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2022年度 介護老人保健施設の経営状況について (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/240229_No.013.pdf |
出典情報 | 2022年度介護老人保健施設の経営状況について(2/29)《福祉医療機構》 |
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2023-013
2020 年度および 2021 年度の特徴としては、
2019 年度の水準にも届かなかった。コロナ禍
入所定員 1 人当たり事業収益の低下が顕著であ
で落ち込んだ利用率が回復しなかったことが大
る。これは、長引くコロナ禍のなか、利用率が
きく影響していると考えられる。処遇改善や物
大きく落ち込んだことが要因である。2019 年
価高騰に対応するための原資を確保できず、経
度の入所利用率は 92.4%であったところ、2020
営の厳しさがいっそう増した施設も少なくない。
年度は 90.3%、2021 年度は 88.0%と大幅に低
2
下した2。
2022 年度は一転し、入所定員 1 人当たり事
施設類型別の経営状況
2.1
業収益はやや上昇した。新設された介護職員等
施設類型別同一施設比較
いずれの施設類型も老健全体と傾向は同様、
事業利益率は低下し、赤字施設割合は拡大
ベースアップ等加算による入所単価の上乗せが
大きく影響していると考えられる。当該加算に
よる収益は、そのまま人件費に反映されること
老健は、在宅復帰・在宅療養支援機能に対す
から、入所定員 1 人当たり事業収益の伸びは、
る評価の観点から報酬体系が類型化されており、
入所定員 1 人当たり事業費用の伸びと同等程度
①基本型、②基本型(加算型3)、③在宅強化型、
になるはずである。しかし、実際には入所定員
④在宅強化型(超強化型4)、⑤その他型、⑥療
1 人当たり事業収益はやや上昇するにとどまり、
(図表 3)2 か年度同一施設比較
2021 年度・2022 年度老健の経営状況①
①基本型(n=324)
2022
差
(20222021)
2021
2022
差
(20222021)
2021
2022
差
(20222021)
人
100.0
99.2
△ 0.8
99.0
99.2
0.2
97.2
98.2
1.0
通所
人
37.0
37.0
0.0
41.8
41.8
0.1
43.9
44.1
0.3
入所
%
88.9
88.7
△ 0.3
88.4
87.5
△ 0.9
89.3
88.2
△ 1.1
単位
入所
利用率
通所
在所日数(入所)
要介護度
%
54.1
53.7
△ 0.4
60.4
59.7
△ 0.7
64.8
63.5
△ 1.3
日
427.7
404.0 △ 23.6
359.1
349.8
△ 9.2
284.7
286.5
1.8
0.02
入所
-
3.11
3.13
0.02
3.14
3.16
0.02
3.16
3.17
通所
-
1.96
1.97
0.02
1.94
1.94 △ 0.00
1.99
1.97 △ 0.02
千円
5,018
5,066
48
5,443
5,419
△ 24
5,828
5,771
△ 57
円
円
13,271 13,395
11,122 11,087
124 14,027 14,051
△ 35 11,086 11,046
25 14,713 14,724
△ 41 10,923 10,918
12
△5
入所定員 1 人当たり事業収益
利用者単価
③在宅強化型(n=127)
2021
指標名
定員数
②加算型(n=365)
入所
通所
利用者 10 人当たり従事者数
人
6.23
6.25
0.03
6.56
6.69
0.13
6.86
6.82 △ 0.04
人件費率
%
59.8
60.7
0.9
61.3
62.3
1.0
63.3
63.5
0.2
経費率
%
20.5
21.5
1.1
20.6
21.9
1.3
21.0
21.8
0.9
%
4.2
5.2
1.0
4.0
5.1
1.0
3.8
4.7
1.0
事業利益率
%
3.6
1.4
0.4
△ 0.2
3.8
2.4
3.1
1.4
△ 2.4
△ 1.6
1.1
%
△ 2.2
△ 1.4
2.9
経常利益率
1.6
1.0
△ 1.3
△ 0.6
従事者 1 人当たり人件費
千円
4,419
4,525
106
4,463
4,473
10
4,534
4,604
70
赤字施設割合
%
33.6
40.1
6.5
34.0
43.6
9.6
41.7
44.1
2.4
うち水道光熱費率
2 福祉医療機構≪経営分析参考指標≫2019 年度・2020 年度決算分-介護老人保健施設の概要
https://www.wam.go.jp/hp/guide-keiei-keieiqa-tabid-1976/guide-keiei-report-sihyou-tabid-1869/
