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資料4 日本放射線腫瘍学会 提出資料 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_55468.html
出典情報 がん診療提供体制のあり方に関する検討会(第17回 3/21)《厚生労働省》
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まとめ:集約化における基本的な考え方(放射線療法の視点)
放射線治療では、設備投資に多額の費用が必要であり、そのメンテナンス費用も高額である
ことが他の治療法との大きな違いである。質の高いがん医療の提供を持続可能とするため、
莫大な初期投資が必要な粒子線治療やBNCT、高額な設備投資と定期的な更新が必要なX線治
療装置、RI内用療法、密封小線源治療の集約化が検討されるべきである。
専門医や物理士の効率的配置、放射線治療の品質管理と治療成績、高額な放射線治療装置の
設置・メンテナンス、機器更新とそれに伴う採算性・治療患者数を考慮する必要がある。
人口密集地域においては、高額な医療機器や専用の設備の有機的・効率的な使用のための集
約化を検討する必要がある。
一方、年間治療症例数が少ない人口少数地域においては、放射線治療装置の収益が不十分
でも、自院、近隣の病院でがん治療を行っている限り、通常の放射線治療や、骨転移等の緩
和照射、転移による脊髄圧迫に対する緊急照射等を行う必要がある。患者のアクセスも踏ま
え、現在の小規模施設をある程度の医療圏に集約した放射線治療施設は必要となる。

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