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2023年度 介護医療院の経営状況について (5 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/ |
| 出典情報 | 2023年度 介護医療院の経営状況について（12／13）《福祉医療機構》 |
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2024-006
2.2
入退所経路の黒字・赤字施設別比較
入所経路に目を向けると、病院や診療所との
黒字・赤字施設間で医療機関からの新入所者
数、死亡による退所者数に差がみられる
併設施設では医療機関からの入所が多く、特養
との併設施設では介護施設からの入所が若干多
かった。退所経路では、病院や診療所との併設
前節で施設の黒字・赤字別の経営状況をみた
施設では医療機関への退所が多い。特養との併
ところ、とくに入所利用率に違いがみられた。
設施設では死亡退所が多く、医療機関への退所
本節では、入所利用率の差がどのように生まれ
者数は 0.8 人とほかの区分と比べて低かった。
るのかを確認するため、黒字・赤字施設別に入
自施設の入所利用率の向上を検討いただく際
退所経路を確認する（図表 3）。なお、黒字・赤
には、似た属性の区分の数値を参考にしていた
字施設では平均の定員数に差があるため、定員
だきたい。
10 人当たりの人数に置き換えている。
Ⅰ型、Ⅱ型ともに定員 10 人当たり新入所者数
（図表 4）併設施設別
（以下「新入所者数」という。）、定員 10 人当た
入退所経路
病院
診療所
特養
（n=60）（n=38）（n=11）
入所利用率
％
90.3
91.5
90.5
新入所者数
人
7.9
7.0
6.6
うち家庭
人
0.2
0.4
0.6
うち介護施設
人
0.3
0.4
0.8
うち医療機関
人
7.3
6.0
5.1
うちその他
人
0.1
0.2
0.1
10
退所者数
人
7.5
6.7
6.3
うち家庭
人
0.2
0.3
0.3
うち介護施設
人
0.8
0.6
0.4
うち医療機関
人
2.6
2.1
0.8
うち死亡
人
3.9
3.7
4.8
うちその他
人
0.0
0.1
0.1
※Ⅰ型、Ⅱ型を合わせて集計している
指標
り退所者数（以下「退所者数」という。）のいず
れも黒字施設のほうが高い結果となっている。
定員
新入所者数は、Ⅰ型では 1.9 人、Ⅱ型では 2.8 人
黒字施設のほうが多く、これが入所利用率を高
人当たり
く保てている要因と考えてよいだろう。
入所経路を確認すると、どの区分でも医療機
関からの入所者数がもっとも多い。医療機関か
らの入所者数の差が黒字・赤字施設の新入所者
数の差に影響しているようだ。やはり、介護医
療院においては、医療機関からの受入れが重要
なことがわかる。
2.3
退所者について、Ⅰ型の黒字施設では死亡退
加算算定状況の黒字・赤字施設別比較
黒字施設では、処遇改善加算等を算定してい
る施設の割合が高い
所が 4.7 人ともっとも多い。黒字施設では、さ
まざまなステージの入所者を受け入れているこ
次に、黒字・赤字施設別で加算の算定状況を
とが、在所日数の長さや入所利用率の高さにつ
確認する（図表 5）。
ながっているのだろう。Ⅱ型の退所経路には、
夜間勤務等看護加算では、黒字・赤字施設と
黒字・赤字施設でⅠ型ほどの差はなかった。
Ⅰ型、Ⅱ型ともに入所経路については、医療
もに（Ⅰ）、
（Ⅱ）を算定する施設はなかったが、
機関からの受入れ数に大きな差があった。そこ
黒字施設のほうが（Ⅲ）を算定している施設の
で、同一サンプルを併設する施設別3に集計した
割合が高かった。
（図表 4）
。区分によってサンプル数に偏りがあ
このほかに単位数の高い加算の取得状況をみ
り、とくに特別養護老人ホーム（以下「特養」と
ると、経口移行加算や経口維持加算（Ⅰ）でも黒
いう。）との併設施設は 11 施設と少ない点には
字施設のほうが算定している割合が高い。経口
ご留意いただきたい。
移行加算と経口維持加算（Ⅰ）は同時に算定す
3 病院、診療所、特養以外の施設と併設している施設は、サンプル数が 3 施設と少ないため、記載を省略している（以降、記載がない
場合同じ）
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency （WAM）. All rights reserved.
