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資料3-1-1 医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表[343KB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_53225.html
出典情報 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和6年度第2回 3/6)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

19 E型肝炎

20

E型肝炎

21 E型肝炎

22

E型肝炎

出典

概要

備考

E型肝炎ウイルス(HEV)の自家感染が先進国で報告されるようになっており、その多くは人獣共通感染
症のHEV遺伝子型3(HEV-3)と関連している。本研究では、2014年から2022年にカナダで分離された63
例のヒト臨床HEV-3の分子疫学を検討した。55検体がIgM陽性、45検体がIgG陽性、44検体がIgM及び
IgG陽性であった。分離株の大部分は亜型3a、3b、3jに属し、カナダのブタ及び豚肉分離株と高い配列相
Epidemiology and
同性を示した。亜型3c、3e、3f、3h、3gに属する分離株や、ウサギ株(3ra)の慢性感染からの分離株も少
Infection. 152(2024)e55 数存在した。これまでの研究で、カナダの豚肉製品及びブタからの分離株は亜型3a及び3bに属すること
が証明されていることから、カナダにおける臨床HEV症例の大部分は家畜のブタのHEVが原因である可
能性が高く、ブタがHEV-3感染の主要なリザーバーであるという仮説をさらに裏付けている。人獣共通
感染症であるHEV感染のリスクを理解するには、「ワンヘルス」の枠組みの中で、ヒト、動物、環境の接
点における持続可能なサーベイランス戦略を確立する必要がある。

240298

IDWR. 25:5152(2023)2-9

2023年12月27日集計分。4類感染症:E型肝炎9例。
感染地域(感染源):埼玉県1例(焼鳥/レバー)、千葉県1例(不明)、東京都1例(鹿肉/猪肉)、神奈川県
1例(輸血・血液製剤)、福井県1例(不明)、国内(都道府県不明)1例(不明)、中国1例(不明)、国内・国
外不明2例(不明2例)。
2024年1月5日集計分。4類感染症:E型肝炎15例。
感染地域(感染源):神奈川県3例(鴨肉/鶏レバー1例、不明2例)、福島県1例(不明)、茨城県1例(不
明)、群馬県1例(不明)、千葉県1例(不明)、東京都1例(馬肉ユッケ/牛肉ユッケ)、岐阜県1例(不明)、
兵庫県1例(不明)、福岡県1例(鳥刺し)、鹿児島県1例(鹿肉)、国内(都道府県不明)3例(豚レバー1
例、不明2例)。

240394

ProMED-mail
20240318.8715469

フィンランド保健福祉研究所(THL)の感染症登録によると、2024年1月初めから3月15日迄に、合計99件
の検査で確認されたE型肝炎感染が記録されている。2023年の同時期には3例しか記録されておらず、
近年では、年平均30例の感染が検出されている。E型肝炎患者の共通点は、感染者が食べた肉ソー
セージと思われるが、まだ確定ではない。食品の追跡とサンプル検査が、食品庁で続けられているが、
特別専門家のElina Leinonen氏は、次のように言う。「食品サンプルの調査では、肉ソーセージ製品から
HEVが検出されているが、これらの製品が患者の発症に関係しているかどうかは、まだ調査中である。
肉ソーセージと人間から検出されたウイルスが同じかどうかはまだわかっていない」。肉ソーセージとE
型肝炎感染の関連に関する調査は、来週には終了する予定であり、その後も調査は続く。欧州では、ブ
タがHEVの主な感染源であるが、イノシシ、シカ、ウマからも見つかっている。加熱処理されていない食
肉製品にもウイルスが存在する可能性がある。E型肝炎は、食品から日常的に定期的に検出されるよう
な病原体ではない。その為、他の製品にも含まれている可能性がある。THLと食品庁は、現在、感染源
を突き止めるべく、幅広く調査を行っている。
この報告は、欧州におけるE型肝炎発生の原因として、人獣共通感染症のE型肝炎(主に遺伝子型3)の
重要性を強調している。HEVには、現在7つの遺伝子型があり、遺伝子型1と2は、人獣共通感染症では
なく、アフリカとアジアでHEV感染のほとんどを引き起こしている。妊婦の罹患率や死亡率を増加させる
のはこれらの遺伝子型である。人獣共通感染症であるE型肝炎のほとんどは先進国で認められ、食中
毒(通常は、加熱不十分な豚肉製品)に関連しており、遺伝子型3が原因である。さらに、免疫不全の宿
主(特に固形臓器移植を受けた患者)で遺伝子型3に感染すると、慢性感染を引き起こし、肝硬変に進
行する可能性がある。リバビリンは、このような慢性感染者の治療に用いられている。

