状態(嘔吐・下痢)やハーブ、サプリメントなどがあること
3. 副作用

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