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健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案) (2 ページ)

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出典情報 「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)」に関する御意見の募集について(12/11)《厚生労働省》
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① 年齢の違いによる影響
高齢者は若い時と比べて、体内の水分量の減少等{1}で同じ量のアルコールでも酔い
やすくなり、飲酒量が一定量を超えると認知症の発症の可能性が高ま[2]ります。併せ
て、飲酒による転倒・骨折{3,4,5}、筋肉の減少(サルコペニア(※)等{6,7})の危険性
が高まります。
※サルコペニアとは加齢により全身の筋肉量と筋力が自然低下し、身体能力が低下した状態の
ことです。

10 代はもちろん 20 代の若年者についても、脳の発達{8,9}の途中であり、多量飲酒
によって脳の機能が落ちるとのデータがあるほか{10}、健康問題(高血圧等)のリス
クが高まる可能性もあります{11}。
② 性別の違いによる影響
女性は、一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく{12}、分解できるアルコ
ール量も男性に比べて少ないこと{13}や、エストロゲン(女性ホルモンの一種)等の
はたらきにより、アルコールの影響を受けやすいこと{14,15,16}が知られています。こ
のため、女性は、男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒でアルコール関連肝硬
変になる場合がある{17,18}など、アルコールによる身体への影響が大きく現れる可能
性{19,20}があります。
③ 体質の違いによる影響
アルコールを分解する体内の分解酵素のはたらきの強い・弱い(※)などが、個人
によって大きく異なります。分解酵素のはたらきが弱い場合などには、飲酒により、
顔が赤くなったり、動悸や吐き気がする状態になることがあります。(これを「フラ
ッシング反応」と言います。)
※分解酵素のはたらきの強弱は、遺伝子によるものと言われています。東アジアではこの
分解酵素が弱く上記のようなフラッシング反応を起こす方々が一定数存在し、日本では
41%程度いると言われています。{21}

そのような人が、長年飲酒して、不快にならずに飲酒できるようになった場合で
も、アルコールを原因とする口の中のがんや食道がん等のリスクが非常に高くなる
といったデータ{22,23,24}がありますので注意が必要です。
(3)過度な飲酒による影響
過度な飲酒や、飲酒後の行動によって、以下のようなリスクが高まる可能性があり
ます。
① 疾病発症等のリスク
急激に多量のアルコールを摂取すると急性アルコール中毒(意識レベルが低下し、
嘔吐、呼吸状態が悪化するなど危険な状態になります。)になる可能性があります。
また、長期にわたって多量に飲酒をすることによって、アルコール依存症(※)、
生活習慣病、肝疾患、がん等の疾病が発症しやすくなります。
※アルコール依存症とは、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることが主な原因で発症す
る精神疾患の一つです。お酒をやめたくてもやめることができない、飲む量をコントロー
ルできない等の症状により、仕事や家庭など生活面にも支障が出てくることがあります。

② 行動面のリスク
アルコール摂取により運動機能や集中力の低下等が生じ、使用することで危険を
伴う機器(例えば、鋸等の工具類、草刈り機等の電動機、火気を伴う器具類等)の
利用や高所での作業による事故などの発生、飲酒後に適切ではない行動をとること
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