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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00013.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第1回 7/20)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
19 日本脳炎B型
20 炭疽
21 炭疽菌感染
22 炭疽菌感染
出典
概要
ProMED-mail
20221119.8706805
オーストラリアMurray川沿いの地域で、動物の定期的な監視により、日本脳
炎ウイルス(JEV)が、この地域で冬に見つかった為、蚊に刺されないよう対
策を講じるよう奨励されている。NSW州保健局のJeremy McAnulty事務局長
(博士)は、この地域のブタからJEVが検出されたのは、蚊が媒介するウイル
スに対する継続的な監視計画の一環であると語った。McAnulty博士は、蚊
に刺されないようにする為、肌を露出する部分には定期的に虫除けを塗るこ
と、外出時にはゆったりした長袖の明るい色の服を着用し、靴を履くこと、家
を防蚊することなどを、地域住民に呼びかけたと述べた。「通常、蚊の数が
減少する冬期にもかかわらず、JEVはMurray川沿いにおいて蚊と水鳥の間
で循環し続けているようだ」とMcAnulty博士は述べた。McAnulty博士は、現
在、より多くの人々が無料でそのウイルスに対するワクチン接種を受けるこ
とができるようになったことを地域に伝え、ワクチン接種を受けることを強く勧
めている。ワクチン接種後、そのウイルスに対する防御的な免疫反応が起こ
るまでに2~4週間かかる為、屋外で過ごす時間が長い人は、今が接種の良
いタイミングである。4つの州で発生した日本脳炎には、ブタとヒトが関与して
いた。涼しくなりブタとヒトへの感染は終息したが、ウイルスが風土病化し、
暖かい季節に戻れば感染が再開されるのではないかという疑問が残った。
上記の報告は、感染が再開されたことを示している。過去数週間にわたり、
保健当局は、危険地域に住む人々にワクチン接種を受けるよう警告してき
た。上記の報告によると、ブタと蚊の継続的な監視により、ブタへの感染が
検出されたことを示している。ワクチン接種の取り組みが強化され、個人が
蚊に刺されないように上記のような予防措置をとることが望まれる。
ProMED-mail
20220728.8704706
コロラド州セジウィック郡の少なくとも2つのウシの群れで、炭疽菌が確認さ
れた。コロラド州でウシの炭疽菌への感染が確認されたのは2012年以来初
めてとなる。1例目は2022年7月23日に生産者がウシの群れに7頭の急性死
亡を認めた後、確認された。次いで2022年7月26日に近くのウシの群れで2
例目の陽性が確認された。両ウシ群は隔離され、抗生物質及び炭疽菌に対
するワクチンが投与された。炭疽菌は家畜及び野生動物の細菌性病原体
で、短期間に多数の家畜を殺傷する可能性があり、バイソン、ウシ、ヒツジ、
ヤギなどの反芻動物は感受性が高い。炭疽はBacillus anthracis という細菌
によって引き起こされ、この芽胞を形成する細菌は、熱、寒さ、乾燥などに耐
える能力があるため、自然環境下で何十年も生存することができる。また、
土壌中で休眠状態であった芽胞が、暴風雨や洪水、掘削の後に高濃度で出
現することがあるとも言われている。炭疽菌のヒトからヒトへの感染は報告さ
れていない。 汚染された動物や動物製品の取り扱い、感染動物の加熱不十
分な肉の摂取、さらに最近では芽胞の意図的な放出によって炭疽菌に感染
するとされている。
ProMED-mail
20220614.8703846
ケニアにおいて、炭疽菌に感染したウシの肉を食べた3人に炭疽菌感染が、
臨床徴候、症状及び曝露歴から確認された。患者3人のうち1人が、ウシの
屠殺の手伝いを要望され、代金としてウシの肉を受け取った。ウシの肉を持
ち帰ってから1週間後に手足の皮膚のかゆみなどの症状が発現し、体調が
悪化した。患者は入院し、治療を受けた。皮膚炭疽の場合、炎症部位がか
ゆくなるが痛みはない。爪で掻くと汚染された指の爪方他の部位に感染する
可能性がある。患者の足の感染は、ウシの解体中に裸足であったことと、感
染した動物の血液によって汚染されたことによるものと考える。
ProMED-mail
20220620.8703981
ヒト皮膚炭疽菌の3症例の感染が報告され、1例は髄膜炎を合併し、全例が1
頭の感染牛に関連していた。3人の患者は屠殺場へのウシの輸送にかか
わっていた。症状は手足の浮腫と高熱に伴う腕の壊死性病変が認められ入
院した。3人とも罹患組織の生検を受けすべての検体で炭疽菌が陽性であっ
た。また一人は頭痛が激しいため髄液検査を行ったところ、炭疽菌が陽性で
あり髄膜炎の推定診断が確定された。炭疽菌感染の管理には迅速な診断と
適切な治療が不可欠である。炭疽菌の皮膚病変は軽微であっても、全身感