3 基本型で在宅復帰・在宅療養支援機能加算(Ⅰ)を算定する施設
4 在宅強化型で在宅復帰・在宅療養支援機能加算(Ⅱ)を算定する施設
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3
2020 年度および 2021 年度の特徴としては、
2019 年度の水準にも届かなかった。コロナ禍
入所定員 1 人当たり事業収益の低下が顕著であ
で落ち込んだ利用率が回復しなかったことが大
る。これは、長引くコロナ禍のなか、利用率が
きく影響していると考えられる。処遇改善や物
大きく落ち込んだことが要因である。2019 年
価高騰に対応するための原資を確保できず、経
度の入所利用率は 92.4%であったところ、2020
営の厳しさがいっそう増した施設も少なくない。
年度は 90.3%、2021 年度は 88.0%と大幅に低
2
下した2。
2022 年度は一転し、入所定員 1 人当たり事
施設類型別の経営状況
2.1
業収益はやや上昇した。新設された介護職員等
施設類型別同一施設比較
いずれの施設類型も老健全体と傾向は同様、
事業利益率は低下し、赤字施設割合は拡大
ベースアップ等加算による入所単価の上乗せが
大きく影響していると考えられる。当該加算に
よる収益は、そのまま人件費に反映されること
老健は、在宅復帰・在宅療養支援機能に対す
から、入所定員 1 人当たり事業収益の伸びは、
る評価の観点から報酬体系が類型化されており、
入所定員 1 人当たり事業費用の伸びと同等程度
①基本型、②基本型(加算型3)、③在宅強化型、
になるはずである。しかし、実際には入所定員
④在宅強化型(超強化型4)、⑤その他型、⑥療
1 人当たり事業収益はやや上昇するにとどまり、
(図表 3)2 か年度同一施設比較
2021 年度・2022 年度老健の経営状況①
①基本型(n=324)
2022
差
(20222021)
2021
2022
差
(20222021)
2021
2022
差
(20222021)
人
100.0
99.2
△ 0.8
99.0
99.2
0.2
97.2
98.2
1.0
通所
人
37.0
37.0
0.0
41.8
41.8
0.1
43.9
44.1
0.3
入所
%
88.9
88.7
△ 0.3
88.4
87.5
△ 0.9
89.3
88.2
△ 1.1
単位
入所
利用率
通所
在所日数(入所)
要介護度
%
54.1
53.7
△ 0.4
60.4
59.7
△ 0.7
64.8
63.5
△ 1.3
日
427.7
404.0 △ 23.6
359.1
349.8
△ 9.2
284.7
286.5
1.8
0.02
入所
-
3.11
3.13
0.02
3.14
3.16
0.02
3.16
3.17
通所
-
1.96
1.97
0.02
1.94
1.94 △ 0.00
1.99
1.97 △ 0.02
千円
5,018
5,066
48
5,443
5,419
△ 24
5,828
5,771
△ 57
円
円
13,271 13,395
11,122 11,087
124 14,027 14,051
△ 35 11,086 11,046
25 14,713 14,724
△ 41 10,923 10,918
12
△5
入所定員 1 人当たり事業収益
利用者単価
③在宅強化型(n=127)
2021
指標名
定員数
②加算型(n=365)
入所
通所
利用者 10 人当たり従事者数
人
6.23
6.25
0.03
6.56
6.69
0.13
6.86
6.82 △ 0.04
人件費率
%
59.8
60.7
0.9
61.3
62.3
1.0
63.3
63.5
0.2
経費率
%
20.5
21.5
1.1
20.6
21.9
1.3
21.0
21.8
0.9
%
4.2
5.2
1.0
4.0
5.1
1.0
3.8
4.7
1.0
事業利益率
%
3.6
1.4
0.4
△ 0.2
3.8
2.4
3.1
1.4
△ 2.4
△ 1.6
1.1
%
△ 2.2
△ 1.4
2.9
経常利益率
1.6
1.0
△ 1.3
△ 0.6
従事者 1 人当たり人件費
千円
4,419
4,525
106
4,463
4,473
10
4,534
4,604
70
赤字施設割合
%
33.6
40.1
6.5
34.0
43.6
9.6
41.7
44.1
2.4
うち水道光熱費率
2 福祉医療機構≪経営分析参考指標≫2019 年度・2020 年度決算分-介護老人保健施設の概要
https://www.wam.go.jp/hp/guide-keiei-keieiqa-tabid-1976/guide-keiei-report-sihyou-tabid-1869/
3 基本型で在宅復帰・在宅療養支援機能加算(Ⅰ)を算定する施設
4 在宅強化型で在宅復帰・在宅療養支援機能加算(Ⅱ)を算定する施設
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