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資料3-1-1 医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表[343KB] (1 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53225.html |
出典情報 | 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和6年度第2回 3/6)《厚生労働省》 |
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令和7年3月6日
令和6年度第2回医療機器・
再生医療等製品安全対策部会
資料 3-1ー1
感染症定期報告感染症別文献一覧表(医療機器2024/4/1~2024/9/30)
ID
感染症(PT)
1 インフルエンザ
2
インフルエンザ
3 インフルエンザ
4
エボラ出血熱
出典
概要
備考
Euro Surveill.
29(3)(2024)2400002
ブタに循環するインフルエンザウイルスは遺伝的に多様であり、新型ウイルスが発生した場合、変異ウ
イルスは人獣共通感染症となる可能性がある。本研究は、イングランドで初めて確認されたA型ブタイン
フルエンザ(H1N2)vのヒト感染症例の臨床的、疫学的、ウイルス学的特徴について述べたものである。
接触者の追跡調査や曝露者のサンプリングを通じて、感染につながったヒトからヒトへの感染や、それ
以後の感染があったかどうかを明らかにすることを目的とした。
2023年11月、英国ウイルスサーベイランスにて得られたA型インフルエンザ陽性検体がH1N2亜型であ
ることが確認された。イングランド北部に住む80歳の患者で、咳、息切れ、痰がみられた。6週間前に季
節性インフルエンザワクチンを接種しており、経口抗生物質による治療を受けたが、入院の必要はなく、
その後1週間で徐々に軽快した。初期検査ではA型インフルエンザ感染が検出されたが、サンプルの亜
型は、季節性A型インフルエンザ(H1N1)pdm09又はH3を検出するための検査では同定されず、ウイル
ス変異の可能性が示唆された。全ゲノム配列解析では、ブタH1N2ウイルス感染と一致した。変異型イン
フルエンザウイルスは、周辺地域の現代のブタインフルエンザウイルスと遺伝学的に密接に関係してい
た。ヒト由来のA(H1N2)vゲノムと最近のA型ブタインフルエンザウイルスゲノムの比較から、いくつかの
変異が同定された。ブタのウイルスゲノムと比較したヒトのウイルス配列に見られた変異には、懸念され
るような明らかな特徴はなかったが、いくつかの違いは重要性が不明であった。患者はブタが密集して
いる地域に住んでいたが、患者やその家庭内接触者には動物との接触はなかった。家庭内接触者も同
時期に体調を崩していたが、医療機関の受診や検査の実施はなく、7~10日で回復した。
接触者追跡の結果、さらに4人が確認され、そのうちの3人は曝露の疑いの後、無症状であったが予防
的に検査を実施しており、いずれもA型インフルエンザ陰性であった。4人目の接触者は医療従事者で、
曝露後に鼻水と咳を伴う軽度の呼吸器疾患で体調を崩したが、軽症であり、合併症もなく完治した。検
査ではA型インフルエンザは陰性で、ライノウイルスは陽性であった。全体として7名が確認され、そのう
ち2名が推定患者とされた。医療従事者を対象とした二次接触者追跡が行われ、インフルエンザ様疾患
に適合する症状を持つ198人の接触者が同定された。そのうち149人について検査が依頼され、2024年
1月17日現在、A型インフルエンザ陰性88人、H1N1陽性1人、経過観察中又は経過観察不能60人の結
果が得られている。2023年11月から12月にかけて、インフルエンザ、RSウイルス、ライノウイルスが広く
流行していたが、周辺地域では呼吸器疾患の急増はなかった。
ブタからヒトへの人獣共通感染症を引き起こすウイルス因子は、まだほとんど解明されていない。現状、
A型ブタインフルエンザウイルスのどのクレードがヒトへの感染を引き起こすのか、あるいはヒトからヒト
への持続的な感染傾向があるのかを予測することはできない。変異型がヒトに感染するリスクは、変異
型ウイルスの性質や未知のウイルス及び宿主の特徴に加え、動物とヒトの接点における粘膜汚染やエ
アロゾル感染のリスクに関連しているが、これらに限定されるものではない。今回の検出を受けて実施さ
れた評価によれば、ブタインフルエンザウイルス用の現在入手可能なブタのワクチン候補株は、英国で
検出されたA型ブタインフルエンザウイルスに対する予防効果があるとは考えにくい。新型インフルエン
ザがヒトで検出された場合の利用可能な臨床診断アッセイは複雑な課題であるが、迅速な対応体制を
構築し、広範な人獣共通感染症ウイルスの外部品質評価スキームを開発する必要がある。
240298
The Journal of
Infectious Diseases.