染を引き起こす可能性がある。
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19 日本脳炎B型
20 炭疽
21 炭疽菌感染
22 炭疽菌感染
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概要
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20221119.8706805
オーストラリアMurray川沿いの地域で、動物の定期的な監視により、日本脳
炎ウイルス(JEV)が、この地域で冬に見つかった為、蚊に刺されないよう対
策を講じるよう奨励されている。NSW州保健局のJeremy McAnulty事務局長
(博士)は、この地域のブタからJEVが検出されたのは、蚊が媒介するウイル
スに対する継続的な監視計画の一環であると語った。McAnulty博士は、蚊
に刺されないようにする為、肌を露出する部分には定期的に虫除けを塗るこ
と、外出時にはゆったりした長袖の明るい色の服を着用し、靴を履くこと、家
を防蚊することなどを、地域住民に呼びかけたと述べた。「通常、蚊の数が
減少する冬期にもかかわらず、JEVはMurray川沿いにおいて蚊と水鳥の間
で循環し続けているようだ」とMcAnulty博士は述べた。McAnulty博士は、現
在、より多くの人々が無料でそのウイルスに対するワクチン接種を受けるこ
とができるようになったことを地域に伝え、ワクチン接種を受けることを強く勧
めている。ワクチン接種後、そのウイルスに対する防御的な免疫反応が起こ
るまでに2~4週間かかる為、屋外で過ごす時間が長い人は、今が接種の良
いタイミングである。4つの州で発生した日本脳炎には、ブタとヒトが関与して
いた。涼しくなりブタとヒトへの感染は終息したが、ウイルスが風土病化し、
暖かい季節に戻れば感染が再開されるのではないかという疑問が残った。
上記の報告は、感染が再開されたことを示している。過去数週間にわたり、
保健当局は、危険地域に住む人々にワクチン接種を受けるよう警告してき
た。上記の報告によると、ブタと蚊の継続的な監視により、ブタへの感染が
検出されたことを示している。ワクチン接種の取り組みが強化され、個人が
蚊に刺されないように上記のような予防措置をとることが望まれる。
ProMED-mail
20220728.8704706
コロラド州セジウィック郡の少なくとも2つのウシの群れで、炭疽菌が確認さ
れた。コロラド州でウシの炭疽菌への感染が確認されたのは2012年以来初
めてとなる。1例目は2022年7月23日に生産者がウシの群れに7頭の急性死
亡を認めた後、確認された。次いで2022年7月26日に近くのウシの群れで2
例目の陽性が確認された。両ウシ群は隔離され、抗生物質及び炭疽菌に対
するワクチンが投与された。炭疽菌は家畜及び野生動物の細菌性病原体
で、短期間に多数の家畜を殺傷する可能性があり、バイソン、ウシ、ヒツジ、
ヤギなどの反芻動物は感受性が高い。炭疽はBacillus anthracis という細菌
によって引き起こされ、この芽胞を形成する細菌は、熱、寒さ、乾燥などに耐
える能力があるため、自然環境下で何十年も生存することができる。また、
土壌中で休眠状態であった芽胞が、暴風雨や洪水、掘削の後に高濃度で出
現することがあるとも言われている。炭疽菌のヒトからヒトへの感染は報告さ
れていない。 汚染された動物や動物製品の取り扱い、感染動物の加熱不十
分な肉の摂取、さらに最近では芽胞の意図的な放出によって炭疽菌に感染
するとされている。
ProMED-mail
20220614.8703846
ケニアにおいて、炭疽菌に感染したウシの肉を食べた3人に炭疽菌感染が、
臨床徴候、症状及び曝露歴から確認された。患者3人のうち1人が、ウシの
屠殺の手伝いを要望され、代金としてウシの肉を受け取った。ウシの肉を持
ち帰ってから1週間後に手足の皮膚のかゆみなどの症状が発現し、体調が
悪化した。患者は入院し、治療を受けた。皮膚炭疽の場合、炎症部位がか
ゆくなるが痛みはない。爪で掻くと汚染された指の爪方他の部位に感染する
可能性がある。患者の足の感染は、ウシの解体中に裸足であったことと、感
染した動物の血液によって汚染されたことによるものと考える。
ProMED-mail
20220620.8703981
ヒト皮膚炭疽菌の3症例の感染が報告され、1例は髄膜炎を合併し、全例が1
頭の感染牛に関連していた。3人の患者は屠殺場へのウシの輸送にかか
わっていた。症状は手足の浮腫と高熱に伴う腕の壊死性病変が認められ入
院した。3人とも罹患組織の生検を受けすべての検体で炭疽菌が陽性であっ
た。また一人は頭痛が激しいため髄液検査を行ったところ、炭疽菌が陽性で
あり髄膜炎の推定診断が確定された。炭疽菌感染の管理には迅速な診断と
適切な治療が不可欠である。炭疽菌の皮膚病変は軽微であっても、全身感
染を引き起こす可能性がある。
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