よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2-1:適応外使用に関する特定臨床研究の対象範囲について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43236.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第36回 9/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(参考)想定される事例
事例1

令和6年度厚生科学特別研究事業(研究分担者:布施望先生)資料から一部抜粋

閉経前乳癌に対するアロマターゼ阻害薬

• 薬事承認済みの効能・効果:閉経後乳癌
• 乳癌診療ガイドライン2022年版(日本乳癌学会)
CQ2 閉経前ホルモン陽性乳癌に対する術後内分泌療法として何が推奨されるか?
LH-RHアゴニストとアロマターゼ阻害薬の併用を強く推奨する(推奨の強さ:1,エビデンスの強さ:中,合意率:85%(34/40))
(実施診療ではすでに広く使用されている)

事例2

小児川崎病に対するシクロスポリンA

• 薬事承認済みの効能・効果:(川崎病の適応なし)
• 川崎病急性期治療のガイドライン(2020年改訂版)(日本小児循環器学会)
急性期の初期併用治療として、IVIG不応予想例に対しては、保険適用のあるPSL(クラスⅠ,レベルA)あるいはCsA(クラスⅡa,レ
ベルB)の併用を推奨する。または、IVIG不応例に対する追加治療として用いる。
IVIG不応予測例に対して初期強化療法としてICIGに併用し、通常、CsA液剤を5mg/kg/日、朝夕の食前に2回に分けて経口投与し、原則
5日間服用する。・・・IVIG不応例への追加治療としても、CsA液剤を5mg/kg/日、朝夕の食前に2回に分けて経口投与する。・・・

事例3

神経障害性疼痛に対するデュロキセチン

• 薬事承認済みの効能・効果:(神経障害性疼痛の適応なし)
• 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン(日本ペインクリニック学会)
神経障害性疼痛の薬物療法の第一選択薬として、デュロキセチンが挙げられている。
デュロキセチンは糖尿病性神経障害による痛みやしびれを対象とする臨床試験で、プラセボに比して鎮痛効果が確認され、52週間の試
験で安全性が確認されている。さらに、がん化学療法誘発性ニューロパチーや神経根症を伴う腰痛症に対する鎮痛効果も示されてい
る。・・・投与初期の副作用の発言を抑制するために20mg/日から治療を開始し、1~2週間後に最適投与量(維持量)40~60mg/日
まで増量する。

8