240437

ProMED-mail
20240514.8716504

Cordobaの研究者らは、スペインで謎の新疾患、ラットE型肝炎ウイルス(RHEV)を保有する数十人の患
者を発見し、2018年に香港で初めて確認された感染の世界で報告された最大の症例数となった。
Rocahepevirus ratti(R. ratti)によって引き起こされるこの感染症に関する多くの疑問は、未解決のまま
である。スペインの都市に生息するネズミの約3分の1が、この病原体を持っていることは知られている
が、それがどのようにしてヒトに感染するのかについては明確にわかっていない。また、現在の発症率も
わかっていないが、初期調査結果によると、スペインでは毎年100例以上の症例が出ている。ネズミの
大部分と相当数の患者においてウイルスの存在が確認された今、研究者たちが直面している大きな問
題は、病原体がどのようにしてネズミからヒトに感染するのかということである。「我々には2つの仮説が
ある。第一の可能性は、この経路で食物や液体、あるいはそれらに接触する表面や器具が汚染され、
それが、ヒトに摂取されることである」とRivero Juarezは説明する。第二の可能性は、無症状の中間宿主
となる別の種の動物が存在することである。E型肝炎と同様、ブタが主な候補であり、ウイルスを排除す
るのに十分な強度の加熱処理などを行っていない部位を使った製品を摂取することで感染が起こる(証
明はされていない)。最近『Emerging Infectious Diseases』誌に発表された研究では、スペインの5つの養
豚場でウイルスの存在を調査したところ、387頭のうち44頭(11.4%)から検出された。陽性の93.2%が同
一農場であった。
2023年5月から6月にかけて、スペイン南部のCordobaにある5つの集約的繁殖システム農場から飼育さ
れているブタを無作為抽出し、サンプリング調査した。各ブタから直腸糞便サンプルを採取し、RNA抽出
までサンプルを-80℃で保存した。合計387頭のブタを調査対象としたところ、44頭のブタからRHEVが検
出され、個体有病率は11.4%(95%信頼区間8.6%~14.9%)であった。
配列決定により、RHEV(種_R. ratti_)であることが確認された。5農場のうち、2農場(40%)で1頭以上の
RHEV陽性ブタがいた。注目すべきは、陽性動物の93.2%(44頭中41頭)が同一農場のものであったこと
である。6頭のブタからHEV RNAが検出され、有病率は1.6%(95%信頼区間0.6%~3.4%)であった。す
べてのHEV陽性ブタは、同じ農場で、HEV遺伝子型3fと一致する塩基配列を有していたが、その農場で
はRHEVは検出されなかった。ブタが、RHEVに感染しないという仮説は、in vivoでの実験的研究に基づ
いて立てられた。この研究ではRHEV株で行っても感染しなかったことから、ブタは、RHEV感染に抵抗性
があるように思われた。しかし、我々の研究では、ブタからRHEV RNAが検出されたことから、RHEVの疫
学においてブタが関与している可能性が示唆された。この発見は、RHEVに感受性のある動物種の範囲
を拡大し、その伝播がげっ歯類に限定されない可能性を示唆している。我々が発見した陽性動物の数
は、RHEVが調査地域のブタ個体群の間で広く蔓延していることを示唆している。
結論として、本研究は、ブタがRHEVに感染しやすい可能性を示しており、これまでの仮定を覆すもので
ある。RHEVの疫学におけるブタの役割を明らかにし、ブタからの直接的又は間接的な人獣共通感染症
のリスクを評価するために、さらなる研究が必要である。

240437

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