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資料2-27 ワクチン接種後の後遺症報告一覧[537KB] (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html |
出典情報 | 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》 |
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第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度
第1回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
ワクチン接種後の後遺症が疑われる 症例(重篤)
※抽出基準:転帰が後遺症の症例
資料2-27
2024(令和6)年4月15日
令和5年10月1日~令和5年12月31日入手分まで
期間
報
告
対
象
期
間
前
報
告
対
象
期
間
前
評価
再評価
再評価
No.
1
2
ワクチン名
年齢・性別
インフルエンザHAワクチン
4歳・女性
*デンカ(689-B)
テトラビック(4K43B)
乾燥BCGワクチン*日本B 5ヶ月・男性
CG(KH342)
基礎疾患等
なし
なし
経過
接種後日数
2022年11月1日(接種当日)、A病院にてインフルエンザワクチン接種。38.8度発熱、咳嗽。
2022年11月5~7日(接種4~6日後)、症状軽快。
2022年11月8日(接種7日後)、38度発熱。B病院へ入院。
2022年11月9~11日(接種8~10日後)、37度台の微熱と頭痛と嘔吐。
2022年11月12日(接種11日後)、解熱、眼球上転発作。
2022年11月13日(接種12日後)、無熱性けいれん2回。MRIにて深部灰白質病変を認める。
2022年11月14日(接種13日後)、髄液検査にて細胞数 14/μL、糖 66mg/dL、蛋白 16mg/dL、オリゴクローナルバンド なし、IgGインデッ
クスの上昇 なし。抗AQP4抗体 陰性、抗MOG抗体 陰性。
2022年11月22日(接種21日後)、退院。
2022年12月19日(接種48日後)、後遺症(症状:後遺症かどうか判断できない程度の不随意運動を疑う症状)あり、経過観察。
2023/03/15 A医院にて沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン1期3回目、乾燥BCGワクチン1回 2023/3/15 接種当日
目を同時接種。
2023/3/16 接種後1日
2023/03/16 18:30頃 睡眠中であったため、母親が10分程度入浴。
18:40頃、母親が皮膚色不良に気づいた。心肺停止状態のためB病院に救急搬送。
19:00頃、B病院到着時も心肺停止の状態。嘔吐の証拠はなく、気管内挿管は比較的容易に実施。
19:40頃、蘇生処置により心拍再開。
2023/3/20 接種後5日
2023/03/20 脳波は平坦脳波であり、頭部CT検査の結果、脳全般に浮腫状を認めた。臨床上、各種脳幹反射が見れないことと併せ、
脳死とされうる状態。
C病院での代謝異常検査の結果、尿有機酸異常なし、アミノ酸代謝異常なし、脂肪酸代謝異常なし。心肺停止から再開後の心電図で
QT延長はなし。
症状名
転帰
因果関係
急性散在性脳脊髄炎
後遺症あり
γ
心肺停止
後遺症あり
γ
熱性てんかん重積状態
てんかん重積状態
脳症
後遺症あり
後遺症あり
後遺症あり
γ
後遺症あり
γ
専門家の意見
得られる情報からは乳幼児突然死症候群のような臨
床経過を可能性として考える。
後遺症:臨床上の脳死とされうる状態が継続。自発呼吸なし、咳嗽反射なし、対光反射なし、脳浮腫がやや進行している。中枢性尿崩症
を併発。消化管蠕動が弱くなり栄養が消化管からは入れられない状態。消化管蠕動が再開しない場合は栄養状態不良となり亡くなられ
る可能性が大きい。
報
告
対
象
期
間
前
報
告
対
象
期
間
前
再評価
再評価
3
4
日本脳炎ワクチン(JR530)
3歳・男性
乾燥弱毒生水痘ワクチン
(岡株)*阪大微研(VZ244)