229(2024)1107-1111
ブタ由来インフルエンザA(H3N2)ウイルスによるヒトへの感染が散発的に発生し、ブタ群における新型A
(H3N2)ウイルスが出現し続けていることから、これらのウイルスがパンデミックを引き起こす危険性を継
続的に評価する必要がある。本研究では、2017年から2020年の間に分離された、1990.1、2010.1、又は
2010.2クレードのヘマグルチニンを持つ、新型のブタ由来A(H3N2)ウイルス3種を選択し、フェレットモデ
ルにおける発病及び感染能力を評価した。その結果、遺伝的差異がかなりあるにもかかわらず、現代
のブタ由来の3種類のA(H3N2)ウイルスすべてがフェレットの気道内で強力に複製する能力を示し、限
定的な空気感染も可能であった。これらの発見は、特に交差反応性免疫が低いヒト集団において、ブタ
由来のA(H3N2)株による継続的な公衆衛生上のリスクを浮き彫りにするものである。
240298
Zoonoses Public
Health. 71(2024)281293
ブタは新型の遺伝子再集合体A型インフルエンザウイルス(IAV)出現の混合容器である。ブタ由来の
IAVの種間伝播は、公衆衛生及びパンデミックのリスクとなる。本研究では、2013年から2015年にかけ
て、展示会のブタから収集した272のIAV分離株と、ヒト宿主から採取した23のA(H3N2)vウイルスの全
ゲノム配列を用いた系統解析を行い、展示会のブタにおけるIAVの疫学と、その後のヒトへの伝播につ
いて調査した。67の展示会(24.2%)で少なくとも1頭のブタがIAV陽性となり、全体の推定有病率は8.9%
であった。ブタで確認された19の遺伝子型のうち、5つはヒトでも同定された。ある遺伝子型を持つヒトの
症例数と、展示会のブタにおけるその有病率との間には正の相関があった。さらに、A(H3N2)vウイルス
は、同じ年に流行した展示会のブタのウイルスと密接にクラスター化していることが示された。本研究結
果より、ブタ系統のIAVの複数の遺伝子型がヒトに感染していること、また、ある年に展示会のブタで非
常に流行しているIAVの遺伝子型は、変異型IAVのヒト症例で最も検出される株でもあることを示した。
展示会のブタにおけるIAVのサーベイランスを継続し、その特徴を迅速に把握することで、ヒトと動物の
境界に存在し、ヒトに感染する可能性が最も高いウイルスの表現型評価とワクチン候補株の適合をタイ
ムリーに行うことができる。
240298
Transboundary and
Emerging Diseases.
2024(2024)5350769
エボラウイルス(EBOV)属にはいくつかの人獣共通感染症ウイルスがあり、致死率33.6%のブンディブ
ギョ・ウイルス(BDBV)はその一つである。コウモリは一般的にEBOVの感染源とされているが、ほとんど
のアウトブレイクにおいて、ヒト感染例とコウモリを直接結びつける疫学的証拠は限られており、感染源
は不明である。家畜のブタはレストンウイルス(RESTV)に自然感染しており、EBOVにも実験的に感染し
やすい。ブタに感染すると感染性ウイルスが排出され、その後、RESTVはヒトに、EBOVはヒト以外の霊
長類に感染したとの記録がある。他のEBOVに対する家畜のブタの感受性とその後のウイルス排出及
び病原性、並びにこの種がウイルス生態学、波及動態、及びヒトの公衆衛生リスクにおいてどのように
影響するかは不明である。本研究では、EBOV属の人獣共通感染症ウイルスの一つであるBDBVに対
する家畜のブタの感受性を調べることを目的とし、ブタが実験的感染に弱いだけでなく、臨床的には正
常であっても、増殖感染の発生、組織伝播、感染性ウイルスの排出が起こりうることを実証した。ブタが
EBOV属の中間宿主あるいは増幅宿主となる可能性があることは、ヒトの公衆衛生と食糧安全保障の両
方にとって懸念事項である。
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令和6年度第2回医療機器・
再生医療等製品安全対策部会
資料 3-1ー1
感染症定期報告感染症別文献一覧表(医療機器2024/4/1~2024/9/30)
ID
感染症(PT)
1 インフルエンザ
2
インフルエンザ
3 インフルエンザ
4
エボラ出血熱
出典
概要
備考
Euro Surveill.
