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05資料3予防接種データベースについて[3.2MB] (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43448.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会(第62回 9/9)《厚生労働省》
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予防接種基本計画における記載内容の検討
これまでの経緯・議論


現行の予防接種基本計画において記載されている、副反応の分析に係るレセプトデータの活用については、新型コロナワクチンの安全
性評価において、レセプトデータを活用して算出した疾患等の自然発生率と、副反応疑い報告において報告された疾患等の発生率を比較
しリスクの検証に活用するなど、取り組みが進んでいる。



令和4年の予防接種法等の改正により、予防接種事務をデジタル化するとともに、予防接種記録等の情報を格納した予防接種データ
ベースを構築し公的データベース(NDB等)と連結することが可能となり、現在国においては、こうした基盤の構築に向け、必要な検
討等を進めている。



予防接種に関するデジタル基盤を活用し、以下のような効果が期待される。
・ 接種率の把握・分析の効率化
・ 予防接種データベースを活用し、予防接種の安全性評価において、接種群と非接種群における接種後に生じた疾患等の頻度を比較し
たリスクの検証
・ その他、予防接種の有効性・安全性に関する調査研究の充実



一方で、例えば、予防接種DBや連結可能な公的DB(NDB等)の情報の性質を踏まえた検討が必要であり、関係の専門家の協力を得つ
つ、対応を進めていく方向性である。また、今後設置される国立健康危機管理研究機構(JIHS)が担うべき機能として、感染症に関す
る情報収集、分析が挙げられており、JIHSと連携した対応(※)が求められる。


なお、国としても、予防接種DBの運用等のために必要な措置についても別途検討・対応していく。

予防接種基本計画の記載に関する考え方
○ 予防接種データベースの活用に係るこれまでの検討を踏まえ、令和8年度以降の予防接種データベースの稼働開始を念頭に
・予防接種事務のデジタル化の取り組みを進め、接種事務の効率化や、接種対象者の利便性の向上、接種率の迅速な把握等を行うこと、
・有事においても的確に分析できるよう、平時からNDBと連結した予防接種データベースを活用し、有効性・安全性評価の観点で詳細な
分析を行う等、一層の取組を行うこと、
・安全性について、接種者と非接種者における副反応疑いとして報告される疾患等の発生率の比較を、副反応疑い報告制度に基づく評価
の追加的評価として必要に応じ実施する方向性で、技術的検討を進めること、
を新たに記載してはどうか。
○ これらの取組にあたり必要な技術的事項について、関係する専門家と連携して検討し進めることを新たに記載するとともに、特にJIHSの役
割は重要であることから、予防接種に関するデータの分析を充実するために、JIHSに求められる具体的な役割について、新たに記載しては
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どうか。さらに、予防接種DBを用いた分析を実現するためのデータベースの設計・開発等、国の取組についても記載してはどうか。