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資料1-1 アセトアミノフェンを含有する製剤(医療用)の「使用上の注意」 の改訂について (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34324.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会 医薬品等安全対策部会 安全対策調査会(令和5年度第4回 7/25)《厚生労働省》 |
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イドライン専門部会、2021)」:「7-1 AERD(NSAIDs 過敏喘息、N-ERD、アスピリン喘
息)」の「5)発熱疼痛時の対応」の項の「表 7-1 AERD(NSAIDs 過敏喘息、N-ERD、ア
スピリン喘息)に対する使用可能な薬剤」において、多くの Aspirin-exacerbated
respiratory disease(AERD)で投与可能な医薬品の一つとして本剤 1 回 300 mg 以
下が記載されている。なお、本剤は比較的安全であるが、1 回 1,000~1,500 mg 負荷
で 34%が呼吸機能低下を示した報告があり、日本人では 1 回 300 mg 以下にすべきで
ある旨が記載されている。
知見②:
「喘息診療実践ガイドライン 2022(日本喘息学会、2022)」:「5.合併症・喘
息の側面」の「5-6 NSAIDs 過敏喘息(N-ERD、通称:アスピリン喘息)」の項の「表
5-8 NSAIDs 過敏喘息における NSAIDs の選択」において、
「やや危険(弱い COX-1 阻
害作用を持つ薬剤)
」として、本剤 1 回 500 mg 以上が、
「比較的安全(COX-1 阻害作
用が少ない薬剤)」として、本剤 1 回 300 mg 以下が記載されている。
調査対象品目のうち、1 錠中に本剤 325 mg を含有しているトラマドール
塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤については「抜歯後の疼痛」と「非が
ん性慢性疼痛」の2つの効能・効果がある。
このうち、通常用量が 1 回2錠(本剤 650 mg)である「抜歯後の疼痛」
に対しては、
「アスピリン喘息又はその既往歴のある患者」を、引き続き禁
忌として設定しておくことが適切と判断した。
もう1つの効能・効果である「非がん性慢性疼痛」
(通常用量が 1 回 1 錠
(本剤 325 mg)で 1 回2錠(本剤 650 mg)まで増量可能とされている)
に対しては、通常用量が「喘息診療実践ガイドライン 2022(日本喘息学会、
2022)」にて「比較的安全」とされている上限の 1 回 300 mg を著しく超え
ておらず、
「やや危険」とされている 1 回 500 mg 以上とは一定程度乖離し
ていることから、以下の注意喚起は必要と考えるが、「アスピリン喘息又
はその既往歴のある患者」の禁忌を解除することは可能と判断した。
1 回 1 錠(本剤 325 mg)とすること。
当該配合剤を用いず、個別のアセトアミノフェン製剤を用いた用量調
節を考慮すること。
4.対応方針
上記の調査結果を踏まえ、以下の改訂を行ってはどうか。(資料1-3、別
添3(37~52 ページ))
○ 「重篤な心機能不全のある患者」、「消化性潰瘍のある患者」、「重篤な血液
の異常のある患者」の3つの集団について、「禁忌」の項から削除するとと
6
息)」の「5)発熱疼痛時の対応」の項の「表 7-1 AERD(NSAIDs 過敏喘息、N-ERD、ア
スピリン喘息)に対する使用可能な薬剤」において、多くの Aspirin-exacerbated
respiratory disease(AERD)で投与可能な医薬品の一つとして本剤 1 回 300 mg 以
下が記載されている。なお、本剤は比較的安全であるが、1 回 1,000~1,500 mg 負荷
で 34%が呼吸機能低下を示した報告があり、日本人では 1 回 300 mg 以下にすべきで
ある旨が記載されている。
知見②:
「喘息診療実践ガイドライン 2022(日本喘息学会、2022)」:「5.合併症・喘
息の側面」の「5-6 NSAIDs 過敏喘息(N-ERD、通称:アスピリン喘息)」の項の「表
5-8 NSAIDs 過敏喘息における NSAIDs の選択」において、
「やや危険(弱い COX-1 阻
害作用を持つ薬剤)
」として、本剤 1 回 500 mg 以上が、
「比較的安全(COX-1 阻害作
用が少ない薬剤)」として、本剤 1 回 300 mg 以下が記載されている。
調査対象品目のうち、1 錠中に本剤 325 mg を含有しているトラマドール
塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤については「抜歯後の疼痛」と「非が
ん性慢性疼痛」の2つの効能・効果がある。
このうち、通常用量が 1 回2錠(本剤 650 mg)である「抜歯後の疼痛」
に対しては、
「アスピリン喘息又はその既往歴のある患者」を、引き続き禁
忌として設定しておくことが適切と判断した。
もう1つの効能・効果である「非がん性慢性疼痛」
(通常用量が 1 回 1 錠
(本剤 325 mg)で 1 回2錠(本剤 650 mg)まで増量可能とされている)
に対しては、通常用量が「喘息診療実践ガイドライン 2022(日本喘息学会、
2022)」にて「比較的安全」とされている上限の 1 回 300 mg を著しく超え
ておらず、
「やや危険」とされている 1 回 500 mg 以上とは一定程度乖離し
ていることから、以下の注意喚起は必要と考えるが、「アスピリン喘息又
はその既往歴のある患者」の禁忌を解除することは可能と判断した。
1 回 1 錠(本剤 325 mg)とすること。
当該配合剤を用いず、個別のアセトアミノフェン製剤を用いた用量調
節を考慮すること。
4.対応方針
上記の調査結果を踏まえ、以下の改訂を行ってはどうか。(資料1-3、別
添3(37~52 ページ))
○ 「重篤な心機能不全のある患者」、「消化性潰瘍のある患者」、「重篤な血液
の異常のある患者」の3つの集団について、「禁忌」の項から削除するとと
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