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「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅵ」<概要版> (8 ページ)

公開元URL https://www.kenporen.com/press/
出典情報 政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅵ(9/7)《健康保険組合連合会》
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2-1:かかりつけ医機能の実態に関する医療機関の傾向分析

機能強化加算の届出を行っている医療機関を「かかりつけ医機能あり」とみなし、常勤医師3人以下の内科系診療所を対象として、
背景因子を統計的に調整したうえで、体制や診療実績について、同加算の有無による2群間を比較(各群N=4,074)。


















機能強化加算なし

機能強化加算あり

P値

生活習慣病の重複検査あり割合

0.4%

0.3%

0.304

疾患の種類数

65.1種類

72.3種類

<0.001

在宅診療延べ患者数

0.1人/月

0.7人/月

0.013

土日祝延べ外来患者数
時間外延べ外来患者数

15.1人/月
1.2人/月

15.8人/月
2.1人/月

1.000
0.289

外来感染対策向上加算あり施設割合

23.9%

55.7%

<0.001

新型コロナ延べ患者数

11.6人/月

19.6人/月

<0.001

プライマリケア医人数

0.01人

0.03人

<0.001

オンライン診療延べ患者数

0.3人/月

0.6人/月

1.000

リフィル処方延べ患者数

0.01人/月

0.02人/月

1.000

6種類以上の多剤服用あり割合

23.3%

23.3%

1.000

薬剤総合評価調整管理料あり割合

0.01%

0.03%

1.000

糖尿病で眼底検査実施あり割合

17.8%

16.1%

0.076

診療情報提供延べ患者数

1.1人/月

1.2人/月

0.893

13指標のうち

統計的な有意差が示され、
⚫ 幅広い疾患の診療
⚫ 感染症等への対応 等
一定の役割を果たしている。
一方、現行の要件では
⚫ 時間外対応
⚫ 重複検査の抑制
⚫ 多剤服用の調整
⚫ 他院への紹介 等
十分な機能の発揮を促す効果
が乏しい。

※ 患者の対象年齢が75歳未満であることに留意が必要。詳しい分析方法は報告書本編テーマ2-1(6)を参照

⚫ 診療報酬において、かかりつけ医機能に関する評価を行う際には、かかりつけ医機能を発揮するため
の適切かつ十分な体制および診療実績を要件として定めるべき。
➢ プライマリケアに関連する基本的な診療行為等を包括化し、体制や診療実績に応じて包括点数に
メリハリを付けることが考えられる。

➢ 機能強化加算を存続させる場合には、体制および診療実績を適切に反映した評価に見直すべき。
➢ 体制および診療実績の要件の設定については、実態の検証が可能な指標とするべき。

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