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2023年度 介護医療院の経営状況について (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/ |
出典情報 | 2023年度 介護医療院の経営状況について(12/13)《福祉医療機構》 |
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2024-006
また、利用者 1 人 1 日当たり事業収益(以下
ではないと考えている。減益の要因については
「利用者単価」という。)が 211 円低下したこと
Ⅰ型と同様であり、入所利用率や利用者単価の
も収益の減少に影響を与えているだろう。減少
低下が挙げられる。
の理由は施設ごとの事情にもよるだろうが、個
なお、Ⅱ型ではⅠ型と異なり、人件費率の上
別にデータを確認すると、サービス提供体制強
昇や従事者 1 人当たり人件費の増加している。
化加算の取得ができなくなり単価が下がった施
個別に加算の取得状況などのデータを確認した
設などがあった。
ところ、処遇改善を実施したとみられる施設が
費用面については、長く続く物価高騰の影響
含まれていることが要因だった。
からか、給食材料費率および経費率が微増して
いる。経費率のうち、水道光熱費率は低下して
2
黒字・赤字施設別比較
いるが、これは電気・ガス価格激変緩和対策事
2.1
経営状況の黒字・赤字施設別比較
黒字・赤字施設間で入所利用率に差がみられる
業の効果と考えられる。同事業が終了した後の
水道光熱費率の動きに今後も注目したい。
ここからは 2023 年度のデータを黒字・赤字
1 施設当たり事業費用は約 1 百万円減少して
施設に分けて比較を行う(図表 2)
。
いるが、収益は約 5 百万円とより大きく減った
Ⅰ型では黒字施設の入所利用率が赤字施設を
結果、利益率がそれぞれ低下し、赤字施設割合
8.2 ポイント上回っている。また、利用者単価に
が増加した。
Ⅱ型はサンプル数が 25 施設と少ないことに
ついても黒字施設が 440 円上回っており、黒字
注意が必要だが、2023 年度の事業利益率は
施設では入所利用率と利用者単価を高く保って
1.7%と、2022 年度から 2.5 ポイント低下した。
いることがわかる。
赤字施設割合は 4.0 ポイント縮小しているが、
費用面については、人件費率をはじめとして
黒字施設が 1 施設増えた結果であり大きな変化
多くの指標で黒字施設のほうが比率が低い結果
(図表 1)施設類型別
2022・2023 年度の経営状況(同一施設)
指標
定員数
入所利用率
在所日数(施設入所)
要介護度(施設入所+短期入所)
利用者単価
1 施設当たり事業収益
1 施設当たり事業費用
人件費率
医療材料費率
給食材料費率
経費率
うち水道光熱費率
減価償却費率
事業利益率
経常利益率
赤字施設割合
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
利用者 10 人当たり従事者数
人
%
日
円
千円
千円
%
%
%
%
%
%
%
%
%
千円
千円
人
Ⅰ型(n=53)
差(2023
2022
2023
-2022)
89.4
90.6
1.1
92.0
90.7
△1.3
474.7
463.9
△10.8
4.24
4.22
△0.03
17,273
17,062
△211
545,173 540,462
△4,711
522,349 521,217
△1,132
60.5
59.7
△0.8
5.5
5.4
△0.1
6.0
6.3
0.3
19.6
20.2
0.5
3.1
2.9
△0.2
4.2
4.8
0.6
4.2
3.6
△0.6
5.1
4.8
△0.3
32.1
37.7
5.7
8,927
8,943
16
5,403
5,342
△61
5.94
5.88
△0.06
Ⅱ型(n=25)
差(2023
2022
2023
-2022)
51.8
52.5
0.7
89.7
88.7
△1.0
444.4
474.2
29.8
3.98
3.97
△0.01
15,332
14,957
△375
296,468 295,320
△1,148
283,875 290,193
6,318
59.6
61.9
2.3
5.8
6.4
0.6
6.5
6.8
0.3
20.2
20.5
0.3
3.6
3.5
△0.2
3.7
2.6
△1.1
4.2
1.7
△2.5
6.3
3.1
△3.2
40.0
36.0
△4.0
7,918
8,024
106
4,722
