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2022年度 介護医療院の経営状況について (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/231110_No006.pdf |
出典情報 | 2022年度 介護医療院の経営状況について(11/10)《福祉医療機構》 |
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2023-006
るまでになった(図表 1)
。
福祉医療機構(以下「機構」という。
)では、
毎年度、貸付先の介護医療院より事業実績につ
2022 年度の事業収益対事業利益率(以下「事
いて報告をいただいている。本稿では主に 2022
業利益率」という。)は、2021 年度から 1.4 ポ
年度決算に係る経営状況について分析した。
イント低下し 2.6%、経常収益対経常利益率(以
なお、いずれの年度においてもサンプル数が
下「経常利益率」という。)は 0.4 ポイント低下
少ないことから、必ずしも本分析の結果が全国
し 4.0%となった。赤字施設割合1も 37.7%まで
の介護医療院の状況を反映しているとは限らな
拡大しており、経営状況の悪化がみてとれる。
い可能性があることにご留意いただきたい。
この要因について、まず収益面に関する指標
からみていきたい。利用者 1 人 1 日当たり事業
1
経営状況の経年比較
収益(以下「利用者単価」という。)は、307 円
2021 年度・2022 年度の経営状況
上昇し 16,688 円となった。利用者単価の内訳を
実利用者数は増加したものの、事業利益率・
経常利益率はともに低下し、赤字施設割合が
拡大
みると、利用者 1 人 1 日当たり介護料収益(以
1.1
下「介護料収益」という。)および利用者 1 人 1
日当たり利用者等利用料収益(以下「利用料収
益」という。
)はともに上昇している。利用料収
介護医療院は、介護療養型医療施設等からの
益が上昇した一因としては、2021 年 8 月 1 日か
移行を背景として、施設数が年々増加している。
らの負担限度額および補足給付の見直しの影響
これに伴い、当機構に対し事業報告書をいただ
が通年で生じたことが考えられる。一方で、入
く数も増えていき、2022 年度は 106 施設を数え
(図表 1)年度別
介護医療院の経営状況
指標
施設数
定員数
入所利用率
在所日数(施設入所)
要介護度(施設入所+短期入所)
利用者単価
うち介護料収益(施設入所+短期入所)
うち利用料収益(施設入所+短期入所)
1 施設当たり従事者数
利用者 10 人当たり従事者数
人件費率
医療材料費率
事
業 給食材料費率
収 経費率
益
うち水道光熱費率
対
減価償却費率
事業利益率
経常利益率
1 施設当たり事業収益
1 施設当たり事業費用
うち 1 施設当たり人件費
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
赤字施設割合
2021
人
%
日
円
円
円
人
人
%
%
%
%
%
%
%
%
千円
千円
千円
千円
千円
%
2022
85
72.5
92.9
521.9
4.11
16,382
13,981
2,401
51.2
6.20
60.7
5.1
6.2
20.0
2.5
4.0
4.0
4.4
438,257
420,639
265,895
8,561
5,194
31.8
差(2022-2021)
106
77.1
91.2
457.5
4.13
16,688
14,065
2,624
53.8
6.14
60.2
5.7
6.2
21.0
3.2
4.2
2.6
4.0
496,434
483,544
298,805
9,225
5,553
37.7
4.6
△ 1.7
△ 64.4
0.02
307
83
223
2.6
△ 0.06
△ 0.5
0.6
△ 0.0
1.0
0.7
0.3
△ 1.4
△ 0.4
58,177
62,905
32,910
664
358
6.0
1 経常利益が 0 円未満を赤字とした
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るまでになった(図表 1)
。
福祉医療機構(以下「機構」という。
)では、
毎年度、貸付先の介護医療院より事業実績につ
2022 年度の事業収益対事業利益率(以下「事
いて報告をいただいている。本稿では主に 2022
業利益率」という。)は、2021 年度から 1.4 ポ
年度決算に係る経営状況について分析した。
イント低下し 2.6%、経常収益対経常利益率(以
なお、いずれの年度においてもサンプル数が
下「経常利益率」という。)は 0.4 ポイント低下
少ないことから、必ずしも本分析の結果が全国
し 4.0%となった。赤字施設割合1も 37.7%まで
の介護医療院の状況を反映しているとは限らな
拡大しており、経営状況の悪化がみてとれる。
い可能性があることにご留意いただきたい。
この要因について、まず収益面に関する指標
からみていきたい。利用者 1 人 1 日当たり事業
1
経営状況の経年比較
収益(以下「利用者単価」という。)は、307 円
2021 年度・2022 年度の経営状況
上昇し 16,688 円となった。利用者単価の内訳を
実利用者数は増加したものの、事業利益率・
経常利益率はともに低下し、赤字施設割合が
拡大
みると、利用者 1 人 1 日当たり介護料収益(以
1.1
下「介護料収益」という。)および利用者 1 人 1
日当たり利用者等利用料収益(以下「利用料収
益」という。
)はともに上昇している。利用料収
介護医療院は、介護療養型医療施設等からの
益が上昇した一因としては、2021 年 8 月 1 日か
移行を背景として、施設数が年々増加している。
らの負担限度額および補足給付の見直しの影響
これに伴い、当機構に対し事業報告書をいただ
が通年で生じたことが考えられる。一方で、入
く数も増えていき、2022 年度は 106 施設を数え
(図表 1)年度別
介護医療院の経営状況
指標
施設数
定員数
入所利用率
在所日数(施設入所)
要介護度(施設入所+短期入所)
利用者単価
うち介護料収益(施設入所+短期入所)
うち利用料収益(施設入所+短期入所)
1 施設当たり従事者数
利用者 10 人当たり従事者数
人件費率
医療材料費率
事
業 給食材料費率
収 経費率
益
うち水道光熱費率
対
減価償却費率
事業利益率
経常利益率
1 施設当たり事業収益
1 施設当たり事業費用
うち 1 施設当たり人件費
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
赤字施設割合
2021
人
%
日
円
円
円
人
人
%
%
%
%
%
%
%
%
千円
千円
千円
千円
千円
%
2022
85
72.5
92.9
521.9
4.11
16,382
13,981
2,401
51.2
6.20
60.7
5.1
6.2
20.0
2.5
4.0
4.0
4.4
438,257
420,639
265,895
8,561
5,194
31.8
差(2022-2021)
106
77.1
91.2
457.5
4.13
16,688
14,065
2,624
53.8
6.14
60.2
5.7
6.2
21.0
3.2
4.2
2.6
4.0
496,434
483,544
298,805
9,225
5,553
37.7
4.6
△ 1.7
△ 64.4
0.02
307
83
223
2.6
△ 0.06
△ 0.5
0.6
△ 0.0
1.0
0.7
0.3
△ 1.4
△ 0.4
58,177
62,905
32,910
664
358
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1 経常利益が 0 円未満を赤字とした
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