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資料2-1  先進医療Bの総括報告に関する評価表(告示番号旧43/ jRCTs061200016) (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36522.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第156回 12/14)《厚生労働省》
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腫瘍サイズ 10mm 未満および 10-15mm の例において、それぞれ下記に
ついて評価
・安全性:
(1)疾病発生割合、
(2)試験機器に関する不具合発生割合、
(3)外科的治療への転換を要する割合、(4)1か月以内の重篤な疾
病発症割合、(5)1か月後の介入治療を要する膵液漏発症割合、(6)
6か月後の糖尿病発症割合
・有効性:
(1)1か月後の腫瘍完全焼灼割合、
(2)6か月後の腫瘍完
全焼灼割合、(3)6か月生存の有無
インスリノーマ確定診断例に限り、以下の2項目を評価
(1)低血糖症の改善率、(2)試験手技前後の空腹時血糖、血中イン
スリン値、血中 C ペプチド値の変化
○予定症例数:25 例(登録症例数:25 例)
○試験期間:2020 年 10 月〜2023 年9月
(本試験の付随研究として、本試験の被験者を対象とした観察研究を
実施する。)
医 療 技 術 ○有効性の評価結果
の試験結


本試験の主たる有効性の評価指標である1か月後および6か月後
の腫瘍完全焼灼割合は1か月後と6か月後で同様であり、1か月後お
よび6か月後の腫瘍完全焼灼割合は全体で 88.0%、腫瘍サイズ別で
は 10mm 未満が 91.7%、10-15mm が 84.6%であった。それぞれの平均
腫瘍サイズ径は 7.5mm、11.6mm であった。既報では、平均腫瘍サイズ
径 10mm 以上の腫瘍を対象とした場合の焼灼率は 50-80%であり、本
試験では良好な治療効果が確認された。また、これまで 10mm 未満の
腫瘍を対象とした報告はなく、10mm 未満の腫瘍を対象とした場合に
は、より高い完全焼灼率が得られることが分かった。
有効性の評価時期は、治療後1か月と6か月で完全焼灼率に差はな
かった。短期的な有効性の評価については治療後1か月でよいと思わ
れる。
6か月後の生存割合は、全体で 96.0(24/25)%であった。死亡例
が1例であったが、本治療とは関連のない疾病によるものであった。
これは、今回対象となった腫瘍の生物学的悪性度が低いため、6か月
後の予後には関与しないという結果であると考える。一方、外科治療
のヒストリカルデータでは、1か月後および6か月後の腫瘍完全焼灼
割合が 100%、6か月後の生存割合は 100%であり、有用性について