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【資料5】LIFE (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34837.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第222回 8/30)《厚生労働省》
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現状と課題
<現状と課題>


令和3年度より運用を開始したLIFEについては、令和5年4月時点において53,370事業所が関連
する加算を算定しており、運用開始以降、算定事業所数は増加傾向にある。



また、令和3年度介護報酬改定において、LIFE関連加算が創設された。サービス種別により、算
定率は差があるものの上昇傾向にある。



LIFEの導入後、ADLや認知症の状態等について評価する事業所の割合が増加した。また、LIFEの
活用により、利用者の状態を多角的に把握できるようになったことや、データを参考に多職種で話し
合う場を設け、計画の見直しを行うようになったなどの効果があった。



他方で、令和4年度の調査ではデータ提出について、約76%の事業所が負担と感じており、中で
も、疾病状況及び服薬情報について正確に把握することが難しいと回答した事業所が約2~3割で
あった。さらに、LIFE関連加算で入力を求めている項目について、複数の加算で項目が重複してい
ることや、選択肢が不足したり定義が曖昧であるなどの課題も指摘されている。



同調査において、入力負担以外では、 LIFEの活用に当たって項目の評価方法に関する職員への研
修ができていないことや、収集した情報を利用したサービスの見直しが難しいなどの課題が、約3割
の事業所から指摘されている。



LIFE関連加算には、褥瘡マネジメント加算や排せつ支援加算など、アウトカム評価の視点を含む
ものも存在している中で、介護報酬におけるアウトカムの視点も含めた評価の在り方についてLIFE
で蓄積された知見も活用し検討することとの指摘がある。



各加算におけるアウトカムの設定について、アウトカムとしてどのようなことが望ましいかの判断
が難しいなど、アウトカム評価の難しさも指摘されており、こうした新たなエビデンスの創出に向け
てLIFEの入力項目等を見直す必要がある。
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