4,968
247
6.35
6.00
△0.35
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
3
また、利用者 1 人 1 日当たり事業収益(以下
ではないと考えている。減益の要因については
「利用者単価」という。)が 211 円低下したこと
Ⅰ型と同様であり、入所利用率や利用者単価の
も収益の減少に影響を与えているだろう。減少
低下が挙げられる。
の理由は施設ごとの事情にもよるだろうが、個
なお、Ⅱ型ではⅠ型と異なり、人件費率の上
別にデータを確認すると、サービス提供体制強
昇や従事者 1 人当たり人件費の増加している。
化加算の取得ができなくなり単価が下がった施
個別に加算の取得状況などのデータを確認した
設などがあった。
ところ、処遇改善を実施したとみられる施設が
費用面については、長く続く物価高騰の影響
含まれていることが要因だった。
からか、給食材料費率および経費率が微増して
いる。経費率のうち、水道光熱費率は低下して
2
黒字・赤字施設別比較
いるが、これは電気・ガス価格激変緩和対策事
2.1
経営状況の黒字・赤字施設別比較
黒字・赤字施設間で入所利用率に差がみられる
業の効果と考えられる。同事業が終了した後の
水道光熱費率の動きに今後も注目したい。
ここからは 2023 年度のデータを黒字・赤字
1 施設当たり事業費用は約 1 百万円減少して
施設に分けて比較を行う(図表 2)
。
いるが、収益は約 5 百万円とより大きく減った
Ⅰ型では黒字施設の入所利用率が赤字施設を
結果、利益率がそれぞれ低下し、赤字施設割合
8.2 ポイント上回っている。また、利用者単価に
が増加した。
Ⅱ型はサンプル数が 25 施設と少ないことに
ついても黒字施設が 440 円上回っており、黒字
注意が必要だが、2023 年度の事業利益率は
施設では入所利用率と利用者単価を高く保って
1.7%と、2022 年度から 2.5 ポイント低下した。
いることがわかる。
赤字施設割合は 4.0 ポイント縮小しているが、
費用面については、人件費率をはじめとして
黒字施設が 1 施設増えた結果であり大きな変化
多くの指標で黒字施設のほうが比率が低い結果
(図表 1)施設類型別
2022・2023 年度の経営状況(同一施設)
指標
定員数
入所利用率
在所日数(施設入所)
要介護度(施設入所+短期入所)
利用者単価
1 施設当たり事業収益
1 施設当たり事業費用
人件費率
医療材料費率
給食材料費率
経費率
うち水道光熱費率
減価償却費率
事業利益率
経常利益率
赤字施設割合
従事者 1 人当たり事業収益
従事者 1 人当たり人件費
利用者 10 人当たり従事者数
人
%
日
円
千円
千円
%
%
%
%
%
%
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千円
千円
人
Ⅰ型(n=53)
差(2023
2022
2023
-2022)
89.4
90.6
1.1
92.0
90.7
△1.3
474.7
463.9
△10.8
4.24
4.22
△0.03
17,273
17,062
△211
545,173 540,462
△4,711
522,349 521,217
△1,132
60.5
59.7
△0.8
5.5
5.4
△0.1
6.0
6.3
0.3
19.6
20.2
0.5
3.1
2.9
△0.2
4.2
4.8
0.6
4.2
3.6
△0.6
5.1
4.8
△0.3
32.1
37.7
5.7
8,927
8,943
16
5,403
5,342
△61
5.94
5.88
△0.06
Ⅱ型(n=25)
差(2023
2022
2023
-2022)
51.8
52.5
0.7
89.7
88.7
△1.0
444.4
474.2
29.8
3.98
3.97
△0.01
15,332
14,957
△375
296,468 295,320
△1,148
283,875 290,193
6,318
59.6
61.9
2.3
5.8
6.4
0.6
6.5
6.8
0.3
20.2
20.5
0.3
3.6
3.5
△0.2
3.7
2.6
△1.1
4.2
1.7
△2.5
6.3
3.1
△3.2
40.0
36.0
△4.0
7,918
8,024
106
4,722
4,968
247
6.35
6.00
△0.35
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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