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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[341KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36611.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第2回 11/30)《厚生労働省》
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ID

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感染症(PT)

出典

マイコプラズマ感 ProMED-mail

20230201.8708093

レンサ球菌感染

Microb Genom.
9(2023)000952

概要
情報源:RNZ Canterbury中部でウシの疾患Mycoplasma bovis に感染した農場のクラスターに関するレ
ビューにおいて、同ウイルスは空気感染により広がった可能性があることが示唆された。これまでにM.
bovis の空気感染について公表された研究報告はない。このアウトブレイクの中心は、19,000例のウシを
一度に収容できる大規模なANZCO Fivestar肥育場である。2022年5月、同肥育場はM. bovis に感染した
最後の施設であったが、さらに多くの施設が検査陽性となり始めた。The Ministry for Primary Industries
により発出された管理区域通知上の高リスク地域全8農場が感染したことなどについて報告されている。
(2023年2月1日付け)
豚レンサ球菌は、ヒトに重症感染症を引き起こす可能性のある新興人獣共通感染症の豚病原体である。
2021年3月、タイのナコーンラーチャシーマー県で、豚レンサ球菌感染症のアウトブレイクが発生し、死亡
2例を含む19例の敗血症・髄膜炎症例が確認された。疫学調査とイルミナ/ナノポア全ゲノムシーケンス
解析を併施して、アウトブレイクの特徴を評価した。アウトブレイクの発生源は、241人が参加した仏教式
典で1頭のブタから調理された生の豚肉料理であった。全ゲノムシーケンス解析の結果、タイ新興人獣共
通感染症クレードCC233/379の新しいシーケンスタイプに属する豚レンサ球菌血清型2型の単一株によ
るものと判明した。全豚レンサ球菌の系統樹において、アウトブレイククローンは、CC233/379及び
CC104に属する他のタイ人獣共通感染株とともにグループ化され、血清型2型人獣共通感染株と血清型7
型ブタ株の莢膜型置換が確認された。アウトブレイク株は、ペニシリン結合タンパク質の主要残基変異に
より、ペニシリンに対する感受性が低下していた。さらに、テトラサイクリン、エリスロマイシン、クリンダマ
イシン、リネゾリド、クロラムフェニコールに耐性を示し、耐性遺伝子のtetO、ermBを有する可動性遺伝因
子と、optrA、ermAを有するIS1216ファミリーのトランスポゾンを獲得していた。本調査から、人の健康を脅
かす豚レンサ球菌の多剤耐性人獣共通感染系統が継続的に出現していることが判明した。

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230203.8708133

問題点:オランダのウシ1頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)が確認された。【概要】オランダにお
ける非定型BSEに関する情報。オランダの8歳のウシ1頭の死体からBSEの陽性例が発見された。
Wageningen Bioveterinary Research(WBVR)は、BSEのどの変異型に当たるかを調査した。WBVRの結
果は本例が非定型であることを示した。陽性ウシを所有する企業は直ちに閉鎖されている。オランダ食品
消費者製品安全庁(NVWA)は、当該ウシの2歳未満の子孫を殺して検査する情報源及び接触調査を実
施している。脳物質に対するBSE検査を実施するためには最初にウシを殺処分する必要がある。NVWA
の情報源及び接触調査によると、感染したウシには5頭の子孫がおり、うち1頭は同農場で現在も生存し
ている。2歳未満のウシ1頭は殺処分され検査される予定である。残りの4頭の子孫は2歳以上であり、母
親からこれらの子孫への伝播が起こった可能性は低い。したがって、2歳以上の子孫は公衆衛生にリスク
をもたらさない。また、感染したウシが生まれた前後各12ヵ月の間に同農場で生まれたウシはすべて殺
処分され検査が行われるほか、生後1年以内に感染したウシと共に飼育され、当該期間に同一の汚染さ
れた可能性のある飼料を与えられたウシもすべて殺処分される。前述のように該当した13頭のウシは、
殺処分及び検査のために取り除かれている。その結果、これらのウシ製品は食物連鎖に含まれないた
め、食品の安全性へのリスクはない。大臣によると、BSE症例が長期間発生していないため、ウシがBSE
に陽性反応を示したと報告されて大変衝撃である。これが現在いわゆる「非定型」であることに安堵して
いる。つまり影響は主に当該企業に限られているということである。もちろん当該畜産農家にとっては非
常に悪いことである。当該ウシの子孫又は共に飼育されていたという理由で当該ウシと関係のある13頭
のウシは殺処分され検査されるために取り除かれている。本事例はこれらの措置により解決されている。
食品の安全性は危険にさらされていない。BSEの監視システムが機能していることに注目するのは良い
ことである、と述べた。