29(3)(2024)2400002
ブタに循環するインフルエンザウイルスは遺伝的に多様であり、新型ウイルスが発生した場合、変異ウ
イルスは人獣共通感染症となる可能性がある。本研究は、イングランドで初めて確認されたA型ブタイン
フルエンザ(H1N2)vのヒト感染症例の臨床的、疫学的、ウイルス学的特徴について述べたものである。
接触者の追跡調査や曝露者のサンプリングを通じて、感染につながったヒトからヒトへの感染や、それ
以後の感染があったかどうかを明らかにすることを目的とした。
2023年11月、英国ウイルスサーベイランスにて得られたA型インフルエンザ陽性検体がH1N2亜型であ
ることが確認された。イングランド北部に住む80歳の患者で、咳、息切れ、痰がみられた。6週間前に季
節性インフルエンザワクチンを接種しており、経口抗生物質による治療を受けたが、入院の必要はなく、
その後1週間で徐々に軽快した。初期検査ではA型インフルエンザ感染が検出されたが、サンプルの亜
型は、季節性A型インフルエンザ(H1N1)pdm09又はH3を検出するための検査では同定されず、ウイル
ス変異の可能性が示唆された。全ゲノム配列解析では、ブタH1N2ウイルス感染と一致した。変異型イン
フルエンザウイルスは、周辺地域の現代のブタインフルエンザウイルスと遺伝学的に密接に関係してい
た。ヒト由来のA(H1N2)vゲノムと最近のA型ブタインフルエンザウイルスゲノムの比較から、いくつかの
変異が同定された。ブタのウイルスゲノムと比較したヒトのウイルス配列に見られた変異には、懸念され
るような明らかな特徴はなかったが、いくつかの違いは重要性が不明であった。患者はブタが密集して
いる地域に住んでいたが、患者やその家庭内接触者には動物との接触はなかった。家庭内接触者も同
時期に体調を崩していたが、医療機関の受診や検査の実施はなく、7~10日で回復した。
接触者追跡の結果、さらに4人が確認され、そのうちの3人は曝露の疑いの後、無症状であったが予防
的に検査を実施しており、いずれもA型インフルエンザ陰性であった。4人目の接触者は医療従事者で、
曝露後に鼻水と咳を伴う軽度の呼吸器疾患で体調を崩したが、軽症であり、合併症もなく完治した。検
査ではA型インフルエンザは陰性で、ライノウイルスは陽性であった。全体として7名が確認され、そのう
ち2名が推定患者とされた。医療従事者を対象とした二次接触者追跡が行われ、インフルエンザ様疾患
に適合する症状を持つ198人の接触者が同定された。そのうち149人について検査が依頼され、2024年
1月17日現在、A型インフルエンザ陰性88人、H1N1陽性1人、経過観察中又は経過観察不能60人の結
果が得られている。2023年11月から12月にかけて、インフルエンザ、RSウイルス、ライノウイルスが広く
流行していたが、周辺地域では呼吸器疾患の急増はなかった。
ブタからヒトへの人獣共通感染症を引き起こすウイルス因子は、まだほとんど解明されていない。現状、
A型ブタインフルエンザウイルスのどのクレードがヒトへの感染を引き起こすのか、あるいはヒトからヒト
への持続的な感染傾向があるのかを予測することはできない。変異型がヒトに感染するリスクは、変異
型ウイルスの性質や未知のウイルス及び宿主の特徴に加え、動物とヒトの接点における粘膜汚染やエ
アロゾル感染のリスクに関連しているが、これらに限定されるものではない。今回の検出を受けて実施さ
れた評価によれば、ブタインフルエンザウイルス用の現在入手可能なブタのワクチン候補株は、英国で
検出されたA型ブタインフルエンザウイルスに対する予防効果があるとは考えにくい。新型インフルエン
ザがヒトで検出された場合の利用可能な臨床診断アッセイは複雑な課題であるが、迅速な対応体制を
構築し、広範な人獣共通感染症ウイルスの外部品質評価スキームを開発する必要がある。
240298
The Journal of
Infectious Diseases.