乾燥弱毒生麻しん風しん混
合ワクチン*武田薬品
1歳・男性
(Y241)
インフルエンザHAワクチン
*デンカ(622-A)
なし
中耳炎
別紙参照
2019/01/05 接種前の体温36.9℃。
2019/1/5 接種当日
15:49頃、A医院にて、乾燥弱毒生水痘ワクチン1回目、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン1期(他社製品)、インフルエンザHAワクチ
ン2回目(他社製品)を同時接種。体調に変化なし。
2019/01/08 21時頃、発熱、5分間程度の痙攣発作が発現。救急受診し、熱性痙攣の診断で帰宅。
2019/1/8 接種後3日
2019/01/09 14:00 有熱性痙攣群発が発現し、B病院へ救急搬送後、入院。
2019/1/9 接種後4日
入院後も痙攣が間欠的に発現し、意識障害も遷延。
2019/01/10 頭部MRI検査では明らかな異常を認めなかったが、急性脳症と診断。乾燥スルホ化人免疫グロブリン2000mg/日を静注投 2019/1/10 接種後5日
与。メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム300mg/日、セフォタキシムナトリウム4000mg/日、ミダゾラム24mg/日、アシクロビル
600mg/日、ファモチジン10mg/日の静注投与を開始。
脳症
2019/01/12 メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム300mg/日の静注投与を終了。
2019/1/12 接種後7日
2019/01/13 ミダゾラム24mg/日の静注投与を終了。
2019/1/13 接種後8日
2019/01/16 アシクロビル600mg/日の静注投与を終了。
2019/1/16 接種後11日
2019/01/18 セフォタキシムナトリウム4000mg/日及びファモチジン10mg/日の静注投与を終了。
2019/1/18 接種後13日
脳低温療法、ステロイドパルス療法などの集学的治療を実施したが、後遺症として最重度の心身障害が残存。
2019/04/05 退院。
2019/4/5 接種後90日
後遺症:重度精神発達遅滞、重度心身障害、四肢麻痺
1
急性脳症の臨床経過を最も疑うが、得られる情報か
らはワクチンを含めて原因の特定は困難である。
第101回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和6年度
第1回薬事審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
ワクチン接種後の後遺症が疑われる 症例(重篤)
※抽出基準:転帰が後遺症の症例
資料2-27
2024(令和6)年4月15日
令和5年10月1日~令和5年12月31日入手分まで
期間
報
告
対
象
期
間
前
報
告
対
象
期
間
前
評価
再評価
再評価
No.
1
2
ワクチン名
年齢・性別
インフルエンザHAワクチン
4歳・女性
*デンカ(689-B)
テトラビック(4K43B)
乾燥BCGワクチン*日本B 5ヶ月・男性
CG(KH342)
基礎疾患等
なし
なし
経過
接種後日数
2022年11月1日(接種当日)、A病院にてインフルエンザワクチン接種。38.8度発熱、咳嗽。
2022年11月5~7日(接種4~6日後)、症状軽快。
2022年11月8日(接種7日後)、38度発熱。B病院へ入院。
2022年11月9~11日(接種8~10日後)、37度台の微熱と頭痛と嘔吐。
2022年11月12日(接種11日後)、解熱、眼球上転発作。
2022年11月13日(接種12日後)、無熱性けいれん2回。MRIにて深部灰白質病変を認める。
2022年11月14日(接種13日後)、髄液検査にて細胞数 14/μL、糖 66mg/dL、蛋白 16mg/dL、オリゴクローナルバンド なし、IgGインデッ
クスの上昇 なし。抗AQP4抗体 陰性、抗MOG抗体 陰性。
2022年11月22日(接種21日後)、退院。
2022年12月19日(接種48日後)、後遺症(症状:後遺症かどうか判断できない程度の不随意運動を疑う症状)あり、経過観察。