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230204.8708164

問題点:オランダのウシ1頭において非定型のBSE(L型)が確認された。【概要】オランダにおける非定型
BSEに関する情報。国立参照研究所Wageningen Bioveterinary Research(NRL WBVR)のTeSeEウェスタ
ンブロット法及び組織学的検査/PrPSC免疫組織化学的検査の結果、2023年2月1日に当該ウシがL-型
の非定型BSE陽性であることを確認した。2014年10月5日に出生した当該ウシは、BSEとは無関係の疾患
の臨床徴候を保有したまま殺された。オランダのターゲットBSEサーベイランスシステムの一環として、
NRL WBVRにて8歳のウシは屠畜された家畜として検査され、TeSeE SAP CombiKit ELISA(BioRad)試験
で陽性と判定された。当該ウシの死体は処分された。当該ウシは食料供給チャネルに入らなかったた
め、ヒトの健康に危険を及ぼすことはなかった。疫学的調査が進行中である(いわゆる飼料コホート/出生
コホート及び2年以内に出生した子孫)。

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230213.8708338

問題点:スペインのウシ1頭において非定型のBSE(H型)が確認された。【概要】スペインにおける非定型
BSEに関する情報。2020年10月23日に出生したウシがBSEとは無関係の疾患の臨床徴候を示したため
農場で殺処分された。2023年1月31日、当該ウシのサンプルは差出人がガリシア州の生産動物衛生研究
所であるLCV登録簿に登録され、登録番号2023/000391-A及びBSEの確認要求の下で記録された。国
立参照研究所がEU規則1148/2014に従って認可された確認試験を実施した。続いてBSE株識別試験が
実施され、非定型BSE(H型株)の存在が確認された。当該サンプルは、国の伝達性海綿状脳症サーベイ
ランスプログラム(生後48ヵ月以上の食用動物の死亡又は屠殺されていない動物のサンプル採取)の枠
組みで採取された。生存しているウシ集団は含まれていない。当該農場で特定された2頭のウシの調査
に基づくと、それらは当該ウシの子孫(生後1年間に同じ飼料を摂取しないが当該ウシと共に飼育された
ウシ、当該ウシの出生前後12ヵ月間に生まれたウシ、農場にいる間に同じ飼料を得ることができたウシ)
のいずれにも該当しなかった。そのため、それらの屠殺は必要ないと考えられる。しかしながら、欧州の
法律で要求されているように、BSEのすべてのケースと同様に疫学的調査のために特定された。国内で
の規制措置として、死体・副産物・廃棄物の公的処理、トレーサビリティが適用された。

異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230314.8708931

問題点:スイスのウシ1頭において非定型のBSE(L型)が確認された。【概要】スイスにおける非定型BSE
に関する情報。2023年2月27日、12歳のウシが伝達性海綿状脳症サーベイランスプログラムの枠組みで
屠殺時にサンプリングされた。2023年3月3日、当該ウシの脳幹サンプルは、IDEXX HerdChek BSEScrapie Agテストで陽性であった。2023年3月8日、この結果は伝染性海綿状脳症の国立参照研究所(ス
イス、ベルン大学、神経センター)のウェスタンイムノブロットによって確認され、当該病的プリオン蛋白は
非定型BSE(L型)に分類された。国内での規制措置として、トレーサビリティ、選択的殺処分、死体・副産
物・廃棄物の公的処理、消毒、動物製品の公的廃棄が適用された。

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