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【別添】 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第5版)」について(3/1付 事務連絡)《厚生労働省》
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)病原体検査の指針(第 5 版)

準値が製品ごとに目安として設定されている。

2)抗原検査
SARS-CoV-2 の構成成分である蛋白質を、ウイルスに特異的な抗体を用いて検出
する検査法である。核酸検出検査と同様に陽性の場合はウイルスが検体中に存在する
ことを示す。
抗原検査には、定性検査と定量検査がある。
抗原定性検査は、イムノクロマトグラフィー法によりウイルスの抗原を検知するも
のであり、有症状者において、発症から 9 日目以内の症例では確定診断として用いるこ
とができる。イムノクロマトグラフィー法による定性検査は簡便・迅速なポイントオブ
ケア・デバイスとして使用可能であることから、外来やベッドサイドにおける有症状者
のスクリーニング等に有用である。また、新規薬剤の導入に伴い、重症化リスク因子を
持つ患者等での早期診断の重要性が増しており、簡便・迅速なポイントオブケア・デバ
イスとしての抗原定性検査の積極的な活用を考慮する。さらに、医療・介護施設の職員
等が体調不良を認める場合であって、リアルタイム RT-PCR 等が迅速に実施できない
場合にも活用が推奨される。
無症状者に対する抗原定性検査は、リアルタイム RT-PCR 法等と比較し感度が低
下する可能性があるため、確定診断として用いることは推奨されない。しかし、感染
拡大地域等の医療・介護施設における職員や入院患者・入所者に対して幅広く検査を
実施する必要が生じる場合がある。その際リアルタイム RT-PCR 法等では頻回な実
施が困難だが、抗原定性検査をより頻回に実施可能であれば、頻度及び結果の迅速性の
観点から抗原定性検査は有効と考えられる。ただし、抗原定性検査は核酸検出検査や
抗原定量検査より感度が低いことを考慮し、検査結果が陰性の場合も感染予防策を継
続する必要があること等に留意する(その他の留意点は



4 無症状者の検査を参照)。

一方、抗原定量検査は、専用の測定機器を用いて化学発光酵素免疫測定法等により
ウイルス抗原の量を定量的に測定することができる。検査に抗原と抗体反応のウォッ
シュ過程があることから、特異度も高く、感度も簡易な核酸検出検査と同レベルであ
る。検査法によっては、無症状者に対する唾液を用いた検査に使用可能なことが示さ
れており、空港検疫等で活用されている。
なお、薬事承認された体外診断用医薬品を使用すべきである。

3)抗体検査
抗体検査はウイルスを検出する検査ではなく、ウイルスに対する抗体の有無を調べ
る検査である。陽性となる時期は症状出現後、1~3 週間経ってから陽性となることが
Ⅰ 検査種類と各種検査の意義

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