よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00013.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第1回 7/20)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ID

感染症(PT)

4 インフルエンザ

5 インフルエンザ

6 インフルエンザ

7 インフルエンザ

出典

概要

Emerg Infect Dis.
28(2022)1664-1668

中国のブタから分離されたG4遺伝子型に属する2種類のユーラシア鳥類型
H1N1豚インフルエンザウイルスの遺伝学的及び生物学的特徴を検討した。
1株は、同時期に分離されたヒト型H1N1インフルエンザウイルスと非常に高
い相同性を示し、ヒト型受容体に優先的に結合することが確認された。

Transboundary and
Emerging Diseases.
69(2022)2373-2383

南アフリカでは過去10年間に豚肉生産量が増加し、人獣共通感染症の病原
体が出現するリスクが高まっている。本研究は、ブタと養豚場作業者間のA
型インフルエンザウイルスの伝播の証拠を評価するために実施された。
2018年2月から10月にかけて、南アフリカのKwaZulu-Natal州の3つの農場か
ら養豚場作業者及びブタの検体を採取した。分子及び血清学的方法を用い
て豚インフルエンザAウイルス感染の証拠を調査したところ、ヒトの鼻洗浄84
検体、ブタの口腔分泌物51検体のうち44(52.4%)及び6(11.8%)にインフル
エンザAウイルスの分子証拠があった。また、ブタのH1N1及びH3N2ウイルス
に対する微量中和活性を測定した結果、高い抗体価が認められた。多変量
リスク因子解析の結果、23-32歳の男性作業者で、最近インフルエンザ罹患
者と接触した履歴があり、個人防護具をほとんど使用していない人がA型イ
ンフルエンザウイルスの分子検出のリスクが最も高いことが示された。これ
らのデータから、南アフリカの養豚場ではA型インフルエンザウイルスが非常
に流行している可能性が高いことが示唆された。南アフリカでは、養豚場に
おける新型インフルエンザウイルスの定期的なサーベイランスと、養豚労働
者に対する教育や季節性インフルエンザワクチンのプログラムが有益である
と思われる。

Zoonoses Public
Health. 69(2022)560571

本文献は、A型インフルエンザウイルス(IAV)のブタとヒトの間の種間伝播の
リスクをより理解するために、1)2回のヒトインフルエンザシーズンにおける
作業前後の養豚場作業者におけるIAV検出率、2)養豚場作業者のIAV検出
に関連するリスク要因の評価、3)養豚場作業者とブタの両方で検出された
IAVの遺伝子配列の特徴を評価したものである。養豚場作業者は勤務終了
時にインフルエンザ陽性となる傾向が強かったが、出勤前や出勤後のIAV検
出とインフルエンザ様疾患症状やその他のリスク指標は関連がなかった。作
業者の鼻腔から採取したサンプルの全ゲノム解析により、作業者1名が出勤
時にパンデミック2009 H1N1のヒト由来IAV(H1-pdm 1A 3.3.2)に感染し、複
数の作業者が勤務先の農場のブタに循環する豚由来IAV(H1-α 1A 1.1)に
曝露していた証拠が示された。

Zoonoses Public
Health. 69(2022)721728

2019年に日本の養豚場のブタがインフルエンザ様疾患(ILI)を呈した従業員
と接触した直後に、ILIを発症した。その後、獣医師はブタを検査した直後に
インフルエンザAウイルス(IAV)感染と診断された。その後、彼女の家族も感
染した。その後、Pandemic A(H1N1)2009ウイルスは、ブタ、獣医師、及びそ
の家族から得られたすべてのサンプルから分離された。分離株の全ゲノム
解析により、ウイルスが同じ系統(6B.1A)に属し、すべての分離株から得ら
れたゲノム配列が互いにほぼ同一であることが確認された。さらに、疫学調
査では、獣医師又はその家族とインフルエンザ患者との間に発病前の接触
はなかったことが明らかになった。これらの結果は、ヒトとブタの間の双方向
感染を強く示していた。同時に、宿主種に対応するIAVゲノムにいくつかのユ
ニークな変異を発見した。ウイルスが農場の従業員からブタに移動した後に
ウイルスに生じた突然変異は、おそらく元のヌクレオチドに戻った結果とし
て、ブタから感染したヒトでは観察されなかった。これらの結果は、IAVの双
方向感染が、新しい変異株の出現による次のパンデミック発生の潜在的なリ
スクであることを示している。

Vector Borne and
8 ウイルス性脳炎 Zoonotic Diseases.
22(2022)391-396

仮性狂犬病ウイルス(PRV)は、ブタに見られる一般的な病原体である。ヒト
におけるPRVの病原性は研究中であり、ヒトにおけるPRV感染の確認された
症例はほとんどないため、臨床的コンセンサスの欠如につながっている。本
文献では、中国でPRVによって引き起こされたウイルス性脳炎の1例につい
て報告する。また、PRV脳炎の臨床的特徴と予後を調査するために文献の
系統的レビューを行い、PRV脳炎患者12人を対象とした。すべての患者は、
発熱や頭痛などの前駆症状を伴う病気の発症前に、ブタや豚肉との直接的
又は間接的な接触歴があった。患者らは急性脳炎症候群、呼吸不全、網膜
炎、又は眼内炎など、中枢神経系(CNS)及び呼吸器系を含む一連の病変を
示した。CNS感染症の急性発作の鑑別診断には、PRV脳炎を含める必要が
あり、頭部磁気共鳴画像法、眼底検査、及び脳脊髄液の次世代シーケンス
によって診断する必要がある。静脈内免疫グロブリン、グルココルチコイド、
抗ウイルス、及び対症療法のサポート治療は、予後を改善するためにできる
だけ早く実施する必要がある。

2/7