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2022年度 特別養護老人ホームの経営状況について (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r5/ |
出典情報 | 2022年度 特別養護老人ホームの経営状況について(2/7)《福祉医療機構》 |
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2023-010
2
黒字施設・赤字施設別の経営状況
2.1
費用面では、赤字施設のほうが人件費率は 8.3
ポイント高い。利用者 10 人当たり従事者数が
2022 年度の経営状況
0.53 人多く、従事者 1 人当たり人件費も 170 千
赤字施設は利用率が低く、収益が確保できて
いない一方、従事者 1 人当たり人件費が高い
円高いことが要因として考えられる。
次に、ユニット型も黒字施設・赤字施設別に
続いて、2022 年度の黒字施設・赤字施設の比
みると、収益面では、赤字施設のほうが特養入
較をすることで、経営状況にどのような違いが
所の定員数は少なく、利用率が 3.4 ポイント低
あるのかを確認していきたい。まず、従来型か
い。また、短期入所も定員数が少なく、利用率が
らみていく(図表 7)。
11.3 ポイントも低い。さらに、利用者単価につ
収益面では、特養入所の定員数は赤字施設の
いても赤字施設のほうが 216 円低く、定員 1 人
ほうが 8.1 人少なく、利用率も 1.9 ポイント低
当たりサービス活動収益は 306 千円も低くなっ
い。また、短期入所も定員数が少なく、利用率が
ている。従来型同様、費用に見合った収益を確
低い。さらに利用者単価は、赤字施設のほうが
保できていないといえるだろう。
135 円低い。これは、介護職員処遇改善加算や
一方、人件費率は赤字施設のほうが 9.1 ポイ
科学的介護推進体制加算の算定率が低いことが
ント高い。従来型同様、利用者 10 人当たり従事
影響していると考えられる。このほか、赤字施
者数が 0.95 人多く、従事者 1 人当たり人件費も
設において要介護度がわずかに低いことも一因
42 千円高いことが要因として考えられる。
と推察する。結果として、赤字施設は定員 1 人
当たりサービス活動収益が 190 千円も低く、費
用に見合った収益を確保できていないことがう
かがえる。
(図表 7)2022 年度
黒字・赤字別
定員数(特養入所)
(人)
定員数(短期入所)
(人)
利用率(特養入所)
(%)
利用率(短期入所)
(%)
要介護度(特養入所)
-
介護職員処遇改善加算
(%)
(Ⅰ)算定率(特養入所)
科学的介護推進体制加算
(%)
(Ⅰ)・(Ⅱ)算定率
利用者単価
(円)
利用者 10 人当たり従事者数
(人)
人件費率
(%)
経費率
(%)
うち水道光熱費率
(%)
減価償却費率
(%)
サービス活動増減差額比率
(%)
従事者 1 人当たりサービス活動収益 (千円)
従事者 1 人当たり人件費
(千円)
定員 1 人当たりサービス活動収益
(千円)
特別養護老人ホームの経営状況
黒字
(n=964)
73.0
13.4
93.6
82.8
3.99
従来型
赤字
(n=892)
64.9
12.5
91.7
71.9
3.97
ユニット型
差(赤字
黒字
赤字
-黒字)
(n=2,271) (n=1,198)
△ 8.1
61.3
53.3
△ 0.9
13.9
12.5
△ 1.9
94.3
91.0
△ 11.0
80.6
69.3
△ 0.02
3.90
3.90
95.2
92.6
△ 2.6
97.0
94.9
△ 2.1
64.6
56.3
△ 8.3
65.3
56.3
△ 9.0
12,847
6.58
62.0
28.2
5.8
3.9
5.7
7,128
4,422
4,324
12,712
7.10
70.3
31.2
6.3
4.9
△ 6.5
6,531
4,592
4,134
△ 135
0.53
8.3
3.0
0.5
1.0
△ 12.2
△ 597
170
△ 190
15,010
7.67
60.2
25.1
5.2
6.3
8.3
7,142
4,297
5,079
14,793
8.62
69.3
27.8
5.8
8.2
△ 5.6
6,264
4,339
4,773
△ 216
0.95
9.1
2.8
0.6
1.9
△ 13.8
△ 878
42
