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ライフサイエンスDBの在り方について (5 ページ)

公開元URL https://www.lifescience.mext.go.jp/2024/02/112060221.html
出典情報 科学技術・学術審議会 研究計画・評価分科会 ライフサイエンス委員会 (第112回 2/16)《文部科学省》
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ライフサイエンスDBの在り方について④ ー今後の方向性(案)ー
3.今後の方向性(案)
(1)統合化推進プログラムによるDBの継続的支援
現在、DBの開発・維持・管理に特化したファンディングは他に存在しないため、当該プログラムによる継続的支援
は必須。支援に当たっては、DBの種類(一次DB、二次DB)、分野(ゲノム、タンパク質、代謝等)、開発段階(萌
芽期、定常期、拡大期)に応じたファンディングの継続が必要ではないか。その際、以下(3)と連携した統合利用
に向けた仕組みが必要ではないか。

(2)DBの一元的管理
論文投稿時に必要となるデータを公平に受理・登録・整理し、国際連携のもと再利用可能な形で維持しており、デ
ータのアーカイブ機能を有する、一次DBは継続的かつ安定的に維持・管理することが必須。このため、運用コストや
人件費等の観点で、国によるDBの一元的管理や財政的支援の在り方をライフサイエンス研究基盤として検討すること
が必要ではないか。

(3)DB高度化のための基盤技術開発
① 検索インターフェースに係る技術開発
大規模言語モデル等のAI技術を活用したDBの統合的検索技術、大規模データの利用技術などのDB高度化のための
先端的技術開発に対する支援を開始し、開発した技術の実用性やそれによる研究成果を発信、普及することが必要で
はないか。

② ①と連携した統合データの充実化
DBの統合化には、標準化やID・用語の統一、メタデータ整備、データ形式の統一などが必要。基盤的な検索・利
用技術と組み合わせ、これらを整理・関連付けさせた知識グラフ(学習データ)の充実化を引き続き実施。論文情報
や研究データ取得から知識グラフ構築までを自動化する技術も開発し、データ統合の効率化も必要ではないか。

(4)バイオインフォマティクス人材の育成
新しいバイオインフォマティクス人材として、AIを含む情報科学系のデータ技術を応用できるライフサイエンス研
究者を戦略的に育成。生命科学のみならず人文・社会学にも通じた分野横断的な人材もあわせて育成。
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