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2022年度 介護医療院の経営状況について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/231110_No006.pdf |
出典情報 | 2022年度 介護医療院の経営状況について(11/10)《福祉医療機構》 |
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2023-006
(図表 4)施設類型別
介護医療院の経営状況(同一施設)
Ⅰ型
指標
施設数
定員数
入所利用率
在所日数(施設入所)
要介護度(施設入所+短期入所)
利用者単価
うち介護料収益(施設入所+短期入所)
うち利用料収益(施設入所+短期入所)
1 施設当たり従事者数
利用者 10 人当たり従事者数
人件費率
医療材料費率
事
業 給食材料費率
収 経費率
益
うち水道光熱費率
対
減価償却費率
事業利益率
経常利益率
1 施設当たり事業収益
1 施設当たり事業費用
うち 1 施設当たり人件費
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
赤字施設割合
人
%
日
円
円
円
人
人
%
%
%
%
%
%
%
%
千円
千円
千円
千円
千円
%
Ⅱ型
2021
2022
差
(20222021)
41
90.8
93.9
511.2
4.19
17,508
14,789
2,719
63.9
6.30
59.5
5.0
5.8
19.2
2.5
4.3
6.2
6.4
584,021
548,020
347,548
9,144
5,442
24.4
41
92.4
92.1
478.1
4.19
17,361
14,621
2,740
63.7
6.20
61.5
5.2
6.0
20.3
3.3
4.2
2.8
3.9
582,565
566,167
358,082
9,144
5,621
36.6
1.6
△ 1.8
△ 33.1
0.00
△ 147
△ 168
21
△ 0.2
△ 0.10
2.0
0.3
0.2
1.1
0.8
△ 0.1
△ 3.3
△ 2.5
△ 1,456
18,147
10,534
0
179
12.2
2021
2022
19
49.7
91.8
545.0
3.95
14,338
12,418
1,920
37.9
6.40
62.4
5.5
6.9
18.4
3.0
3.5
3.3
4.1
272,595
263,500
170,028
7,184
4,481
36.8
19
51.7
89.4
509.7
3.96
14,715
12,603
2,112
38.2
6.42
64.6
6.3
6.7
19.0
3.8
3.7
△ 0.4
0.7
277,995
279,029
179,697
7,280
4,706
52.6
差
(20222021)
2.0
△ 2.3
△ 35.2
0.01
377
186
192
0.2
0.02
2.3
0.8
△ 0.2
0.6
0.7
0.2
△ 3.7
△ 3.4
5,400
15,529
9,669
96
224
15.8
利益率および経常利益率の低下につながったと
状況をみてきたが、全体的に経営が悪化傾向で
考えられる。
あり、とくにⅠ型よりもⅡ型のほうが経営的に
Ⅱ型についても、2021 年度から事業利益率お
厳しい状況にあることがわかった。そこで、施
よび経常利益率が低下した。従事者 1 人当たり
設類型別に黒字施設と赤字施設でどのような差
人件費はⅠ型を上回る 224 千円上昇しており、
があるのかみていきたい(図表 5)
。
経費の増加も相まって、事業利益率は△0.4%の
まず、収益に関する指標である入所利用率は、
マイナス値となった。また、赤字施設割合は半
Ⅰ型・Ⅱ型ともに黒字施設よりも赤字施設のほ
数以上の 52.6%となっており、Ⅰ型以上に厳し
うが低かった。利用者単価は、Ⅰ型では赤字施
い経営状況にあることがうかがえる。
設のほうが 602 円低いのに対して、Ⅱ型では赤
字施設のほうが 457 円高かった。介護医療院の
3
黒字・赤字施設別比較
3.1
基本報酬は要介護度に応じて定められており、
黒字・赤字施設別の経営状況(施設類
それぞれの差がⅠ型・Ⅱ型で異なる傾向を示し
型別)
た一因になったと考えられる。
次に、費用に関する指標について、人件費率
Ⅰ型・Ⅱ型ともに赤字施設は黒字施設と比べ、
人件費率および経費率が高い
はいずれも赤字施設のほうが高かった。とくに、
Ⅱ型では赤字施設のほうが利用者 10 人当たり
ここまで介護医療院全体と施設類型別の経営
従事者数が 1.53 人多いことに加え、従事者 1 人
Copyright ⓒ 2023Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
5
(図表 4)施設類型別
介護医療院の経営状況(同一施設)
Ⅰ型
指標
施設数
定員数
入所利用率
在所日数(施設入所)
要介護度(施設入所+短期入所)
利用者単価
うち介護料収益(施設入所+短期入所)
うち利用料収益(施設入所+短期入所)
1 施設当たり従事者数
利用者 10 人当たり従事者数
人件費率
医療材料費率
事
業 給食材料費率
収 経費率
益
うち水道光熱費率
