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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[341KB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36611.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和5年度第2回 11/30)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

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脳アミロイド血管症の輸血感染の可能性:脳アミロイド血管症(CAA)は、アルツハイマー病と密接に関連
する脳内出血の代表的な原因である。CAAは、多発性脳内出血(ICH)と脳血管アミロイドβの沈着を特
徴とし、アルツハイマー型認知症の大半に併発すると推定されている。過去の論文では、クロイツフェル
IPFAホームページ.
ト・ヤコブ病(CJD)に汚染された死体成長ホルモンの投与を受けた8例が36-51歳という若年齢でCJDに
脳アミロイド血管 https://ipfa.nl/wpより死亡し、剖検によって半数が中等度から重度のCAAを発症していたことから、アミロイドβの伝播の
障害
content/uploads/2022/
可能性が示唆されている。今回、スウェーデンとデンマークの献血と輸血に関する全ての電子データをま
10/G.-Edgren.pdf
とめたデータベースであるSCANDATを用いて、レシピエントとドナーの疾患リスクの関連性について調査
した結果、多発性ICHを発症したドナーから血液を受け取ると、ICHの発症リスクが3倍高くなることが分
かった。これはアミロイドβを介したCAAの伝播によって説明できる可能性がある。

19

菌血症

問題点:日本においてKluyvera intermedia による初めての菌血症1例が確認された。【概要】新たにヒトに
おいて感染することが認められた感染症に関する報告。【背景】Kluyvera intermedia は人体内の常在菌
第97回日本感染症学会 であるが、これまでのところ、Kluyvera intermedia の菌血症は報告されていない。尿路結石による左閉塞
総会学術講演会第71回 性腎孟腎炎による敗血症性ショックを伴うKluyvera intermedia 菌血症の1例を報告する。【症例】症例は
日本化学療法学会学術 66歳の女性。左閉塞性腎孟腎炎による敗血症性ショックの診断で他院より紹介搬送となった。尿管ステ
集会合同学会
ントを留置してタゾバクタム/ピペラシリン4.5gを8時間毎に投与を開始した。患者の状態は経時的に改善
(2023/4/28し、ショックも離脱、5日後に前医に転院した。当院で採取した血液培養よりKluyvera intermedia が2セット
2023/4/30)P-147
検出された。菌血症であったため前医にも連絡し、抗菌薬を合計2週間投与し治療終了となった。【結論】
今回我々は敗血症性ショックで入院となったKluyvera intermedia 菌血症の症例を経験した。過去報告が
見受けられなかったため、最初の症例報告となる。

