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健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案) (5 ページ)

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出典情報 「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(案)」に関する御意見の募集について(12/11)《厚生労働省》
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② 特定の状態にあって飲酒を避けることが必要な場合等
・妊娠中・授乳期中の飲酒{33}
妊娠中の飲酒により、胎児へ胎児性アルコール症候群等をもたらす可能性がありま
す。授乳期中などには、家庭内などの周囲の理解や配慮が必要です。

・体質的にお酒を受け付けられない人(アルコールを分解する酵素が非常に弱い
人等)の飲酒{34}
アルコールを分解する酵素が非常に弱い人は、ごく少量の飲酒でも、強い動悸、急に
意識を失うなどの反応が起こることがあり危険です。

(2)避けるべき飲酒等について
避けるべき飲酒や飲酒に関連した行動には、例えば以下のようなものが挙げられま
す。飲酒をする場合には、自分が現在どのような状況にあるのかを確認し、飲酒に適
するかを個別に判断していく必要があります。
① 一時多量飲酒(特に短時間の大量飲酒)
様々な身体疾患の発症や、急性アルコール中毒を引き起こす可能性があります。一時多
量飲酒(1 回の飲酒機会で純アルコール摂取量 60g以上)は、外傷の危険性も高めるもの
であり{25}、避けるべきです。

② 他人への飲酒の強要
飲酒は様々なリスクを伴う可能性があるものであり、他人に無理な飲酒を勧めることは
避けるべきです。併せて、飲酒を契機とした暴力や暴言などにつながらないように配慮し
なければなりません。

③ 不安{35}や不眠{36}を解消するための飲酒
不安の解消のための飲酒を続けることによって依存症になる可能性を高めたり、飲酒に
より眠りが浅くなり睡眠リズムを乱す等の支障をきたすことがあります。

④ 病気等療養中の飲酒や投薬後の飲酒(病気等の種類や薬の性質により変わります)
病気等の療養中は、過度な飲酒で免疫力がより低下し、感染症にかかりやすくなる等の
可能性があります{37}。また、投薬後に飲酒した場合は、薬の効果が弱まったり、副作用が
生じることがあります{38}。飲酒の可否、量や回数を減らすべきか等の判断は、主治医に尋
ねる必要があります。

⑤ 飲酒中又は飲酒後における運動・入浴などの体に負担のかかる行動{39,40}
飲酒により血圧の変動が強まることなどによって、心筋梗塞などを引き起こす可能性
や、転倒などにより身体の損傷を引き起こす可能性があります。

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