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医療機器のサイバーセキュリティ導入に関する手引書の改訂について (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00013.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第1回 7/20)《厚生労働省》
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表 1. 医療機器の設計における検討事項に対する設計原則


設計原則



製造販売業者は、外部からの入力だけでなく、全ての入力を検証
する設計機能を検討し、セキュリティが不十分な通信しかサポー
トしていない機器及び環境(ホームネットワークに接続された機
器やレガシー機器等)との通信を考慮する。
セキュアな通信

製造販売業者は、医療機器の送受信データ通信を不正アクセス、
不正な改変又は反射攻撃から保護する手法について検討する。例
えば、製造販売業者は、医療機器/システム間通信の相互認証方法、
暗号化の要否、既に送信されたコマンド又はデータの不正再送を
防ぐ方法、予め定めた設定時間後に通信を切断する妥当性等につ
いて検討する。
製造販売業者は、医療機器に保存される又は送受信される安全

データ保護

性に関連するデータを暗号化等によって保護する必要性について
検討する。例えば、パスワードは、暗号学的に安全なハッシュとし
て保存する。
製造販売業者は、監査ログ機能のサポート等のデータの否認防
止を確保できる設計特性の要否を判断するために、システムレベ
ルのアーキテクチャーを評価する。

機器の完全性

製造販売業者は、機器のソフトウェアに対する不正な改変等、医
療機器の完全性に関するリスクについて検討する。
製造販売業者は、ウイルス、スパイウェア、ランサムウェア及び
その他の悪意のあるコードが医療機器で実行されることを防ぐた
め、マルウェア対策等のコントロールについて検討する。
製造販売業者は、医療機器の使用者の認証、様々な使用者の役割
に応じたアクセス権付与又は緊急時のアクセス許可等、使用者の
アクセス制御について検討する。また、複数の医療機関及び医療機
器の間で同じ認証情報を共有しないようマネジメントする。認証
又はアクセス許可の例としては、パスワード、ハードウェアキー、

使用者の認証

生体認証又は他の医療機器では作成できない認証信号等がある。
保守点検、修理等の役割をもつ使用者には、高いアクセス権限を
与える必要がある場合があり、製造販売業者は、使用者と協力し
て、認証情報及びアクセス許可の方法を適切にマネジメントする。
製造販売業者は、医療機器が、保守点検、修理等のため、医療機器
として利用できない間、臨床目的で使用されることを禁止し、その
旨を表示する等の仕組みを検討する。

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