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「がん研究10か年戦略(第5次)」について (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_231115_00001.html
出典情報 がん研究10か年戦略(第5次)について(12/25)《厚生労働省》
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「がんの予防」及び「がんの診断・治療」については、がん細胞・組織及び
腫瘍微小環境の生物学的特性に関する理解の更なる深化と、非がん部正常組織
における経年的変化や外的・内的環境要因による影響等を統合的に理解するこ
とにより、より精密かつ個々人に最適化された予防・医療の実現に資する研究
の飛躍的な展開が望まれる。また、がん登録情報やゲノム・エピゲノム情報等
の更なる利活用の促進により、医療 AI 等を含む新たな医療技術の開発や研究開
発の新たな展開に資する研究の強化が求められる。加えて、シーズ探索・育成
等の分野横断的な研究の推進と、国際共同臨床試験の環境整備を含めた国際連
携、多様な研究人材の育成、研究分野における患者・市民参画の取組を強化す
ることもまた重要な課題となる。
「がんとの共生」については、医療技術の進歩によるがん治癒率の向上と死
亡率の低減により、社会におけるがん経験者の一層の増加が予想される。また、
がん対策全体を評価するに当たり、医療及び社会的支援の提供に係る地域間、
医療機関間等の格差についても研究を進める必要がある。
今後の研究戦略においては、これらの各分野の研究を推進することに加え、
社会的あるいは時代的な要請に応じた即時的な対応も重要である。
上記の方向性を踏まえ、基本計画に掲げられた目標の達成へ向け、内閣府、
文部科学省、厚生労働省及び経済産業省が協力し、必要な資源を確保しつつ、
多様な分野を融合させた先端的な研究を推進することにより、治療法の多様化
に向けた取組をより一層推進する。さらに、AMEDにおいて、基礎的な研究から
実用化に向けた研究までを一体的に推進するため、有望な基礎研究の成果の厳
選及び医薬品・医療機器の開発と企業導出を速やかに行うための取組を引き続
き推進する。
また、がん研究全体として、長期的視点を持って研究成果を産み出すために、
省庁連携のみならず、産官学が連携し、がん患者を含む全ての国民とともに、
基礎研究、臨床研究、政策研究のそれぞれを戦略的かつ一体的に推進していく。
4.具体的研究事項
以下の5項目を柱として、がん研究・開発を推進していく(具体的研究事項
は別添)。
(1)「がんの予防」に関する研究
(2)
「がんの診断・治療」に関する研究
(3)
「がんとの共生」に資する研究
(4)ライフステージやがんの特性に着目した研究
(5)がんの予防、がんの診断・治療の開発、がんとの共生を促進するための
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