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(参考資料3)「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」報告書 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25241.html
出典情報 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会(第9回 3/16)《厚生労働省》
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このため、普及啓発の方法を見直し、態度や行動の変容までつながることを意識
した普及啓発の設計が必要である。



具体的には、精神疾患への偏見と差別を減少させ精神疾患への応急対応法を伝え
ることを目的としているメンタルヘルス・ファーストエイド 3の考え方を活用した
普及啓発の設計及び事業化が考えられる。



メンタルヘルス・ファーストエイドの考え方を活用している例として、自殺対策におけるゲートキーパー養
成が挙げられ、専門性の有無にかかわらず支援の輪が広がっている。また、地域住民が支援の輪に入る取組とし
て認知症サポーターの養成が進められている。



また、ピアサポーター、当事者団体、社会福祉協議会や民間事業者等と協働し地
域でのカフェやサロンの開催による精神障害を有する方等と地域住民の交流の機
会を確保していく等の取組も考えられる。



精神疾患、精神障害やメンタルヘルスの問題について関心のない層の理解を促進
するためには、これまでの普及啓発の方法だけでは必ずしも関心を示されない可能
性があることから、報道のあり方に留意することや報道関係者への普及啓発等を
行った上で、マスメディアやSNS等を活用することも方法の一つである。



可能な限り早期に精神疾患や精神障害への理解を促進する観点からは、学校保健
と連携した普及啓発が今後も重要である。具体的には、市町村において地域保健と
学校保健が連携し、児童や生徒をはじめその保護者に対し、ストレスへの対処方法
や精神疾患や精神障害に関する理解の促進を図ることにより、他者に助けを求めて
いくことや早期発見・早期対応に向けた行動変容を促すこと等に資することも期待
される。
また、普及啓発は、介護・高齢者福祉、生活困窮者支援、児童福祉や母子保健、
労働、住宅等の各相談機関等においても重要である。



更に、精神障害を有する方等や地域住民が困りごと等を抱えた際に、相談できる
環境整備を図る観点から、精神疾患、精神障害やメンタルヘルスに関する相談窓口
の周知も必要である。

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「メンタルヘルス・ファーストエイド」とは、メンタルヘルスの問題を抱える人に対して、専門家に相談するまでの間、家族、

友人や同僚など側にいる身近な人が行う「こころの応急処置」であり、適切な専門的治療につなげるか、メンタルヘルスの危機
状態が解決するまで提供されるもの。

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