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健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案) (3 ページ)

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出典情報 「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)」に関する御意見の募集について(12/11)《厚生労働省》
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によって怪我や他人とのトラブル(例えば、路上や公共交通機関でのトラブル等)の
発生などが考えられます。


飲酒量(純アルコール量)と健康に配慮した飲酒の仕方等について
上記のようなアルコールのリスクを理解した上で、次に示す純アルコール量に着目し
ながら、自分に合った飲酒量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけることが大切です。

(1)飲酒量の把握の仕方
お酒に含まれる純アルコール量は、「グラム(g)=お酒の量(ml)×アルコール度
数(%)÷100×0.8(アルコールの比重)」で表すことができ、食品のエネルギー
(kcal)のようにその量を数値化できます。飲酒をする場合には、お酒に含まれる純
アルコール量(g)を認識し、自身のアルコール摂取量を把握することで、例えば疾
病発症等のリスクを避けるための具体的な目標設定を行うなど、自身の健康管理にも
活用することができます。単にお酒の量(ml)だけでなく、お酒に含まれる純アルコ
ール量(g)について着目することは重要です。
(お酒に含まれる純アルコール量の算出式)
摂取量(ml) × アルコール濃度(度数/100)× 0.8(アルコール比重)
例: ビール 500ml(5%)の場合の純アルコール量
500(ml) × 0.05 × 0.8 = 20(g)
(2)飲酒量と健康リスク
世界保健機関(WHO)等{25,26,27}では、飲酒量(純アルコール量)が少ないほど、飲酒
によるリスクは少なくなるという報告もあり、飲酒量(純アルコール量)をできる限
り少なくすることが重要です。
例えば、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中などの場合は、たとえ少量
であっても飲酒自体が発症リスクを上げてしまうこと、大腸がんの場合は、1 日当たり
約 20g程度(週 150gグラム)以上の量の飲酒を続けると発症の可能性が上がる等の
結果を示した研究もあります。これらの研究結果に基づく疾病毎の発症リスクが上が
る飲酒量(純アルコール量)について、別添に示したものが参考となります。
これらよりも少ない量の飲酒を心がければ、発症しないとまでは言えませんが、当
該疾患にかかる可能性を減らすことができると考えられます。
その他の参考としては、別添にある通り、海外の飲酒に関するガイドラインにおけ
る飲酒量(純アルコール量)がありますが、各国毎に異なった量が示されています。
なお、飲酒の影響を受けやすい体質を考慮する必要がある場合などには、より少な
い飲酒量(純アルコール量)とすることが望まれます。飲酒は疾患によっても、臓器
によっても影響が異なり、個人差があります。かかりつけ医等がいる場合には、飲酒
についての相談をすることも有用です。また、飲酒量(純アルコール量)が多くなる
ことは、病気や怪我の可能性を高める{28,29}だけでなく、飲酒後の危険な行動につなが
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