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医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表 (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190382_00013.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和5年度第1回 7/20)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
出典
概要
9 テニア症
有鉤条虫嚢虫症は人獣共通感染症であり、疾病伝播の危険因子が存在す
る多くの低・中所得国において流行している。ブルンジを含む多くの国では、
嚢虫症が公衆衛生や養豚業に与える経済的な影響についてはよく知られて
いない。本研究は、ブルンジにおける有鉤条虫嚢虫症の負担を、ヒト及びブ
タのデータを含めて推定することを目的とした。2021年7月30日までの文献
及び政府・非政府機関から疫学的・経済的データを収集した。経済的負担を
評価するために神経嚢虫症(NCC)に関連するてんかんの直接及び間接費
用と豚嚢虫症による損失を推定し、健康負担は人獣共通感染症障害調整生
存年を用いて推定した。疫学的パラメーターの種類に応じて、異なる確率分
BMC Infectious
布(一様分布、ベータ分布、ディリクレ分布、ガンマ分布)が適用された。モン
Diseases. 22(2022)851 テカルロシミュレーションと10万回の反復計算により、各パラメーターの95%
不確実性区間(UI)を算出し、感度分析を行った。ブルンジでは、ヒト及びブタ
の有鉤条虫嚢虫症による経済的影響が426万ドル(95%UI:1,858,3088,190,951)、このうち40.2%(95%UI:10.3-75.1)はNCC関連てんかんによる
ものであり、59.8%(95%UI:24.9-89.7)は豚嚢虫症による損失であった。
NCCてんかん1例あたりのコストは72USD(95%UI:25-168)であり、2020年
の1人あたりGDPの30.8%に相当する。NCC関連てんかんの発症例数は
9065例(95%UI:2370-16,716)、死亡症例数は61例(95%UI:16-114)であっ
た。本研究は、ブルンジの人々にとって有鉤条虫嚢虫症が大きな負担になっ
ていることを示した。
10 ブルセラ症
ブラジル南部で報告されたブルセラ病感染患者における疫学的特性に関す
る報告。ブルセラ症は世界中で最も重要で広範囲に及ぶ細菌性人畜共通疾
患のひとつであり、感染動物との直接接触や非低温殺菌牛乳を含む汚染さ
れた製品の摂取など、様々な感染源からヒトに伝播する。農業地域である西
サンタカタリナ州では、この疾患に関するヒトでの疫学的研究はわずかしか
ない。このように、本試験の目的は、2013年から2018年にかけて西サンタカ
タリナ州で報告されたヒトブルセラ症の疫学的側面の特徴を明らかにするこ
とであった。データはEpidemiological Surveillance Board(Diretoria de
Vigilancia Epidemiologica)が提供した。ヒトにおける本疾患の頻度及び確認
されたヒト症例の疫学的プロファイルを評価した。スクリーニングで陽性で
Rev Inst Med Trop Sao
あった症例、及び確認され治療プロトコルに提出された症例を分析した。研
Paulo. 64(2022)e38
究期間中、3671人が検査を受け、そのうち12.34%がスクリーニングで陽性
(453/3671)となり、3.40%で症状が確認された(125/3671)。検査陽性者数
が最も多かった年は2015年(123例)であり、2018年は症状確認例(39例)が
最も多かった年であった。確認された症例の内訳は、男性(48.8%)、自己申
告による白色人種(22.4%)、20~59歳(60%)に多く、初等教育が不完全
(22.4%)、農村出身(59.2%)、ウシとの職業的接触(64.8%)、農業及び家畜
活動に直結する職業に従事している(55.5%)、低温殺菌されていない乳製
品の摂取の報告(59.2%)となっていた。症例数に季節変動は認められな
かった。その結果、ブルセラ症は西サンタカタリナ州の風土病であることが実
証された。
11 レンサ球菌感染
ProMED-mail
20220214.8701455
タイでの生の豚肉、血液の摂取によるレンサ球菌の増加。タイの保健当局
は、2021年はヒトへの豚レンサ球菌感染が前年と比較して67%増加したと報
告した。タイの疫学局より昨年(2021年)は576症例が報告され、そのうち死
亡は24症例であった。2020年は344症例と11死亡症例であった。この疾患の
発生率が最も高いのは北部の州であったと報告されている。レンサ球菌感
染は、地元で好まれる料理、すなわち新鮮な血を含む生豚肉を食べるという
危険な行為と、適切な感染対策をせず、ブタと密接に接触した場合、特に高
リスク地域で散発的に発生する傾向がある。ヒトのレンサ球菌感染は、ブタ
