よむ、つかう、まなぶ。
資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[341KB] (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36611.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第2回 11/30)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
ID
14
15
16
17
感染症(PT)
出典
概要
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230321.8709071
問題点:英国のウシ1頭において非定型のBSE(H型)が確認された。【概要】英国における非定型BSEに
関する情報。非定型BSE(H型)の孤発症例が食肉ウシ農場の17歳の固有のウシで確認された。当該ウ
シは仔ウシと共におり、横臥位で発見され、臨床徴候及び問題の既往歴は有さなかった。2023年2月27
日、当該ウシは人道的に安楽死させられ、本事例は定期的な全国伝染性海綿状脳症法定サーベイラン
ス及び48ヵ月齢以上の死亡した家畜ウシの検査中に明らかになった。当該ウシは屠畜には進められて
おらず、食物連鎖には入らなかった。死体全体はカテゴリー1の部位として処分された。食品の安全性及
びヒトの健康への脅威はない。疫学的調査が進行中である。この単独の非定型BSE症例のコホート及び
子孫が特定され、移動制限下に置かれている。当該ウシは取り除かれ、コホートはBSEのスクリーニング
を受ける予定である。本非定型BSEの1例が検出されても英国のBSE疾患リスクの状況は変わらない。農
場の正確な場所は農場主のアイデンティティとウェルビーイングを保護するため報告書に記載されていな
い。国内での規制措置として、トレーサビリティ、死体・副産物・廃棄物の公的処理、動物製品の公的廃
棄が適用されており、選択的殺処分が適用される。
細菌感染
Emerg Infect Dis.
29(2023)333-340
問題点:フランス領ギアナにおいて、新種のブルセラ属菌によるヒト感染例2例が確認された。【概要】新
たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告。南アメリカのフランス領ギアナの男性2
例でヒトブルセラ症が報告された。両症例ともブラジルの市民であり、アマゾンの深い熱帯雨林で金鉱採
掘者として働いていた。ゲノム解析の結果、各症例から分離された2株は新種のブルセラ属菌であること
が明らかになった。[症例報告]症例1はブラジル出身の39歳男性、発熱、無力症及び腰痛により入院とな
り、臨床検査で肝腫大を認めた。経験的治療3日目に転院となり、抗生物質治療を開始した。発熱が続い
たため抗生物質を切り替え、胸部、腹部及び骨盤CTにて肝腫大及び脾腫を認めた。治療9日目、血液培
養でグラム陰性桿菌が同定され、その後、質量分析法にてBrucella melitensis の存在を認めた。ブルセ
ラ症の診断確定後、抗生物質レジメンを変更した。血液培養ではブルセラ症確定後6日間までブルセラ属
菌に対し陽性を示した。症例は家畜の接触、低温殺菌牛乳やチーズの摂取はなく、キャンプ周辺の森で
狩猟した野生ブタの肉を含む狩猟動物を摂取していた。退院後、抗生物質療法を6週間継続し、投与1ヵ
月後、経過は良好であった。症例2はブラジル出身の45歳男性、発熱、腰痛、10ヵ月で8kgの体重減少及
び左肢の機能障害により入院となり、臨床検査にて左大腰筋の積極的なモビリゼーション中に疼痛を認
めた。腰椎CTにて脊椎椎間板炎、椎体破壊及び脊柱管狭窄を認めた。腰筋膿瘍から得られた検体を培
養後、B.melitensis が同定された。症例は森で狩猟した肉を摂取していた。抗生物質投与前の血液培養
の結果、すべて培養5日後で陰性を示した。初期の臨床成績は良好で発熱は減少し、治療18日目に退院
となった。[微生物学的特性]両症例の分離株を同定・確認のためフランスFrench Brucella National
Reference Centerに送付し、BRSO-2020-213(Cayenne)及びBRSO-2021-230(Kourou)と命名された。
いずれの株もブルセラ属に属していた。[細菌ゲノム解析]マルチプレックスPCR法で得られたゲノムレベ
ルでのプロファイルから、B.suis 、B.microti 及びB.neotomae のいずれかに属する可能性が示唆され、
Suis-Ladder PCR法では既知のブルセラ属菌に類似していなかった。全ゲノムシークエンス解析により、
BRSO-2020-213とBRSO-2021-230は非常に近縁で、古典的なブルセラ属菌のクレードに属することが