対
減価償却費率
事業利益率
経常利益率
1 施設当たり事業収益
1 施設当たり事業費用
うち 1 施設当たり人件費
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
赤字施設割合
人
%
日
円
円
円
人
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%
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%
%
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%
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千円
千円
千円
千円
千円
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Ⅱ型
2021
2022
差
(20222021)
41
90.8
93.9
511.2
4.19
17,508
14,789
2,719
63.9
6.30
59.5
5.0
5.8
19.2
2.5
4.3
6.2
6.4
584,021
548,020
347,548
9,144
5,442
24.4
41
92.4
92.1
478.1
4.19
17,361
14,621
2,740
63.7
6.20
61.5
5.2
6.0
20.3
3.3
4.2
2.8
3.9
582,565
566,167
358,082
9,144
5,621
36.6
1.6
△ 1.8
△ 33.1
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△ 147
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△ 0.2
△ 0.10
2.0
0.3
0.2
1.1
0.8
△ 0.1
△ 3.3
△ 2.5
△ 1,456
18,147
10,534
0
179
12.2
2021
2022
19
49.7
91.8
545.0
3.95
14,338
12,418
1,920
37.9
6.40
62.4
5.5
6.9
18.4
3.0
3.5
3.3
4.1
272,595
263,500
170,028
7,184
4,481
36.8
19
51.7
89.4
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3.96
14,715
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38.2
6.42
64.6
6.3
6.7
19.0
3.8
3.7
△ 0.4
0.7
277,995
279,029
179,697
7,280
4,706
52.6
差
(20222021)
2.0
△ 2.3
△ 35.2
0.01
377
186
192
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0.02
2.3
0.8
△ 0.2
0.6
0.7
0.2
△ 3.7
△ 3.4
5,400
15,529
9,669
96
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15.8
利益率および経常利益率の低下につながったと
状況をみてきたが、全体的に経営が悪化傾向で
考えられる。
あり、とくにⅠ型よりもⅡ型のほうが経営的に
Ⅱ型についても、2021 年度から事業利益率お
厳しい状況にあることがわかった。そこで、施
よび経常利益率が低下した。従事者 1 人当たり
設類型別に黒字施設と赤字施設でどのような差
人件費はⅠ型を上回る 224 千円上昇しており、
があるのかみていきたい(図表 5)
。
経費の増加も相まって、事業利益率は△0.4%の
まず、収益に関する指標である入所利用率は、
マイナス値となった。また、赤字施設割合は半
Ⅰ型・Ⅱ型ともに黒字施設よりも赤字施設のほ
数以上の 52.6%となっており、Ⅰ型以上に厳し
うが低かった。利用者単価は、Ⅰ型では赤字施
い経営状況にあることがうかがえる。
設のほうが 602 円低いのに対して、Ⅱ型では赤
字施設のほうが 457 円高かった。介護医療院の
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黒字・赤字施設別比較
3.1
基本報酬は要介護度に応じて定められており、
黒字・赤字施設別の経営状況(施設類
それぞれの差がⅠ型・Ⅱ型で異なる傾向を示し
型別)
た一因になったと考えられる。
次に、費用に関する指標について、人件費率
Ⅰ型・Ⅱ型ともに赤字施設は黒字施設と比べ、
人件費率および経費率が高い
はいずれも赤字施設のほうが高かった。とくに、
Ⅱ型では赤字施設のほうが利用者 10 人当たり
ここまで介護医療院全体と施設類型別の経営
従事者数が 1.53 人多いことに加え、従事者 1 人
Copyright ⓒ 2023Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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