鳥インフルエン


H13鳥インフルエンザウイルス(AIV)は1977年に北米のカモメから初めて分離され、1980年以降世界中で
同定されている。H13 AIVは他のAIV亜型よりも出現頻度が低く、野鳥の宿主域が狭い。ほとんどのH13
株はカモメやアジサシの集団から分離されており、カモメから家禽へのスピルオーバーはほとんどない。
本研究では、2つのH13 AIV(中国遼寧省のマガモ由来H13N6ウイルスA/mallard/Dalian/DZ-137/2013:
DZ137、中国遼寧省のダイシャクシギ由来H13N8ウイルスA/Eurasian Curlew/Liaoning/ZH-385/2014:
ZH385)の遺伝子分析を行い、家禽における感染と野生の水鳥から家禽への伝播について調査した。
H13 AIVはHA遺伝子配列に基づいて3つの系統(I群、II群、III群)に分けられる。配列決定と系統解析の
結果、DZ137はI群、ZH385はIII群に属していた。受容体結合アッセイは2つのH13 AIVがヒト様受容体へ
の結合能力を得ていないことを示したが、ZH385は二重受容体特性を示したため異種間伝播リスクに注
意を払う必要がある。初代ヒト気道上皮細胞(HAEC)、初代ヒト気管支上皮細胞(HBEC)、Madin-Darbyイ
ヌ腎臓(MDCK)細胞、ヒト胚腎臓(293T)細胞、ニワトリ胚線維芽(CEF)細胞を用いたin vitro実験では、
Emerg Microbes Infect.
DZ137とZH385が両方ともMDCK細胞、293T細胞、CEF細胞で効率的に複製できることが示された。2つの
12(2023)e2184177
初代ヒト細胞(HAEC、HBEC)では他の細胞よりも弱い複製が示された。in vivo実験では、DZ137とZH385
は、1日齢の特定病原体フリー(SPF)ニワトリに感染することができ、ZH385はDZ137よりもニワトリにおい
て高い複製能力を持つことが示された。注目すべきことに、ZH385のみ10日齢のSPFニワトリにおいて効
率的な複製が可能だった。しかし、DZ137もZH385もシチメンチョウやウズラではうまく複製できなかった。
DZ137もZH385も3週齢のマウスでは複製可能だった。これまで家禽からH13亜型のAIVが分離されたこと
はないが、2015-2016年に中国山東省、遼寧省、青海省などで実施した家禽の血清学的サーベイランス
では、農場のニワトリにおける抗H13 AIV抗体陽性率は、DZ137が4.6%(15/328)、ZH385が10.4%
(34/328)で、野鳥由来H13 AIVによる家禽感染が示された。家禽血清サンプルは中国の野鳥渡り経路に
近い省から採取され、これらの地域で家禽が直接的・間接的に野鳥と接触した可能性がある。本研究で
はH13 AIVがニワトリやマウスでの複製能力を有することが示されたため、H13 AIVや異種間伝播リスク
を有する他のAIV亜型のサーベイランスを強化する必要がある。

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香港の農業・漁業・環境保護局の広報担当者は、2023年1月中旬にハムスターの輸入禁止を解除する予
定であるとし、「ハムスターやその他の小型哺乳類からサンプルを採取し、COVID-19の検査を行う予定
である。検査結果が陰性でなければ販売できない」と述べた。これは、動物がウイルスに感染し、ヒトに伝
染する可能性があることが研究で判明したためとしている。香港動物虐待防止協会の広報担当者は、
「もしこのような輸入を再開するのであれば、ハムスターは慎重に扱われ、輸送中も検疫中も最善の注意
を払う必要がある」と述べている。香港では2022年、ハムスターの輸入が禁止された。これは、デルタ株
のCOVID-19が、香港のペットショップLittle Bossの従業員に関連して発生したことが原因である。そのた
め、当局は店内の数百匹の動物にコロナウイルスの検査を行うことになった。オランダから輸入された11
匹のハムスターが陽性となった。当局は、動物からヒトへのCOVID感染の可能性があるとし、約2,000匹
のハムスターとその他の小動物を「予防措置」として殺処分すると発表した。当時、数千人が動物の殺処
分の決定に反対する請願書に署名した。香港城市大学コンパニオンアニマルヘルス学科教授の
Vanessa Barrs氏はBBCに、「その後のヒトとハムスターの検査で、ハムスターからヒトへのCOVID-19の
感染が確認された。この状況は非常に悲しいことだが、当局は当時、慎重を期して行動した。」と述べた。
COVIDの原因ウイルスであるSARS-CoV-2は、イヌ、ネコ、ハムスターなどの動物に感染する可能性があ
り、これらはすべてペットとして一般的に飼われているものである。しかし、ペットが簡単にヒトに感染させ
るという明確な証拠はない。

COVID-19

ProMED-mail
20230107.8707667

HIV感染

FDAホームページ.
業界向けガイダンス:血液及び血液製剤を介したHIV感染のリスク低減のための個人のリスクに基づいた
https://www.fda.gov/m 質問を用いたドナーの適合性を評価するための推奨事項。米FDAは、輸血により感染するHIVのリスクを
edia/164829/download( 低減するために、性行為に基づくリスクについて、ジェンダーによる評価ではなく個人の行動リスクに基
update 2023/05/12)
づいた質問を用いて血液ドナーの適合性を評価することについて記載されている。

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