△ 306
差(赤字
-黒字)
△ 8.0
△ 1.4
△ 3.4
△ 11.3
0.00
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黒字施設・赤字施設別の経営状況
2.1
費用面では、赤字施設のほうが人件費率は 8.3
ポイント高い。利用者 10 人当たり従事者数が
2022 年度の経営状況
0.53 人多く、従事者 1 人当たり人件費も 170 千
赤字施設は利用率が低く、収益が確保できて
いない一方、従事者 1 人当たり人件費が高い
円高いことが要因として考えられる。
次に、ユニット型も黒字施設・赤字施設別に
続いて、2022 年度の黒字施設・赤字施設の比
みると、収益面では、赤字施設のほうが特養入
較をすることで、経営状況にどのような違いが
所の定員数は少なく、利用率が 3.4 ポイント低
あるのかを確認していきたい。まず、従来型か
い。また、短期入所も定員数が少なく、利用率が
らみていく(図表 7)。
11.3 ポイントも低い。さらに、利用者単価につ
収益面では、特養入所の定員数は赤字施設の
いても赤字施設のほうが 216 円低く、定員 1 人
ほうが 8.1 人少なく、利用率も 1.9 ポイント低
当たりサービス活動収益は 306 千円も低くなっ
い。また、短期入所も定員数が少なく、利用率が
ている。従来型同様、費用に見合った収益を確
低い。さらに利用者単価は、赤字施設のほうが
保できていないといえるだろう。
135 円低い。これは、介護職員処遇改善加算や
一方、人件費率は赤字施設のほうが 9.1 ポイ
科学的介護推進体制加算の算定率が低いことが
ント高い。従来型同様、利用者 10 人当たり従事
影響していると考えられる。このほか、赤字施
者数が 0.95 人多く、従事者 1 人当たり人件費も
設において要介護度がわずかに低いことも一因
42 千円高いことが要因として考えられる。
と推察する。結果として、赤字施設は定員 1 人
当たりサービス活動収益が 190 千円も低く、費
用に見合った収益を確保できていないことがう
かがえる。
(図表 7)2022 年度
黒字・赤字別
定員数(特養入所)
(人)
定員数(短期入所)
(人)
利用率(特養入所)
(%)
利用率(短期入所)
(%)
要介護度(特養入所)
-
介護職員処遇改善加算
(%)
(Ⅰ)算定率(特養入所)
科学的介護推進体制加算
(%)
(Ⅰ)・(Ⅱ)算定率
利用者単価
(円)
利用者 10 人当たり従事者数
(人)
人件費率
(%)
経費率
(%)
うち水道光熱費率
(%)
減価償却費率
(%)
サービス活動増減差額比率
(%)
従事者 1 人当たりサービス活動収益 (千円)
従事者 1 人当たり人件費
(千円)
定員 1 人当たりサービス活動収益
(千円)
特別養護老人ホームの経営状況
黒字
(n=964)
73.0
13.4
93.6
82.8
3.99
従来型
赤字
(n=892)
64.9
12.5
91.7
71.9
3.97
ユニット型
差(赤字
黒字
赤字
-黒字)
(n=2,271) (n=1,198)
△ 8.1
61.3
53.3
△ 0.9
13.9
12.5
△ 1.9
94.3
91.0
△ 11.0
80.6
69.3
△ 0.02
3.90
3.90
95.2
92.6
△ 2.6
97.0
94.9
△ 2.1
64.6
56.3
△ 8.3
65.3
56.3
△ 9.0
12,847
6.58
62.0
28.2
5.8
3.9
5.7
7,128
4,422
4,324
12,712
7.10
70.3
31.2
6.3
4.9
△ 6.5
6,531
4,592
4,134
△ 135
0.53
8.3
3.0
0.5
1.0
△ 12.2
△ 597
170
△ 190
15,010
7.67
60.2
25.1
5.2
6.3
8.3
7,142
4,297
5,079
14,793
8.62
69.3
27.8
5.8
8.2
△ 5.6
6,264
4,339
4,773
△ 216
0.95
9.1
2.8
0.6
1.9
△ 13.8
△ 878
42
△ 306
差(赤字
-黒字)
△ 8.0
△ 1.4
△ 3.4
△ 11.3
0.00
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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