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プレスリリース 新型コロナウイルス治療薬の特例承認について (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27695.html
出典情報 新型コロナウイルス治療薬の特例承認について(8/30)《厚生労働省》
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表176 主な選択・除外基準

表174 主な選択・除外基準
選択基準

1.
以下のいずれかに該当する

選択基準

1.
登録時点で、検査でSARSCoV2感染が確認された者(症状

(
a)
以下の要因を有するワクチンの効果が不十分と考えられ

の有無は問わない)に8日以内に接触した可能性があり、
SARSCoV2による感染症を発症する差し迫ったリスクを

る又は接種が推奨されない者
・60歳以上

有する(以下に該当する者と定義)

・肥満(BMI
30kg/
m2以上)

・長期療養施設(高度看護施設、介護施設、高齢者用住宅等)の
入居者、
医療従事者及びその他の職員

・うっ血性心不全

・SARSCoV2感染リスクの高い業種に従事する者(食肉加

・慢性閉塞性肺疾患

工工場等)

・慢性腎臓病(GFR30mL/
分/
1.
73m2未満)

・軍関係の施設(兵舎、軍用艦、狭い職場環境等)にいる軍人及

・慢性肝疾患

び一般市民

・免疫抑制状態(固形臓器移植、血液又は骨髄移植、免疫不
全症、HI
V、コルチコステロイド又はその他の免疫抑制剤

・医療施設の医療従事者及びその他の職員

の使用)

・寄宿生活を行う学生
・初発患者と同居している者を含む家庭内接触者

・既承認のワクチンに対して重度の有害事象又は重篤な有

・その他、
同様に接近した又は混雑した環境にいる者

害事象の既往歴がある

2.
治験薬投与前10日以内にSARSCoV2による感染症の症

(
b)
以下に該当するSARSCoV2感染リスクが高い場所又

状がない

は状況に置かれる者

3.
スクリーニング時にSARSCoV2血清学的検査が陰性であ

・長期療養施設(高度看護施設、介護施設、高齢者用住宅等)



の職員を含む医療従事者
・SARSCoV2感染リスクの高い業種に従事する者(食肉

除外基準

1.
スクリーニング時に、SARSCoV2感染又はSARSCoV2

加工工場等)

抗体陽性の既往がある

・混雑した環境(兵舎、軍用艦、狭い職場環境等)で居住又は

2.
SARSCoV2による感染症に対するワクチン、モノクロー

労働を行う軍人

ナル抗体又は生物学的製剤(承認の有無を問わない)の接種

・寄宿生活を行う学生

歴若しくは投与歴がある、又は追跡期間中に接種若しくは

・その他、
同様に接近した又は混雑した環境で生活する者

投与する予定がある

2.
スクリーニング時にSARSCoV2血清学的検査が陰性であ

本剤群の追加解析時点(投与後追跡期間の中央値は121日)の副作



用の発現割合は4.
5%
(34/749例)であり、発現割合が1%以上の副

3.
組入れ前1カ月以内に基礎疾患の悪化による治療法の重大

作用は頭痛1.
2%
(9/
749例)
であった。

な変更又は入院がなく、組入れ時に状態の急激な変化がな
いと治験責任(分担)
医師により判断される
除外基準

18.薬効薬理

1.
無作為化の前日又は当日に、発熱(37.

C超)を含む重大な

18.
1 作用機序

感染症又はその他の急性疾患がある

チキサゲビマブ及びシルガビマブは、SARSCoV2ウイルスのス

2.
スクリーニング時に、SARSCoV2感染又はSARSCoV2

パイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)上の各抗体が互

抗体陽性の既往がある
3.
SARSCoV2による感染症に対するワクチン、モノクロー

いに重複しない部位に同時に結合し、SARSCoV2に対する中和

ナル抗体又は生物学的製剤(承認の有無を問わない)の接種

n vi
t
r
oにおいて、抗体依存性細胞傷害
作用を示す8),9),10)。なお、i

歴若しくは投与歴がある、又は追跡期間中に接種若しくは

(ADCC)、抗体依存性細胞貪食(ADCP)、抗体依存性補体沈着

投与する予定がある

(ADCD)及び抗体依存性ナチュラルキラー細胞活性(ADNKA)

