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(参考資料3)「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25241.html
出典情報 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会(第9回 3/16)《厚生労働省》
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また、重層的な連携による支援体制を、精神障害を有する方等の意思が尊重され、
必要なときに適切な支援が受けられる体制としていくことが重要であり、協議の場
に当事者、ピアサポーターや家族の更なる参画が期待される。参画にあたっては、
より多くの意見等を出すことや負担の軽減を図る観点から複数名が望ましい。



なお、「本人の困りごと等」に関する多職種・多機関の情報共有について、個別
支援の場においては精神障害を有する方等の意向を確認した上で情報共有を図る
こと、協議の場といった地域の基盤整備に係る議論をする場においては守秘義務の
担保を前提とし、最低限に留めるといった観点が重要である。



以上を踏まえ、重層的な連携による支援体制の構築の更なる推進のため、市町村
及び保健所においては、ReMHRAD2の活用等により、自地域における精神障害を有す
る方等の状況や社会資源の把握及び「見える化」を図ること、様々な立場の者の連
携を推進する観点からの研修の実施、多職種・多機関が参加する個別支援に関する
会議における課題の抽出、協議の場の設置及び地域課題の検討と解決のための企画
等が求められる。



なお、市町村においては精神保健及び精神障害者福祉に関わる部署だけではなく、
介護・高齢者福祉、生活困窮者支援、児童福祉や母子保健、教育、労働、住宅等の
精神障害を有する方等に関わる部署との連携を図り、取り組むことが重要である。



保健所においては、市町村の規模や資源によって支援にばらつきが生じることが
ないよう、精神科病院及び精神科診療所並びに精神科以外の診療科の医療機関との
連携を含む医療に関する事項の調整・対応や、市町村との連携を前提とした障害保
健福祉圏域等の圏域単位の協議の場の設置及び地域課題の検討と解決のための企
画、個別支援での協働等が求められる。



精神保健福祉センターにおいては、市町村の規模や資源によって支援にばらつき
が生じることがないよう、精神障害を有する方等の状況や社会資源の把握及び「見
える化」を支援するための精神保健福祉資料やReMHRADを活用した分析、人材育成
のための研修の実施、高い専門性を要する精神障害を有する方等の支援への対応や
依存症対策、ひきこもり対策や自殺対策等新たな課題への支援方法の普及等が求め
られる。

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「ReMHRAD」とは、地域精神保健医療福祉資源分析データベースのことであり、我が国の都道府県、二次医療圏、市区町村

などの区分別の、精神保健福祉資料における指標の状況、精神科病院に入院している方の状況、訪問看護ステーション・障害者
総合支援法の各障害福祉サービス等の事業所の多寡、各社会資源の位置情報等について表示するデータベースのこと。

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