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参考資料 財政総論(参考資料) (3 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/202050409zaiseia.html |
出典情報 | 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/9)《財務省》 |
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英国 労働党政権下での予算
参考
○ 英国で14年ぶりに政権交代した労働党スターマー内閣の下で、2024年10月に大規模な歳出増と増税を伴う「秋季予算」を公表。
○ 国債利回り上昇による借入コストの増加や経済成長の停滞が見込まれ、財政ルールの遵守が厳しい情勢となった中、2025年3月
に公表された「春季財政計画」では、歳出削減・徴税強化を打ち出した。
「春季財政計画2025」(2025年3月26日)
「秋季予算2024」(2024年10月30日)
• 歳入面:国民保険料の雇用主負担率の引上げ等により、
年間約400億ポンドの増税を実施。
国債利回り上昇による借入コストの増加
• 歳出面:NHS(国民健康サービス)の充実・インフラ投
資(2年間で226億ポンド)や、学校・病院・道路の補
修等のための大規模なインフラ投資(5年間で総額
経済成長の停滞
1,000億ポンド以上)等に予算を措置。
※OBRの見通しでは、2025年の実質GDP
• 予算責任局(OBR)は、今後5年間の歳出増の約半分
成長率は2%(2024年10月時点見通し)
は歳入増によって賄われるが、残りは借入によって賄われる
→1%(2025年3月時点見通し)へ半減。
との見通しを示した。
「秋季予算2024」で公表した措置に加え、主に以下の措置を実施。
• 歳入面:徴税強化により年間65億ポンドの税収増を見込む。
• 歳出面:障害や長期の疾病により働いていない個人への給付
金の削減等による福祉予算の改革(2029年度までに年間48
億ポンド削減)や、人件費削減等の公共サービスの改革
(2029年度までに年間61億ポンド削減)等による歳出削減
策を実施。
一方、成長を促進する投資を支援するためインフラ投資予算を
増額(さらに5年間で総額130億ポンド程度)。
※英国では年2回(春・秋)財務相より、予算・税制の改革案が盛り込まれた財政計画(予算)を発表する。改革案は予算責任局(OBR)の経済
財政見通しにおいて、財政ルールや経済への影響に関する評価を受ける。
OBRが公表した財政ルールに対する2029年度のheadroom(財政的余裕)※秋季予算(2024年10月)時点との比較
フロールールにある「経常
的収支」については、主に
債務利払い費の増加に
より、春季財政計画での
歳出削減策がなければ、
目標未達の見込みとなっ
ていた。
<フロールール>
2029年度までに経常的収支を黒字にする。
→2027年度に達成見込み。2029年度には
約99億ポンドの財政的余裕となる見込み。
経常的収支
(10億ポンド)
(10億ポンド)
15.0
10.0
<ストックルール>
公的部門純金融負債対GDP比を、2029年度までに低下させる。
→2027年度に達成見込み。 2029年度には約151億ポンドの財政
的余裕となる見込み。
公的部門純金融負債
20.0
+14.0
9.9
9.9
15.0
5.0
10.0
0.0
5.0
-14.0
-5.0
2024年10月
10月以降の
時点予測
基本予測の変更
-4.1
春季財政計画による 春季財政計画による
2025年3月
政策変更前の予測
時点予測
政策効果
15.7
+10.2
15.1
4.9
-10.8
0.0
(注)英国の会計年度は、4月から翌年3月まで(2024会計年度は、2024年4月から2025年3月まで)。
(出典)英国財務省「Autumn budget 2024」・「Spring statement 2025」、予算責任局(OBR)「Economic and fiscal outlook」
2024年10月
10月以降の
時点予測
基本予測の変更
春季財政計画による 春季財政計画による
2025年3月
政策変更前の予測
時点予測
政策効果
3
参考
○ 英国で14年ぶりに政権交代した労働党スターマー内閣の下で、2024年10月に大規模な歳出増と増税を伴う「秋季予算」を公表。
○ 国債利回り上昇による借入コストの増加や経済成長の停滞が見込まれ、財政ルールの遵守が厳しい情勢となった中、2025年3月
に公表された「春季財政計画」では、歳出削減・徴税強化を打ち出した。
「春季財政計画2025」(2025年3月26日)
「秋季予算2024」(2024年10月30日)
• 歳入面:国民保険料の雇用主負担率の引上げ等により、
年間約400億ポンドの増税を実施。
国債利回り上昇による借入コストの増加
• 歳出面:NHS(国民健康サービス)の充実・インフラ投
資(2年間で226億ポンド)や、学校・病院・道路の補
修等のための大規模なインフラ投資(5年間で総額
経済成長の停滞
1,000億ポンド以上)等に予算を措置。
※OBRの見通しでは、2025年の実質GDP
• 予算責任局(OBR)は、今後5年間の歳出増の約半分
成長率は2%(2024年10月時点見通し)
は歳入増によって賄われるが、残りは借入によって賄われる
→1%(2025年3月時点見通し)へ半減。
との見通しを示した。
「秋季予算2024」で公表した措置に加え、主に以下の措置を実施。
• 歳入面:徴税強化により年間65億ポンドの税収増を見込む。
• 歳出面:障害や長期の疾病により働いていない個人への給付
金の削減等による福祉予算の改革(2029年度までに年間48
億ポンド削減)や、人件費削減等の公共サービスの改革
(2029年度までに年間61億ポンド削減)等による歳出削減
策を実施。
一方、成長を促進する投資を支援するためインフラ投資予算を
増額(さらに5年間で総額130億ポンド程度)。
※英国では年2回(春・秋)財務相より、予算・税制の改革案が盛り込まれた財政計画(予算)を発表する。改革案は予算責任局(OBR)の経済
財政見通しにおいて、財政ルールや経済への影響に関する評価を受ける。
OBRが公表した財政ルールに対する2029年度のheadroom(財政的余裕)※秋季予算(2024年10月)時点との比較
フロールールにある「経常
的収支」については、主に
債務利払い費の増加に
より、春季財政計画での
歳出削減策がなければ、
目標未達の見込みとなっ
ていた。
<フロールール>
2029年度までに経常的収支を黒字にする。
→2027年度に達成見込み。2029年度には
約99億ポンドの財政的余裕となる見込み。
経常的収支
(10億ポンド)
(10億ポンド)
15.0
10.0
<ストックルール>
公的部門純金融負債対GDP比を、2029年度までに低下させる。
→2027年度に達成見込み。 2029年度には約151億ポンドの財政
的余裕となる見込み。
公的部門純金融負債
20.0
+14.0
9.9
9.9
15.0
5.0
10.0
0.0
5.0
-14.0
-5.0
2024年10月
10月以降の
時点予測
基本予測の変更
-4.1
春季財政計画による 春季財政計画による
2025年3月
政策変更前の予測
時点予測
政策効果
15.7
+10.2
15.1
4.9
-10.8
0.0
(注)英国の会計年度は、4月から翌年3月まで(2024会計年度は、2024年4月から2025年3月まで)。
(出典)英国財務省「Autumn budget 2024」・「Spring statement 2025」、予算責任局(OBR)「Economic and fiscal outlook」
2024年10月
10月以降の
時点予測
基本予測の変更
春季財政計画による 春季財政計画による
2025年3月
政策変更前の予測
時点予測
政策効果
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