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資料2-1  先進医療Bの総括報告に関する評価表(告示番号旧43/ jRCTs061200016) (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36522.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第156回 12/14)《厚生労働省》
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は本治療と比較して外科治療が優れていた。
○安全性の評価結果
試験機器に関する不具合発生件数は1件であり、外科的治療への
転換を要する割合は0%(0/25)であった。安全性に関する外科的
切除と比較できる評価項目として、1か月以内の重篤な疾病発症割
合は4%(1/25)、1か月後の介入治療を要する膵液漏発症割合は
0%(0/25)、6か月後の糖尿病発症割合が12%(3/25)であった。
今回比較対照とする外科治療のヒストリカルデータについては、重
篤な疾病(Clavien-Dindo分類III〜IV)発症割合が35%(8/23)、1
か月時点で介入治療を要する膵液漏の発生は、35%(8/23)であ
り、6か月時点での糖尿病の発症は13%(3/23)であった。今回評
価した安全性に関する評価項目については外科的切除よりも良好、
あるいは同等の成績であった。
一方で、膵炎(急性膵炎を含む)を20%(5/25)に認め、いずれ
も本試験との因果関係があると判断された。そのうち1例は入院期
間の延長により重篤な疾病等と判断されたが、適切な対応により回
復の転帰へ至った。
本試験と因果関連のある死亡は生じておらず、安全性に問題はな
いと考える。
○結論
本治療の複合エンドポイントの達成割合は76%で外科的治療成績
の48%と比較して、統計的に有意に高かった(p=0.0083)。また、腫
瘍サイズによらず本治療の達成割合は外科的治療成績より高く、1015mmにおいては本治療の統計的有意性が有意水準:両側10%のもと
で認められた(p=0. 0758)。有効性の評価については1、6か月後
の腫瘍完全焼灼割合が88%と外科的治療成績の100%には及ばなかっ
た。安全性については膵炎を20%(5/25)に認めたが、1か月後の
介入治療を要する膵液漏は外科的治療成績の35%に対して0%、6
か月時点の糖尿病の増悪・発症割合は外科的治療成績の13%に対し
て12%、1か月以内の重篤な疾病発症割合は外科的治療成績の35%に
対して4.0%であった。複合エンドポイントで有意差がついたことか
らも、安全性の面では手術より優れると判断される。
以上より、15mmまでのG1非機能性PNENの低侵襲治療として、超音
波内視鏡ガイド下エタノール注入療法は手術と同等もしくはそれ以