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2022年度 介護老人保健施設の経営状況について (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/wp-content/uploads/240229_No.013.pdf |
出典情報 | 2022年度介護老人保健施設の経営状況について(2/29)《福祉医療機構》 |
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2023-013
2022 年度もコロナの影響は続いていたもの
算定率が上昇した加算として、まずはターミ
の、コロナ禍初期とは異なり感染者への対応方
ナルケア加算が挙げられる。2021 年度改定で
針等が定まってきたこともあり、在所日数がや
死亡日以前 31 日以上 45 日以下の区分が新設さ
や短縮されたと考えられる。また、在宅強化
れるなど、中重度者や看取りへの対応の充実を
型・超強化型は、上位類型を維持するためにベ
図る観点から重視されている加算であり、いず
ッド回転率の基準をクリアする必要があること
れの類型、期間区分においても、おおよそ算定
から、コロナ禍でも他の類型ほど在所日数が延
率が上昇していた。なかでも超強化型は、すべ
伸せず、2022 年度もほぼ横ばいで推移したと
ての期間区分で 3~4 ポイント上昇しており、
推察される。
看取り体制の整備を進めてより積極的に受け入
れていることがうかがえる。2024 年度介護報
2.2
施設類型別
加算の算定状況
酬改定(以下「2024 年度改定」という。)では、
特に「死亡日以前 2 日又は 3 日」「死亡日」の
ターミナルケア加算や LIFE 関連加算の算定
率が上昇。上位類型は難易度の高い加算にも
積極的に取組む傾向がうかがえる
区分の点数が上乗せされる予定であり、看取り
への対応はより進んでいくことが予想される。
次に、科学的介護推進体制加算をはじめとす
前述のとおり、入所単価はその他型以外の類
る LIFE 関連の加算が挙げられる。科学的介護
型で前年度より上昇していた。いずれの類型で
も入所者の要介護度はほぼ変化していないため、
各施設が加算の算定に尽力した結果と考えられ
ずれの類型においても増加した。特に超強化型
では、97.8%が加算ⅠまたはⅡを算定しており、
る。そこで、サンプル数の多い基本型・加算
ほとんどの施設が LIFE の活用体制を整えてい
型・在宅強化型・超強化型について、2021・
る。また、在宅強化型・超強化型において、加
2022 年度の両年度のデータを有する同一施設
算Ⅰの算定率は低下傾向にあるが、加算Ⅱの算
の加算算定状況を比較したい(図表 6)。
(図表 6)2 か年度同一施設比較
推進体制加算ⅠまたはⅡを算定する施設は、い
加算の算定状況
ターミナルケア加算
科学的介護推進体制加算
死亡日以前31日
死亡日以前4日
死亡日以前2日
以上45日以下
以上30日以下
又は3日
死亡日
加算Ⅰ
加算Ⅱ
栄養マネジメン
自立支援促進加
ト強化加算
算
基本型
2021
45.1%
53.1%
53.7%
53.4%
25.6%
30.2%
26.9%
17.3%
n=324
2022
48.8%
53.7%
54.6%
54.6%
28.1%
34.0%
27.5%
17.3%
加算型
2021
51.2%
61.1%
61.1%
61.1%
28.5%
46.8%
34.8%
23.0%
n=365
2022
55.6%
61.9%
61.9%
61.6%
29.6%
53.7%
40.0%
26.0%
在宅強化型
2021
67.7%
74.8%
74.0%
74.0%
35.4%
44.9%
48.0%
26.8%
n=127
2022
67.7%
74.8%
74.8%
74.8%
33.1%
52.0%
49.6%
26.8%
超強化型
2021
70.7%
77.8%
77.2%
77.2%
29.0%
63.9%
50.6%
42.0%
n=324
2022
75.0%
81.2%
82.1%
81.5%
27.8%
70.1%
56.8%
46.0%
褥瘡マネジメント加算
加算Ⅰ
加算Ⅱ
排せつ支援加算
加算Ⅰ
加算Ⅱ
かかりつけ医連携薬剤調整加算
加算Ⅲ
加算Ⅰ
加算Ⅱ
加算Ⅲ
基本型
2021
26.2%
16.0%
22.8%
4.9%
2.8%
0.9%
0.6%
0.3%
n=324
2022
30.2%
18.8%
25.0%
6.5%
3.7%
1.2%
0.6%
0.3%
加算型
2021
40.8%
28.5%
33.2%
11.2%
5.8%
3.6%
2.7%
1.9%
n=365
2022
46.3%
32.1%
37.5%
12.9%
6.0%
5.8%
3.0%
2.7%
在宅強化型
2021
52.8%
37.0%
40.9%
16.5%
8.7%
8.7%
4.7%
3.9%
n=127
2022
59.1%
44.9%
48.8%
21.3%
15.0%
10.2%
7.9%
5.5%
超強化型
2021
61.1%
53.4%
55.9%
34.6%
20.1%
15.4%
