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参考資料 (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43126.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第4回 9/11)《厚生労働省》
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第3回の議論のまとめ(4)
◆妊娠・出産・産後に係る費用について


妊婦健診では、交通費や公費補助対象外の健診費など想定外の自己負担が発生している。



妊娠中にかかる費用について、妊娠が分かった時点での認識度を尋ねたところ、90%近くの回答者が「費用が掛かること自体知らなかった」
もしくは「金額はわからなかった」と回答。また、産後の費用の想定も「金額はわからない」と回答する者がおおむね30%を超えた。



不安なのは、お金がどこまでかかってくるのかというのがホームページを見ても分かりにくいところ。



1人目のときは想定よりもとても高かった。無痛分娩だったが、こどもの娩出が難しく費用が追加となった。状況としては出産の最後のほうに、
追加が加算されていくという状況で、産む前に事前にメニュー表を渡されて、金額は聞いていたものの、(吸引や鉗子分娩に係る費用が)想定
より高かった。個室にしたからとか、そういうレベルとは違う、メンタルに来るショックだった。総額が95万円だったと思うので、自分で50万
円近く出した。個室ではあったが、エステはないし食事も通常だった。



出産費用は、その場になってみないと分からないというので、この処置をやるから幾ら上がりますと言われても、言葉の意味がまだ100%理
解できていないというのが正直なところで、不安は募る。



全く想定額が算出できなかったので、産んでみて結構高いと思ったという感覚だった。



妊産婦の多くが高い負担に驚いて公的支援の拡充を求めている。「高いと思う」人が3分の2だった。「公的な負担がもっとあるといい」、「負
担大きく驚いた」、「子ども産みにくい国」と考えていて、もう次の子供は無理だと思うような声がある。(2022年の調査)



産婦健診費用は出産時の住民票の所在地により公費補助が変わる、自己負担額が変わるということは驚きであり、不平等さを感じる。



(出産費用の地域差は)仕方がないのではないか。当然、物価も高い。初期設定の費用が非常に高い東京で地方と同じ費用で事業が行われる
というのはあり得ない。保険化して一律に地方も東京も同じ金額にしてしまうことに本当に意味があるのか。



安く分娩できるというのはぜひ応援したいと思うし、そうなってほしい。医療側が抱えている問題としては、できるだけ24時間、サービスを
提供したい中で、人件費の問題とか、24時間体制の無痛分娩というのはどれぐらい費用がかかるのか、難しいのかというのはある程度分
かっており、それをどのように提供できるのかというのは暗中模索している。



地方の病院ではエステはやっておらず都心部の病院の発想。分娩費が高いことがエステのせいにされてしまうとミスリードが起こる。



切れ目ない支援を考えるのであれば、産後ケアについても負担をもう少し減らしていく。伴走型で保健師が来るのは無料だが、産後ケアを利
用してデイケアを使うと2000円というところの差は違和感がある。



妊娠・出産に関わるサービス、費用に関する情報提供の在り方について、非常に反省すべきところがあると思った。今後は行政とも協力しな
がら、ワンストップで全て分かるような形での検討をさせていただきたい。
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