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資料2-27 ワクチン接種後の後遺症報告一覧[537KB] (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
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本報告は、規制当局を介して医師から受領した自発報告である。
PMDA受付番号:v2310001095 (PMDA)。
2023/10/20、72歳の女性患者がCOVID-19免疫に対しBNT162b2 omi xbb.1.5を接種した。
(コミナティRTU筋注(1価:オミクロン株XBB.1.5)、1回目、単回量、ロット番号:HG2346、使用期限:2024/12/31、72歳時)
2023/10/15、インフルエンザワクチンを接種した。
(インフルエンザワクチン、投与回数不明、単回量)
【関連する病歴】
「高血圧」(罹患中)。
【併用薬】
ユニシア、使用理由:高血圧(内服継続中)。









9

インフルエンザワクチン

72歳・女性

高血圧

【ワクチン接種歴】
Covid-19ワクチン、使用理由:COVID-19免疫(1回目、製造販売業者不明)
Covid-19ワクチン、使用理由:COVID-19免疫(2回目、製造販売業者不明)
Covid-19ワクチン、使用理由:COVID-19免疫(3回目、製造販売業者不明)
Covid-19ワクチン、使用理由:COVID-19免疫(4回目、製造販売業者不明)
Covid-19ワクチン、使用理由:COVID-19免疫(5回目、製造販売業者不明)。

劇症1型糖尿病

後遺症あり

γ

得られる情報からは、ワクチンの接種が劇症1型糖
尿病の発病に関与したか否かの評価は困難である。

川崎病
てんかん重積状態

後遺症あり
後遺症あり

γ

得られる情報からは急性脳症様の臨床経過を疑う
が、川崎病やてんかん重積状態の発症へのワクチン
の関与の評価は困難である。

体温: (2023/10/20)36.6度、備考:ワクチン接種前。
2023/11/07 23:12(ワクチン接種から約19日後)、患者は劇症1型糖尿病を発現した。
2023/11/25(ワクチン接種から1か月6日後)、事象「劇症1型糖尿病」の転帰は回復したが後遺症あり(劇症1型糖尿病)であった。
2023/11/08(ワクチン接種から20日後)、患者は入院した。
2023/11/25(ワクチン接種から1か月6日後)、患者は退院した。
【事象の経過】
2023/10/20、健康診断でHbA1c 5.8%を指摘された。 患者はコロナウイルスワクチンを受けた。
2023/10/20 接種当日
2023/11/05、口渇あった。
2023/11/5 接種後16日
2023/11/07 20:00頃、口渇、多飲、多尿が出現し、A病院を受診した。 血糖値878mg/dl、PH7.1、尿中ケトン体25を記録した。
2023/11/7 接種後18日
病院のベッドが満床のため、2023/11/08 00:05、当院に搬送されICUに入室した。 血中ケトン体 10660 uMol/L、血糖 731 mg/dl、HbA1c
8.0 %、PH 7.142、pCO2 26.5、pO2 96.3、HCO3 8.7、ABE 19.1 を認め、ワクチン後の劇症 1 型糖尿病で入院した。
報告した医師は、事象「劇症 1 型糖尿病」を重篤(入院)と分類し、事象「劇症 1 型糖尿病」はワクチンに関連ありと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性は、2023/10/15に患者がインフルエンザワクチン接種を受けた。
【報告医師のコメント】
今後一生涯インスリン自己注射が必要である。









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乾燥BCGワクチン*日本B
9ヶ月・男性
CG

なし

神経疾患の既往のない生後9ヵ月の男児が、喘息と2日間の発熱のため入院した。
また、結膜充血、口唇紅斑、発疹、BCGワクチンの瘢痕発赤がみられ、不全型川崎病(KD)と診断された。
全身間代発作のため救急車で来院(1日目)。発作は45分間持続し、ミダゾラムを注射した後に症状は治まった。頭部MRIでは、拡散強
調画像(DWI)で左後中心回にやや高信号強度を認めた。脳脊髄液分析で髄液細胞増加が認められ、細菌培養と単純ヘルペスウイル
スは陰性であった。発作に対してはミダゾラムの持続静注、KDに対しては免疫グロブリンの大量投与(2g/kg)、脳炎発症の可能性に対
してはマンニトール、エダラボン、アシクロビルの投与が行われた。意識は低下の一途をたどった。
4日目、患者は運動発作の群発を発症し、フェノバルビタールで治療された。
5日目に実施された頭蓋MRI-DWIでは、両側の運動皮質と右前頭皮質の下の皮質下白質に高信号強度が認められた。急性脳炎のた
め、免疫グロブリン(1g/kg)とメチルプレドニゾロンパルス療法(30mg/kg/日、3日間)が行われた。
DWI画像で確認された所見は10日目以降に消失した。
患者は発症1ヵ月後までうとうとした状態、77日目に退院した。
後遺症として、体幹筋力低下、右上肢痙縮、左下肢弛緩性麻痺、軽度の知的障害、局所性ジストニア、運動失調、及び構音障害を認め
た。
11歳の時に神経学的状態を再評価したところ、Wechsler Intelligence Scale for Children-Fourth Edition に基づく知能指数は67であった。
錐体、小脳、後索の症状は認められなかったが、指の動きや前腕の回転時にぎこちなさが認められた。右手と右足の第2指と第3指、左
手と左足の第2指と第4指に触覚の減退及び位置感覚の減衰が認められた。
頭蓋MRIと脳波検査では異常は認められなかった。

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