に関連する人獣共通感染症である。感染は、特定の株が特定の毒素を産生
する場合、特に致命的となりうる。レンサ球菌感染により、髄膜炎、聴覚障
害、毒性ショック、敗血症、及び心内膜炎などの症状が現れる可能性があ
る。
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感染症(PT)
出典
概要
9 テニア症
有鉤条虫嚢虫症は人獣共通感染症であり、疾病伝播の危険因子が存在す
る多くの低・中所得国において流行している。ブルンジを含む多くの国では、
嚢虫症が公衆衛生や養豚業に与える経済的な影響についてはよく知られて
いない。本研究は、ブルンジにおける有鉤条虫嚢虫症の負担を、ヒト及びブ
タのデータを含めて推定することを目的とした。2021年7月30日までの文献
及び政府・非政府機関から疫学的・経済的データを収集した。経済的負担を
評価するために神経嚢虫症(NCC)に関連するてんかんの直接及び間接費
用と豚嚢虫症による損失を推定し、健康負担は人獣共通感染症障害調整生
存年を用いて推定した。疫学的パラメーターの種類に応じて、異なる確率分
BMC Infectious
布(一様分布、ベータ分布、ディリクレ分布、ガンマ分布)が適用された。モン
Diseases. 22(2022)851 テカルロシミュレーションと10万回の反復計算により、各パラメーターの95%
不確実性区間(UI)を算出し、感度分析を行った。ブルンジでは、ヒト及びブタ
の有鉤条虫嚢虫症による経済的影響が426万ドル(95%UI:1,858,3088,190,951)、このうち40.2%(95%UI:10.3-75.1)はNCC関連てんかんによる
ものであり、59.8%(95%UI:24.9-89.7)は豚嚢虫症による損失であった。
NCCてんかん1例あたりのコストは72USD(95%UI:25-168)であり、2020年
の1人あたりGDPの30.8%に相当する。NCC関連てんかんの発症例数は
9065例(95%UI:2370-16,716)、死亡症例数は61例(95%UI:16-114)であっ
た。本研究は、ブルンジの人々にとって有鉤条虫嚢虫症が大きな負担になっ
ていることを示した。
10 ブルセラ症
ブラジル南部で報告されたブルセラ病感染患者における疫学的特性に関す
る報告。ブルセラ症は世界中で最も重要で広範囲に及ぶ細菌性人畜共通疾
患のひとつであり、感染動物との直接接触や非低温殺菌牛乳を含む汚染さ
れた製品の摂取など、様々な感染源からヒトに伝播する。農業地域である西
サンタカタリナ州では、この疾患に関するヒトでの疫学的研究はわずかしか
ない。このように、本試験の目的は、2013年から2018年にかけて西サンタカ
タリナ州で報告されたヒトブルセラ症の疫学的側面の特徴を明らかにするこ
とであった。データはEpidemiological Surveillance Board(Diretoria de
Vigilancia Epidemiologica)が提供した。ヒトにおける本疾患の頻度及び確認
されたヒト症例の疫学的プロファイルを評価した。スクリーニングで陽性で
Rev Inst Med Trop Sao
あった症例、及び確認され治療プロトコルに提出された症例を分析した。研
Paulo. 64(2022)e38
究期間中、3671人が検査を受け、そのうち12.34%がスクリーニングで陽性
(453/3671)となり、3.40%で症状が確認された(125/3671)。検査陽性者数
が最も多かった年は2015年(123例)であり、2018年は症状確認例(39例)が
最も多かった年であった。確認された症例の内訳は、男性(48.8%)、自己申
告による白色人種(22.4%)、20~59歳(60%)に多く、初等教育が不完全
(22.4%)、農村出身(59.2%)、ウシとの職業的接触(64.8%)、農業及び家畜
活動に直結する職業に従事している(55.5%)、低温殺菌されていない乳製
品の摂取の報告(59.2%)となっていた。症例数に季節変動は認められな
かった。その結果、ブルセラ症は西サンタカタリナ州の風土病であることが実
証された。
11 レンサ球菌感染
ProMED-mail
20220214.8701455
タイでの生の豚肉、血液の摂取によるレンサ球菌の増加。タイの保健当局
は、2021年はヒトへの豚レンサ球菌感染が前年と比較して67%増加したと報
告した。タイの疫学局より昨年(2021年)は576症例が報告され、そのうち死
亡は24症例であった。2020年は344症例と11死亡症例であった。この疾患の
発生率が最も高いのは北部の州であったと報告されている。レンサ球菌感
染は、地元で好まれる料理、すなわち新鮮な血を含む生豚肉を食べるという
危険な行為と、適切な感染対策をせず、ブタと密接に接触した場合、特に高
リスク地域で散発的に発生する傾向がある。ヒトのレンサ球菌感染は、ブタ
に関連する人獣共通感染症である。感染は、特定の株が特定の毒素を産生
する場合、特に致命的となりうる。レンサ球菌感染により、髄膜炎、聴覚障
害、毒性ショック、敗血症、及び心内膜炎などの症状が現れる可能性があ
る。
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