2023/03/15 A医院にて沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン1期3回目、乾燥BCGワクチン1回 2023/3/15 接種当日
目を同時接種。
2023/3/16 接種後1日
2023/03/16 18:30頃 睡眠中であったため、母親が10分程度入浴。
18:40頃、母親が皮膚色不良に気づいた。心肺停止状態のためB病院に救急搬送。
19:00頃、B病院到着時も心肺停止の状態。嘔吐の証拠はなく、気管内挿管は比較的容易に実施。
19:40頃、蘇生処置により心拍再開。
2023/3/20 接種後5日
2023/03/20 脳波は平坦脳波であり、頭部CT検査の結果、脳全般に浮腫状を認めた。臨床上、各種脳幹反射が見れないことと併せ、
脳死とされうる状態。
C病院での代謝異常検査の結果、尿有機酸異常なし、アミノ酸代謝異常なし、脂肪酸代謝異常なし。心肺停止から再開後の心電図で
QT延長はなし。
症状名
転帰
因果関係
急性散在性脳脊髄炎
後遺症あり
γ
心肺停止
後遺症あり
γ
熱性てんかん重積状態
てんかん重積状態
脳症
後遺症あり
後遺症あり
後遺症あり
γ
後遺症あり
γ
専門家の意見
得られる情報からは乳幼児突然死症候群のような臨
床経過を可能性として考える。
後遺症:臨床上の脳死とされうる状態が継続。自発呼吸なし、咳嗽反射なし、対光反射なし、脳浮腫がやや進行している。中枢性尿崩症
を併発。消化管蠕動が弱くなり栄養が消化管からは入れられない状態。消化管蠕動が再開しない場合は栄養状態不良となり亡くなられ
る可能性が大きい。
報
告
対
象
期
間
前
報
告
対
象
期
間
前
再評価
再評価
3
4
日本脳炎ワクチン(JR530)
3歳・男性
乾燥弱毒生水痘ワクチン
(岡株)*阪大微研(VZ244)
乾燥弱毒生麻しん風しん混
合ワクチン*武田薬品
1歳・男性
(Y241)
インフルエンザHAワクチン
*デンカ(622-A)
なし
中耳炎
別紙参照
2019/01/05 接種前の体温36.9℃。
2019/1/5 接種当日
15:49頃、A医院にて、乾燥弱毒生水痘ワクチン1回目、乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン1期(他社製品)、インフルエンザHAワクチ
ン2回目(他社製品)を同時接種。体調に変化なし。
2019/01/08 21時頃、発熱、5分間程度の痙攣発作が発現。救急受診し、熱性痙攣の診断で帰宅。
2019/1/8 接種後3日
2019/01/09 14:00 有熱性痙攣群発が発現し、B病院へ救急搬送後、入院。
2019/1/9 接種後4日
入院後も痙攣が間欠的に発現し、意識障害も遷延。
2019/01/10 頭部MRI検査では明らかな異常を認めなかったが、急性脳症と診断。乾燥スルホ化人免疫グロブリン2000mg/日を静注投 2019/1/10 接種後5日
与。メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム300mg/日、セフォタキシムナトリウム4000mg/日、ミダゾラム24mg/日、アシクロビル
600mg/日、ファモチジン10mg/日の静注投与を開始。
脳症
2019/01/12 メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム300mg/日の静注投与を終了。
2019/1/12 接種後7日
2019/01/13 ミダゾラム24mg/日の静注投与を終了。
2019/1/13 接種後8日
2019/01/16 アシクロビル600mg/日の静注投与を終了。
2019/1/16 接種後11日
2019/01/18 セフォタキシムナトリウム4000mg/日及びファモチジン10mg/日の静注投与を終了。
2019/1/18 接種後13日
脳低温療法、ステロイドパルス療法などの集学的治療を実施したが、後遺症として最重度の心身障害が残存。
2019/04/05 退院。
2019/4/5 接種後90日
後遺症:重度精神発達遅滞、重度心身障害、四肢麻痺
1
急性脳症の臨床経過を最も疑うが、得られる情報か
らはワクチンを含めて原因の特定は困難である。