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2022年度 訪問介護の経営状況について (3 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/
出典情報 2022年度 訪問介護の経営状況について(8/9)《福祉医療機構》
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2024-002

経営状況は大きく異なっている(図表 2)


2

経営主体別の経営状況

まず収益面をみると、黒字事業所の 1 事業所
当たりサービス活動収益は 51,896 千円と赤字

前節までにみた経営状況のサンプルには社会

事業所と比較して 2 倍近い差がある。その要因

福祉法人と営利法人が混在しており、約 7 割が

を探るため、サービスの提供状況に目を向ける

社会福祉法人となっている。社会福祉法人と営

と、収入単価は赤字事業所のほうが若干高いが、

利法人では会計基準が異なっており、派遣職員

1 月当たりサービス提供回数の差は 561.7 回と

費の計上等、どうしても同じ目線で整理しづら

黒字事業所が大きく上回っている。これにより

い科目もあるため、自事業所の経営状況と比較

従事者 1 人当たりサービス活動収益は 1,609 千

する際には、会計基準が近い経営主体と比べて

円の差が生じている。

いただくほうが望ましい。ここからは社会福祉
法人と営利法人に分けて、それぞれの経営状況

次に費用面についてだが、人件費率の差が

を確認する。

26.9 ポイントと大きい。1 事業所当たり従事者
数は黒字事業所のほうが多いが、利用実人員 10

2.1

人当たり従事者数にほとんど差はなく、利用実

社会福祉法人の黒字・赤字事業所比較

収入単価に差はなく、1 月当たりサービス提
供回数に違い

人員数に対する職員数の比率はほぼ変わらない。
また、従事者 1 人当たり人件費についてもほぼ
同水準となっている。このように職員の配置や

本節では社会福祉法人のサンプルを取り出し

処遇に差は少ない一方で、先にみたように黒字

て黒字・赤字事業所比較を行う(図表 3)


事業所はサービス提供回数が多く、従事者 1 人

まず、同一建物減算の状況について確認した

当たりサービス活動収益に差があることが、人

い。同一建物に居住する利用者へサービス提供

件費率や経営状況の違いにつながっている。

を行う事業所は、少ない移動時間で効率的にサ
ービス提供回数を増やせるため、経営状況が良
くなる傾向にあると考えられる。しかし、黒字・

(図表 2)2022 年度

黒字・赤字別の経営状況

黒字
n=1,087
51,896
1 事業所当たりサービス活動収益
千円
44,437
1 事業所当たりサービス活動費用
千円
1,090.8
1 月当たりサービス提供回数

81.1
登録者数

76.8
利用実人員数

172.3
利用実人員 1 人当たりサービス提供回数

3,965
収入単価

9.4
1事業所当たり従事者数

8.3
うち介護職員数

1.23
利用実人員 10 人当たり従事者数

66.7
人件費率

16.0
経費率

1.0
減価償却費率

1.9
その他の費用率

14.4
サービス活動増減差額比率

5,537
従事者 1 人当たりサービス活動収益
千円
3,692
従事者 1 人当たり人件費
千円
※ 登録者数、利用実人員数は決算月時点の人数(以降の図表においても同じ)
区分

赤字
n=814
27,124
31,447
529.1
72.8
55.7
114.9
4,272
6.9
6.0
1.25
93.6
18.8
1.8
1.8
△ 15.9
3,928
3,675


(赤字-黒字)
△ 24,773
△ 12,990
△ 561.7
△ 8.3
△ 21.1
△ 57.4
308
△ 2.5
△ 2.3
0.02
26.9
2.8
0.7
△ 0.1
△ 30.3
△ 1,609
△ 17

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