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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00013.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第1回 7/20)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

16 旋毛虫症

ViaPaisの報告によると、アルゼンチンCordoba州の町Adelia Mariaで6例の旋
毛虫症の症例が確認された。その感染は同地域の保健当局によって確認さ
れ、住民への警戒を呼びかけている。地域病院の院長であるCarlos Ferrero
らは、症例の起源を決定する為に取り組むことを決意した。医師は、2症例は
7日前に検出されたが、今別4症例が追加されたことを明言した。これらの症
例には、関連性がなく、「病気は、疫学と州の人獣共通感染症で既に訴えが
あり、フォローアップと罹患者の治療を行っている」と説明し、「我々は、豚肉
の消費に注意するように住民に警告している」と付け加えた。医師は、症状
があった最初の2人は、Rio Cuartoで治療され、「診断はRio Cuartoの感染症
学を通じて確認された」と彼は言った。加えて「我々は、原因を確認するため
Outbreak NewsToday.
に取り組んでおり、これまでのところ、それらは単発の症例である」と彼は
http://outbreaknewsto
言った。旋毛虫症は、最も一般的な回虫旋毛虫によって引き起こされる寄生
day.com/argentina-six虫疾患である。加熱不十分な肉や生肉を食べると、胃酸によって幼虫が放
trichinosis-cases出され、腸の中で成虫になる。約1週間後、メスは幼虫を放出し始め、血流に
reported-in-adelia入り、骨格筋にたどり着き、そこで被包化する。腸内で成虫が活動すると、急
maria-cordoba-80807/
性食中毒に似た胃腸症状が出ることがある。突然の発熱、筋肉痛、顔の腫
れを伴う疼痛が初期の典型的な症状である。この後、網膜出血などの眼症
状が現れることもある。感染が重症になると、心臓、呼吸器、神経系の障害
が起こり、心不全で死亡することもある。幼虫の摂取量が多ければ多いほ
ど、重症化する。予防法として①新鮮な豚肉、豚肉製品、野生動物の肉はす
べて160°Fに達するまで加熱し、肉はピンクからグレーに変わるまで過熱す
る。②豚肉を-13°Fで10日間以上凍らせると、シストが死滅する。ただし、セ
イウチやクマの肉に含まれる旋毛虫の仲間は例外で、耐寒性がある為、上
記のように調理しなければならない。③肉の燻製、塩漬け、乾燥は効果的で
はない。

17 旋毛虫症

アルゼンチンのSanta Fe州Rufino市で報告された旋毛虫症例は、当局が15
症例を追加報告した為23症例に増加した。感染の主な原因は、肉やソー
セージの場合、加熱不十分な調理にあり、更に生食はリスクが高い為、肉の
産地や調理に関して細心の注意を払うことが推奨されている。旋毛虫症と
Outbreak NewsToday.
は、回虫であるTrichinella spiralis によって最も多く引き起こされる寄生虫症
http://outbreaknewsto
である。加熱不十分な肉や生肉を摂取すると、胃酸により幼虫が放出され、
day.com/argentina腸内で成熟して成虫になる。約1週間後、メスが幼虫を放出し始め、血流に
trichinosis-cases-rise入り、骨格筋にたどり着いてカプセル化する。腸内で成虫が活動すると、急
to-23-in-rufino-santa性食中毒に似た消化器症状が現れることがある。突然の発熱、顔の腫れを
fe-93681/
伴う筋肉痛、疼痛が初期の典型的な症状である。この後、網膜出血などの
眼症状が現れることもある。感染が重なると、心臓、呼吸器、神経系の障害
が起こり、心不全で死亡することもある。幼虫の摂取量が多いほど、病状は
重くなる。

18 日本脳炎B型

2022年オーストラリアでの日本脳炎ウイルスの出現:蚊の媒介者に関する
既存の知見について
2022年初頭、オーストラリア南東部の養豚場で、子ブタの死産やミイラ化の
原因が、日本脳炎ウイルス(JEV)だと確認された。その後、4つの州を含む
広範囲の地域で、ヒトの感染例と、感染した子ブタを飼っている養豚場が追
加で確認された。1995年から2005年にかけてオーストラリア北部の
AASV.
Queensland州で発生したJEVに対応する為、オーストラリアのJEV媒介動物
https://www.aasv.org/n
に関する既存情報を統合したCulex sitiens(イエカ)サブグループの一種、特
ews/story.php?id=1493
にCulex annulirostrisは、JEVの野外検出の87%を占め、実験室でのウイル
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ス媒介効率が高く、ブタやトリ(ウイルスの主要増幅宿主)がいる場合は、容
易に捕食し、広範囲の大きな集団で発生しているので、オーストラリアでの
JEVの主要ベクターと見なすべきであると思われる。Culex
quinquefasciatus、Culex gelidus、Culex tritaeniorhynchusの3種の外来種も
ベクターとして機能する可能性があるが、オーストラリアの状況における地
理的分布、生息数、バイオノミクスに関する更なる情報が必要である。

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