本剤群の追加解析時点(投与後追跡期間の中央値は137日)の副作
用の発現割合は8.
5%
(293/3461例)であり、発現割合が1%以上

11)

はほぼ認められなかった8),

n vi
t
r
oにおけるウイルス中和活性
18.
2I

の副作用は頭痛1.
7%
(59/3461例)及び疲労1.
2%
(43/3461例)で

野生型のSARSCoV2の臨床分離株(USAW A1/2020株)に対

あった。

して、チキサゲビマブ及びシルガビマブ併用は濃度依存的な中和

17.
1.
3海外第I
I
I
相試験
(STORM CHASER試験)

作用を示し、50%有効濃度(EC50)は10ng/mLであった(Ver
o E6

SARSCoV2感染者と接触した可能性があり、SARSCoV2に

8)
,
12)
細胞)


よる感染症を発症するリスクがある18歳以上の被験者を対象と

al
pha株(B.
1.
1.
7系統)、bet
a株(B.
1.
351系統)、gamma株(P.
1系

したプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験 7)であり、

統)、del
t
a株(B.
1.
617.
2系統)、i
ot
a株(B.
1.
526系統)、kappa株

本剤300mg
(チキサゲビマブ150mg及びシルガビマブ150mgを

(B.
1.
617.
1系統)及びeps
i
l
on株(B.
1.
427/B.
1.
429系統)の臨床分

逐次投与)又はプラセボを単回筋肉内投与した。主要評価項目は、

離株に対して、チキサゲビマブ及びシルガビマブ併用の中和活性

治験薬投与後183日目までのSARSCoV2による感染症の症状

pha株(B.
1.
1.
7
3〜3.
8倍であった13)。また、al
のEC50は野生型の0.

の発現、かつRTPCR陽性の確認(イベント)に基づく相対リスク

系統)、bet
a株(B.
1.
351系統)、gamma株(P.
1系統)、del
t
a株

減少率[(1−本剤群のイベント発現割合/
プラセボ群のイベント発

(B.
1.
617.
2、AY.
1/AY.
2系統)、et
a株(B.
1.
525系統)、i
ot
a株

現割合)
×100]であった。

(B.
1.
526系統)、kappa株(B.
1.
617.
1系統)、l
ambda株(C.
37系

主要解析(投与後追跡期間の中央値は本剤群49日、プラセボ群48

統)、mu株(B.
1.
621系統)、eps
i
l
on株(B.
1.
427/B.
1.
429 系統)及

日)では、全体集団(FAS)において、イベント発現割合は本剤群

びzet
a株(P.
2系統)のスパイクタンパク質の主要変異を有する

3.
1%
(23/749例)、プラセボ群4.
6%
(17/372例)であり、相対リス

シュードウイルス粒子に対して、チキサゲビマブ及びシルガビマ

ク減少率は33%
(95%信頼区間:26%,65%)であった(p =

ブ併用の中和活性のEC50は野生型の0.
7〜7.
5倍であった13)。

0.
212)。

Omi
cr
on株(B.
1.
1.
529系統)のうち、BA.
1、BA.
1.
1及び BA.
2系

表175 主要評価項目に対する有効性
(主要解析)
イベント発現割合

統の臨床分離株に対して、チキサゲビマブ及びシルガビマブ併用

本剤300mg群

プラセボ群

の中和活性のEC50はそれぞれ野生型の12〜30、176及び5.
4倍で

3.
1%
(23/
749例)

4.
6%
(17/
372例)

あった14)。また、BA.
1、BA.
1.
1、BA.
2、BA.
2.
12.
1、BA.
3及びBA.
4

相対リスク減少率注1)

33%
(95%信頼区間:26%,65%)

/BA.
5系統のスパイクタンパク質の主要変異を有するシュードウ

p値注2)

0.
212

イルス粒子に対して、チキサゲビマブ及びシルガビマブ併用の中

注1)投与群を共変量、追跡期間の対数変換値をオフセット変数としたロバス

和活性のEC50はそれぞれ野生型の132〜183、424、3.
2、5、16及

ト分散を用いたポアソン回帰モデルにより推定

び33〜65倍であった14)。

注2)
有意水準両側5%

なお、
本試験の主な選択・除外基準は表176のとおりであった。
−4−