5
2.2
入退所経路の黒字・赤字施設別比較
入所経路に目を向けると、病院や診療所との
黒字・赤字施設間で医療機関からの新入所者
数、死亡による退所者数に差がみられる
併設施設では医療機関からの入所が多く、特養
との併設施設では介護施設からの入所が若干多
かった。退所経路では、病院や診療所との併設
前節で施設の黒字・赤字別の経営状況をみた
施設では医療機関への退所が多い。特養との併
ところ、とくに入所利用率に違いがみられた。
設施設では死亡退所が多く、医療機関への退所
本節では、入所利用率の差がどのように生まれ
者数は 0.8 人とほかの区分と比べて低かった。
るのかを確認するため、黒字・赤字施設別に入
自施設の入所利用率の向上を検討いただく際
退所経路を確認する（図表 3）。なお、黒字・赤
には、似た属性の区分の数値を参考にしていた
字施設では平均の定員数に差があるため、定員
だきたい。
10 人当たりの人数に置き換えている。
Ⅰ型、Ⅱ型ともに定員 10 人当たり新入所者数
（図表 4）併設施設別
（以下「新入所者数」という。）、定員 10 人当た
入退所経路
病院
診療所
特養
（n=60）（n=38）（n=11）
入所利用率
％
90.3
91.5
90.5
新入所者数
人
7.9
7.0
6.6
うち家庭
人
0.2
0.4
0.6
うち介護施設
人
0.3
0.4
0.8
うち医療機関
人
7.3
6.0
5.1
うちその他
人
0.1
0.2
0.1
10
退所者数
人
7.5
6.7
6.3
うち家庭
人
0.2
0.3
0.3
うち介護施設
人
0.8
0.6
0.4
うち医療機関
人
2.6
2.1
0.8
うち死亡
人
3.9
3.7
4.8
うちその他
人
0.0
0.1
0.1
※Ⅰ型、Ⅱ型を合わせて集計している
指標
り退所者数（以下「退所者数」という。）のいず
れも黒字施設のほうが高い結果となっている。
定員
新入所者数は、Ⅰ型では 1.9 人、Ⅱ型では 2.8 人
黒字施設のほうが多く、これが入所利用率を高
人当たり
く保てている要因と考えてよいだろう。
入所経路を確認すると、どの区分でも医療機
関からの入所者数がもっとも多い。医療機関か
らの入所者数の差が黒字・赤字施設の新入所者
数の差に影響しているようだ。やはり、介護医
療院においては、医療機関からの受入れが重要
なことがわかる。
2.3
退所者について、Ⅰ型の黒字施設では死亡退
加算算定状況の黒字・赤字施設別比較
黒字施設では、処遇改善加算等を算定してい
る施設の割合が高い
所が 4.7 人ともっとも多い。黒字施設では、さ
まざまなステージの入所者を受け入れているこ
次に、黒字・赤字施設別で加算の算定状況を
とが、在所日数の長さや入所利用率の高さにつ
確認する（図表 5）。
ながっているのだろう。Ⅱ型の退所経路には、
夜間勤務等看護加算では、黒字・赤字施設と
黒字・赤字施設でⅠ型ほどの差はなかった。
Ⅰ型、Ⅱ型ともに入所経路については、医療
もに（Ⅰ）、
（Ⅱ）を算定する施設はなかったが、
機関からの受入れ数に大きな差があった。そこ
黒字施設のほうが（Ⅲ）を算定している施設の
で、同一サンプルを併設する施設別3に集計した
割合が高かった。
（図表 4）
。区分によってサンプル数に偏りがあ
このほかに単位数の高い加算の取得状況をみ
り、とくに特別養護老人ホーム（以下「特養」と
ると、経口移行加算や経口維持加算（Ⅰ）でも黒
いう。）との併設施設は 11 施設と少ない点には
字施設のほうが算定している割合が高い。経口
ご留意いただきたい。
移行加算と経口維持加算（Ⅰ）は同時に算定す
3 病院、診療所、特養以外の施設と併設している施設は、サンプル数が 3 施設と少ないため、記載を省略している（以降、記載がない
場合同じ）
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