判明した。また、いずれも既存のブルセラ属菌とクラスター形成しなかった。ブルセラ属の菌種判別や系
統関係の解明によく用いられる3つの遺伝子(recA、16S rRNA、omp2b)では、BRSO-2020-213、BRSO2021-230と他のすべてのブルセラ属菌(B. neotomae 、B. microti を除く)の間でrecAの塩基配列が100%
一致し、16S rRNA遺伝子も同様であった(B. neotomae 、B. papionis を除く)。omp2b遺伝子では2株間の
同一性は88%であった。これらの結果からBRSO-2020-213とBRSO-2021-230は新種のブルセラ属菌で
あることが判明した。【考察】本ブルセラ症2例の報告は、同地域におけるブルセラ症1例(29歳男性、金鉱
労働者、ブラジルの養豚場での汚染によるB.suis biovar 1感染)に続くものであったが、本2症例の分離
株の性状から新種のブルセラ属菌であることが判明し、菌種名Brucella amazoniensis sp. nov を提案し
た。人獣共通感染、特にアマゾンの森に生息する野生動物から感染した可能性が高いと考えられた。両
症例とも狩猟や豚肉を中心とした「野生動物の肉」を摂取しており、本新種のブルセラ属菌はB.suis とは
遺伝的に異なると考えられるが、野生のブタが保有動物である可能性を排除することはできない。医療
従事者は本地域のブルセラ菌の存在に注意する必要がある。
細菌感染
問題点:日本において、Streptococcus periodonticum による初めてのヒト感染例が確認された。【概要】
新たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告。【背景】通性嫌気性グラム陽性球菌
であるStreptococcus periodonticum は、ヒトの歯周炎病変の歯肉縁下歯垢から分離され、2019年に
Streptococcus 属の新種として分類された。過去に感染症発症の報告がないS.periodonticum が起炎菌と
推定される髄膜炎を発症した症例を経験した。【症例】6歳男児。頭蓋咽頭腫に対して経鼻的腫瘤摘出術
が施行された。術後2日目まで鼻腔からの髄液漏出を認めていたため、術後3日目までセフォタキシム
(CTX)を投与された。術後7日目に発熱、頭痛、嘔吐が出現した。血液検査で炎症反応上昇、髄液検査
第54回日本小児感染症
で細胞増多と蛋白上昇を認めた。鼻腔ファイバースコピーにより髄液漏出も再び確認された。髄液塗抹
学会総会学術集会
は陰性、培養でも細菌は検出されなかったが、細菌性髄膜炎と臨床診断し、CTX投与を再開した。症状
(2022/11/5は速やかに消失し、術後14日目に髄液漏修復術を施行された。症状の再燃はなく、CTXは再開後15日
2022/11/6)F-1-3
目に中止された。髄液を用いてクローンライブラリー法による16S rRNA遺伝子解析を実施したところ、抗
菌薬治療前の髄液では、S.periodonticum が優位に検出されたが、治療開始後の髄液からは検出され
ず、同菌が起炎菌であることが示唆された。【考察】本症例は経鼻的腫瘍摘出術後に髄液漏を認めてお
り、S.periodonticum が創部から髄腔内に侵入し、髄膜炎を発症したと推察された。髄膜炎発症時の髄液
培養で細菌が検出されなかったのは、発症4日前までの抗菌薬投与が影響していた可能性があり、この
ような場合の起炎菌検索には16S rRNA遺伝子解析が有用と考えられた。S.periodonticum の抗菌薬感
受性に関する報告はまだないが、本症例の経過からCTXは有効であることが示唆された。
細菌感染
問題点:日本においてPseudomonas protegens による感染例が確認された。【概要】新たにヒトにおいて
感染することが認められた感染症に関する報告。【背景】Pseudomonas protegens は、世界中に広く分布
する土壌細菌である。以前はPseudomonas fluorescens 、別名蛍光菌に分類されていたが、2011年に新
種であることが判明した。本種名は「植物を土壌伝染性病原体から植物を守るもの」という意味であり、抗
第97回日本感染症学会
菌物質2、4diacetylphloroglucinol及びpyoluteorinの両方の産生能を持つため植物土壌病害の生物的防
総会学術講演会第71回
除等での有効利用が期待される菌目だが、これまでにヒトに対する病原性を示した報告はない。【症例】
日本化学療法学会学術
基礎疾患に二分脊椎症、慢性腎臓病のある、維持透析中の47歳女性。発熱を主訴に入院し、透析目的
集会合同学会
の長期留置カテーテルの感染が疑われ同カテーテルを抜去した。血液と長期留置カテーテル培養からP.