9.6%
7.7%
n=324
2022
68.5%
57.7%
64.2%
40.4%
23.8%
17.9%
13.9%
10.2%
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2022 年度もコロナの影響は続いていたもの
算定率が上昇した加算として、まずはターミ
の、コロナ禍初期とは異なり感染者への対応方
ナルケア加算が挙げられる。2021 年度改定で
針等が定まってきたこともあり、在所日数がや
死亡日以前 31 日以上 45 日以下の区分が新設さ
や短縮されたと考えられる。また、在宅強化
れるなど、中重度者や看取りへの対応の充実を
型・超強化型は、上位類型を維持するためにベ
図る観点から重視されている加算であり、いず
ッド回転率の基準をクリアする必要があること
れの類型、期間区分においても、おおよそ算定
から、コロナ禍でも他の類型ほど在所日数が延
率が上昇していた。なかでも超強化型は、すべ
伸せず、2022 年度もほぼ横ばいで推移したと
ての期間区分で 3~4 ポイント上昇しており、
推察される。
看取り体制の整備を進めてより積極的に受け入
れていることがうかがえる。2024 年度介護報
2.2
施設類型別
加算の算定状況
酬改定(以下「2024 年度改定」という。)では、
特に「死亡日以前 2 日又は 3 日」「死亡日」の
ターミナルケア加算や LIFE 関連加算の算定
率が上昇。上位類型は難易度の高い加算にも
積極的に取組む傾向がうかがえる
区分の点数が上乗せされる予定であり、看取り
への対応はより進んでいくことが予想される。
次に、科学的介護推進体制加算をはじめとす
前述のとおり、入所単価はその他型以外の類
る LIFE 関連の加算が挙げられる。科学的介護
型で前年度より上昇していた。いずれの類型で
も入所者の要介護度はほぼ変化していないため、
各施設が加算の算定に尽力した結果と考えられ
ずれの類型においても増加した。特に超強化型
では、97.8%が加算ⅠまたはⅡを算定しており、
る。そこで、サンプル数の多い基本型・加算
ほとんどの施設が LIFE の活用体制を整えてい
型・在宅強化型・超強化型について、2021・
る。また、在宅強化型・超強化型において、加
2022 年度の両年度のデータを有する同一施設
算Ⅰの算定率は低下傾向にあるが、加算Ⅱの算
の加算算定状況を比較したい(図表 6)。
(図表 6)2 か年度同一施設比較
推進体制加算ⅠまたはⅡを算定する施設は、い
加算の算定状況
ターミナルケア加算
科学的介護推進体制加算
死亡日以前31日
死亡日以前4日
死亡日以前2日
以上45日以下
以上30日以下
又は3日
死亡日
加算Ⅰ
加算Ⅱ
栄養マネジメン
自立支援促進加
ト強化加算
算
基本型
2021
45.1%
53.1%
53.7%
53.4%
25.6%
30.2%
26.9%
17.3%
n=324
2022
48.8%
53.7%
54.6%
54.6%
28.1%
34.0%
27.5%
17.3%
加算型
2021
51.2%
61.1%
61.1%
61.1%
28.5%
46.8%
34.8%
23.0%
n=365
2022
55.6%
61.9%
61.9%
61.6%
29.6%
53.7%
40.0%
26.0%
在宅強化型
2021
67.7%
74.8%
74.0%
74.0%
35.4%
44.9%
48.0%
26.8%
n=127
2022
67.7%
74.8%
74.8%
74.8%
33.1%
52.0%
49.6%
26.8%
超強化型
2021
70.7%
77.8%
77.2%
77.2%
29.0%
63.9%
50.6%
42.0%
n=324
2022
75.0%
81.2%
82.1%
81.5%
27.8%
70.1%
56.8%
46.0%
褥瘡マネジメント加算
加算Ⅰ
加算Ⅱ
排せつ支援加算
加算Ⅰ
加算Ⅱ
かかりつけ医連携薬剤調整加算
加算Ⅲ
加算Ⅰ
加算Ⅱ
加算Ⅲ
基本型
2021
26.2%
16.0%
22.8%
4.9%
2.8%
0.9%
0.6%
0.3%
n=324
2022
30.2%
18.8%
25.0%
6.5%
3.7%
1.2%
0.6%
0.3%
加算型
2021
40.8%
28.5%
33.2%
11.2%
5.8%
3.6%
2.7%
1.9%
n=365
2022
46.3%
32.1%
37.5%
12.9%
6.0%
5.8%
3.0%
2.7%
在宅強化型
2021
52.8%
37.0%
40.9%
16.5%
8.7%
8.7%
4.7%
3.9%
n=127
2022
59.1%
44.9%
48.8%
21.3%
15.0%
10.2%
7.9%
5.5%
超強化型
2021
61.1%
53.4%
55.9%
34.6%
20.1%
15.4%
9.6%
7.7%
n=324
2022
68.5%
57.7%
64.2%
40.4%
23.8%
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13.9%
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