229(2024)1107-1111
ブタ由来インフルエンザA(H3N2)ウイルスによるヒトへの感染が散発的に発生し、ブタ群における新型A
(H3N2)ウイルスが出現し続けていることから、これらのウイルスがパンデミックを引き起こす危険性を継
続的に評価する必要がある。本研究では、2017年から2020年の間に分離された、1990.1、2010.1、又は
2010.2クレードのヘマグルチニンを持つ、新型のブタ由来A(H3N2)ウイルス3種を選択し、フェレットモデ
ルにおける発病及び感染能力を評価した。その結果、遺伝的差異がかなりあるにもかかわらず、現代
のブタ由来の3種類のA(H3N2)ウイルスすべてがフェレットの気道内で強力に複製する能力を示し、限
定的な空気感染も可能であった。これらの発見は、特に交差反応性免疫が低いヒト集団において、ブタ
由来のA(H3N2)株による継続的な公衆衛生上のリスクを浮き彫りにするものである。
240298
Zoonoses Public
Health. 71(2024)281293
ブタは新型の遺伝子再集合体A型インフルエンザウイルス(IAV)出現の混合容器である。ブタ由来の
IAVの種間伝播は、公衆衛生及びパンデミックのリスクとなる。本研究では、2013年から2015年にかけ
て、展示会のブタから収集した272のIAV分離株と、ヒト宿主から採取した23のA(H3N2)vウイルスの全
ゲノム配列を用いた系統解析を行い、展示会のブタにおけるIAVの疫学と、その後のヒトへの伝播につ
いて調査した。67の展示会(24.2%)で少なくとも1頭のブタがIAV陽性となり、全体の推定有病率は8.9%
であった。ブタで確認された19の遺伝子型のうち、5つはヒトでも同定された。ある遺伝子型を持つヒトの
症例数と、展示会のブタにおけるその有病率との間には正の相関があった。さらに、A(H3N2)vウイルス
は、同じ年に流行した展示会のブタのウイルスと密接にクラスター化していることが示された。本研究結
果より、ブタ系統のIAVの複数の遺伝子型がヒトに感染していること、また、ある年に展示会のブタで非
常に流行しているIAVの遺伝子型は、変異型IAVのヒト症例で最も検出される株でもあることを示した。
展示会のブタにおけるIAVのサーベイランスを継続し、その特徴を迅速に把握することで、ヒトと動物の
境界に存在し、ヒトに感染する可能性が最も高いウイルスの表現型評価とワクチン候補株の適合をタイ
ムリーに行うことができる。
240298
Transboundary and
Emerging Diseases.
2024(2024)5350769
エボラウイルス(EBOV)属にはいくつかの人獣共通感染症ウイルスがあり、致死率33.6%のブンディブ
ギョ・ウイルス(BDBV)はその一つである。コウモリは一般的にEBOVの感染源とされているが、ほとんど
のアウトブレイクにおいて、ヒト感染例とコウモリを直接結びつける疫学的証拠は限られており、感染源
は不明である。家畜のブタはレストンウイルス(RESTV)に自然感染しており、EBOVにも実験的に感染し
やすい。ブタに感染すると感染性ウイルスが排出され、その後、RESTVはヒトに、EBOVはヒト以外の霊
長類に感染したとの記録がある。他のEBOVに対する家畜のブタの感受性とその後のウイルス排出及
び病原性、並びにこの種がウイルス生態学、波及動態、及びヒトの公衆衛生リスクにおいてどのように
影響するかは不明である。本研究では、EBOV属の人獣共通感染症ウイルスの一つであるBDBVに対
する家畜のブタの感受性を調べることを目的とし、ブタが実験的感染に弱いだけでなく、臨床的には正
常であっても、増殖感染の発生、組織伝播、感染性ウイルスの排出が起こりうることを実証した。ブタが
EBOV属の中間宿主あるいは増幅宿主となる可能性があることは、ヒトの公衆衛生と食糧安全保障の両
方にとって懸念事項である。
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