(2023/4/28protegens 、K. pneumoniae が同定されCRBSIの診断となり、CTで敗血症性肺塞栓症が指摘された。
2023/4/30)P-046
Ceftazidime、Levofloxacinで治療し経過は良好である。【考察】P. protegens によるCRBSIを経験した。本
菌目が以前分類されていたP. fluorescens は免疫不全者の尿や便、膿、血液から検出されることがある
が、病原性が限られているとされる。本患者は維持透析中であるという免疫不全要素があるが、土壌細
菌に関連するようなペット飼育歴や土いじりの生活歴はなかった。
4/5
14
15
16
17
感染症(PT)
出典
概要
異型クロイツフェ ProMED-mail
ルト・ヤコブ病
20230321.8709071
問題点:英国のウシ1頭において非定型のBSE(H型)が確認された。【概要】英国における非定型BSEに
関する情報。非定型BSE(H型)の孤発症例が食肉ウシ農場の17歳の固有のウシで確認された。当該ウ
シは仔ウシと共におり、横臥位で発見され、臨床徴候及び問題の既往歴は有さなかった。2023年2月27
日、当該ウシは人道的に安楽死させられ、本事例は定期的な全国伝染性海綿状脳症法定サーベイラン
ス及び48ヵ月齢以上の死亡した家畜ウシの検査中に明らかになった。当該ウシは屠畜には進められて
おらず、食物連鎖には入らなかった。死体全体はカテゴリー1の部位として処分された。食品の安全性及
びヒトの健康への脅威はない。疫学的調査が進行中である。この単独の非定型BSE症例のコホート及び
子孫が特定され、移動制限下に置かれている。当該ウシは取り除かれ、コホートはBSEのスクリーニング
を受ける予定である。本非定型BSEの1例が検出されても英国のBSE疾患リスクの状況は変わらない。農
場の正確な場所は農場主のアイデンティティとウェルビーイングを保護するため報告書に記載されていな
い。国内での規制措置として、トレーサビリティ、死体・副産物・廃棄物の公的処理、動物製品の公的廃
棄が適用されており、選択的殺処分が適用される。
細菌感染
Emerg Infect Dis.
29(2023)333-340
問題点:フランス領ギアナにおいて、新種のブルセラ属菌によるヒト感染例2例が確認された。【概要】新
たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告。南アメリカのフランス領ギアナの男性2
例でヒトブルセラ症が報告された。両症例ともブラジルの市民であり、アマゾンの深い熱帯雨林で金鉱採
掘者として働いていた。ゲノム解析の結果、各症例から分離された2株は新種のブルセラ属菌であること
が明らかになった。[症例報告]症例1はブラジル出身の39歳男性、発熱、無力症及び腰痛により入院とな
り、臨床検査で肝腫大を認めた。経験的治療3日目に転院となり、抗生物質治療を開始した。発熱が続い
たため抗生物質を切り替え、胸部、腹部及び骨盤CTにて肝腫大及び脾腫を認めた。治療9日目、血液培
養でグラム陰性桿菌が同定され、その後、質量分析法にてBrucella melitensis の存在を認めた。ブルセ
ラ症の診断確定後、抗生物質レジメンを変更した。血液培養ではブルセラ症確定後6日間までブルセラ属
菌に対し陽性を示した。症例は家畜の接触、低温殺菌牛乳やチーズの摂取はなく、キャンプ周辺の森で
狩猟した野生ブタの肉を含む狩猟動物を摂取していた。退院後、抗生物質療法を6週間継続し、投与1ヵ
月後、経過は良好であった。症例2はブラジル出身の45歳男性、発熱、腰痛、10ヵ月で8kgの体重減少及
び左肢の機能障害により入院となり、臨床検査にて左大腰筋の積極的なモビリゼーション中に疼痛を認
めた。腰椎CTにて脊椎椎間板炎、椎体破壊及び脊柱管狭窄を認めた。腰筋膿瘍から得られた検体を培
養後、B.melitensis が同定された。症例は森で狩猟した肉を摂取していた。抗生物質投与前の血液培養
の結果、すべて培養5日後で陰性を示した。初期の臨床成績は良好で発熱は減少し、治療18日目に退院
となった。[微生物学的特性]両症例の分離株を同定・確認のためフランスFrench Brucella National
Reference Centerに送付し、BRSO-2020-213(Cayenne)及びBRSO-2021-230(Kourou)と命名された。
いずれの株もブルセラ属に属していた。[細菌ゲノム解析]マルチプレックスPCR法で得られたゲノムレベ
ルでのプロファイルから、B.suis 、B.microti 及びB.neotomae のいずれかに属する可能性が示唆され、
Suis-Ladder PCR法では既知のブルセラ属菌に類似していなかった。全ゲノムシークエンス解析により、
BRSO-2020-213とBRSO-2021-230は非常に近縁で、古典的なブルセラ属菌のクレードに属することが
判明した。また、いずれも既存のブルセラ属菌とクラスター形成しなかった。ブルセラ属の菌種判別や系
統関係の解明によく用いられる3つの遺伝子(recA、16S rRNA、omp2b)では、BRSO-2020-213、BRSO2021-230と他のすべてのブルセラ属菌(B. neotomae 、B. microti を除く)の間でrecAの塩基配列が100%
