よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


医療機器のサイバーセキュリティ導入に関する手引書の改訂について (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00013.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第1回 7/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ないことも重要である。販売開始から 5 年以内の医療機器であっても、現在のサイバーセキュリティの
脅威に対して合理的な手段で保護できない場合は、販売開始以降の年数にかかわらずレガシー医療機器
とみなされる。一方、販売開始から 15 年経過した医療機器であっても、現在のサイバーセキュリティの
脅威に対して合理的な手段で保護できる場合は、レガシー医療機器に該当しない。例えば、図2に示すよ
うに、医療機器自体はレガシー状態であっても、ファイアウォール等の補完的対策によって、セキュアな
状態を保証可能な場合は、その補完的対策を含めた構成において、レガシー医療機器とはみなされない。
つまり限定的サポート段階が延長可能である。製造販売業者は、この補完的対策に使用するファイアウォ
ール等の外部機器を、当該医療機器の使用環境として指定し、その仕様及び設定情報は、顧客向け文書に
含める(5.5.1「注意事項等情報及び取扱説明書」参照)

なお、中古医療機器(貸与医療機器も含む)においても、製造販売業者が定めた製品の TPLC の範囲で
サポートが提供されるため、製造販売業者が示した EOS 内で販売可能である。EOS を超えて中古医療機
器が販売されることが想定される場合には、製造販売業者は、中古医療機器の顧客に対しリスクを提示す
るよう努める。

院内プライベート
ネットワーク

ファイアウォール
(補完的対策)

機器・ネットワーク等を利用
し他の機器(医療情報シス
テムに限らず、保守等のた
めの機器等)との通信機能
をもつ医療機器

使用環境として指定
(仕様及び設定情報の提示)

図 2 顧客向け文書の一部として扱う範囲(製造販売業者の責任範囲)

22

23 / 39