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2024年5月以降のマイナトラブル調査(中間集計) (2 ページ)

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出典情報 2024年5月以降のマイナトラブル調査(中間集計)1万医療機関からの回答(9/19)《全国保険医団体連合会》
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療機関(2%・102 医療機関)ありました。負担割合の齟齬により保険請求した場合、
「返戻」、
「事後精
算」になり、患者さん、医療機関双方に多大な影響が生じます。
政府は総点検後、あらたな誤紐づけや負担割合の相違が生じない仕組みを確保したと説明しています
が、依然としてこれらのトラブルも発生していることが明らかとなりました。
機器の不具合は日常茶飯事? 停電やネットワークの不具合も
カードリーダーの認証エラー、接続不良も 52%と高い割合になりました。事例では毎日のように機器
の不具合がおきる、通信回線の不具合、サーバーダウンなどで数時間マイナ保険証による受付ができな
いなどの事例が寄せられています。再起動などの対応で時間がかかり、受付の混雑にもつながっていま
す。現行の健康保険証が完全に廃止になった際、さらに大きな混乱が懸念されます。
顔認証できない、暗証番号も忘れている、暗証番号間違えでロック
高齢者や乳幼児などで顔認証ができない事例も多数寄せられました。顔認証できず、暗証番号も忘れ
て、マイナ保険証だけでは資格確認ができない事態に陥っています。暗証番号を 3 回間違えてロックさ
れる事例も起きています。発熱外来で動線を分けたり、院外で対応しなければならない場合に、マイナ
保険証のみで対応困難との事例も複数ありました。
カードリーダーを一人で操作できない患者さんのサポートで受付の負担が増えているとの声も多数
寄せられました。中にはマイナ保険証での受付に時間がかかり、順番が前後したとの事例もありました。
有効期限切れが約2割
今回新たに選択肢を設けた「マイナ保険証の有効期限切れ」は 20%・1,425 医療機関でありました。電
子証明書の有効期限切れに気付かず、更新手続きをしないまま医療機関を受診して資格確認ができない
事例が起きています。
総務省が5月末に公表した資料によると 2024 年の更新必要枚数が 1076 万人で 23 年度(236 万人)の
4.5 倍に増加します。25 年は 2768 万人が、更新が必要となり、23 年の 11.7 倍になります。今後、更新
忘れによる有効期限切れで資格確認できない人が急増することが懸念されます。
「いったん 10 割」は 9.4%・974 件、受診せずに帰ってしまう事例も
トラブルがあったと回答した 7,134 医療機関のうち、いったん窓口で 10 割を請求した事例が「あっ
た」との回答は 9.4%・669 医療機関(7.7%・403 医療機関・753 件)ありました。件数は少なくとも 974
件にのぼります。10 割負担になると説明したら受診をせずに帰ってしまった事例も複数ありました。
これまで保団連は繰り返しマイナ保険証への一本化は患者さんの医療へのアクセスを阻害しかねな
いと指摘してきましたが、実際に受診を諦めるケースが生じており深刻です。患者さんからすれば政府
の「マイナ保険証で受診できます」、
「メリットがあります」、などの宣伝を信じてマイナ保険証で受診し
たのに、いったん 10 割負担は納得し難いと思います。医療機関にとってもやむを得ない状況とはいえ
10 割負担をお願いせざるを得ない状況は大きな負担です。
8割は現行の保険証で資格確認し「無保険扱い」を回避

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