一致し、16S rRNA遺伝子も同様であった(B. neotomae 、B. papionis を除く)。omp2b遺伝子では2株間の
同一性は88%であった。これらの結果からBRSO-2020-213とBRSO-2021-230は新種のブルセラ属菌で
あることが判明した。【考察】本ブルセラ症2例の報告は、同地域におけるブルセラ症1例(29歳男性、金鉱
労働者、ブラジルの養豚場での汚染によるB.suis biovar 1感染)に続くものであったが、本2症例の分離
株の性状から新種のブルセラ属菌であることが判明し、菌種名Brucella amazoniensis sp. nov を提案し
た。人獣共通感染、特にアマゾンの森に生息する野生動物から感染した可能性が高いと考えられた。両
症例とも狩猟や豚肉を中心とした「野生動物の肉」を摂取しており、本新種のブルセラ属菌はB.suis とは
遺伝的に異なると考えられるが、野生のブタが保有動物である可能性を排除することはできない。医療
従事者は本地域のブルセラ菌の存在に注意する必要がある。
細菌感染
問題点:日本において、Streptococcus periodonticum による初めてのヒト感染例が確認された。【概要】
新たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告。【背景】通性嫌気性グラム陽性球菌
であるStreptococcus periodonticum は、ヒトの歯周炎病変の歯肉縁下歯垢から分離され、2019年に
Streptococcus 属の新種として分類された。過去に感染症発症の報告がないS.periodonticum が起炎菌と
推定される髄膜炎を発症した症例を経験した。【症例】6歳男児。頭蓋咽頭腫に対して経鼻的腫瘤摘出術
が施行された。術後2日目まで鼻腔からの髄液漏出を認めていたため、術後3日目までセフォタキシム
(CTX)を投与された。術後7日目に発熱、頭痛、嘔吐が出現した。血液検査で炎症反応上昇、髄液検査
第54回日本小児感染症
で細胞増多と蛋白上昇を認めた。鼻腔ファイバースコピーにより髄液漏出も再び確認された。髄液塗抹
学会総会学術集会
は陰性、培養でも細菌は検出されなかったが、細菌性髄膜炎と臨床診断し、CTX投与を再開した。症状
(2022/11/5は速やかに消失し、術後14日目に髄液漏修復術を施行された。症状の再燃はなく、CTXは再開後15日
2022/11/6)F-1-3
目に中止された。髄液を用いてクローンライブラリー法による16S rRNA遺伝子解析を実施したところ、抗
菌薬治療前の髄液では、S.periodonticum が優位に検出されたが、治療開始後の髄液からは検出され
ず、同菌が起炎菌であることが示唆された。【考察】本症例は経鼻的腫瘍摘出術後に髄液漏を認めてお
り、S.periodonticum が創部から髄腔内に侵入し、髄膜炎を発症したと推察された。髄膜炎発症時の髄液
培養で細菌が検出されなかったのは、発症4日前までの抗菌薬投与が影響していた可能性があり、この
ような場合の起炎菌検索には16S rRNA遺伝子解析が有用と考えられた。S.periodonticum の抗菌薬感
受性に関する報告はまだないが、本症例の経過からCTXは有効であることが示唆された。
細菌感染
問題点:日本においてPseudomonas protegens による感染例が確認された。【概要】新たにヒトにおいて
感染することが認められた感染症に関する報告。【背景】Pseudomonas protegens は、世界中に広く分布
する土壌細菌である。以前はPseudomonas fluorescens 、別名蛍光菌に分類されていたが、2011年に新
種であることが判明した。本種名は「植物を土壌伝染性病原体から植物を守るもの」という意味であり、抗
第97回日本感染症学会
菌物質2、4diacetylphloroglucinol及びpyoluteorinの両方の産生能を持つため植物土壌病害の生物的防
総会学術講演会第71回
除等での有効利用が期待される菌目だが、これまでにヒトに対する病原性を示した報告はない。【症例】
日本化学療法学会学術
基礎疾患に二分脊椎症、慢性腎臓病のある、維持透析中の47歳女性。発熱を主訴に入院し、透析目的
集会合同学会
の長期留置カテーテルの感染が疑われ同カテーテルを抜去した。血液と長期留置カテーテル培養からP.
(2023/4/28protegens 、K. pneumoniae が同定されCRBSIの診断となり、CTで敗血症性肺塞栓症が指摘された。
2023/4/30)P-046
Ceftazidime、Levofloxacinで治療し経過は良好である。【考察】P. protegens によるCRBSIを経験した。本
菌目が以前分類されていたP. fluorescens は免疫不全者の尿や便、膿、血液から検出されることがある
が、病原性が限られているとされる。本患者は維持透析中であるという免疫不全要素があるが、土壌細
菌に関連するようなペット飼育歴や土いじりの生活歴はなかった。
4/5