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資料2-2 重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬物性口内炎(案) (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html |
出典情報 | 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》 |
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1.薬物性口内炎とは?
薬物性口内炎は、口の中やくちびるが広範囲にわたりただれます。口
のまわりの皮膚にぶつぶつができたり、目や鼻の中の粘膜もただれたり、
高熱(38℃以上)などの症状を伴う重篤な粘膜の障害につながることが
あります。その多くは医薬品が原因と考えられていますが、一部のウイ
ルスやマイコプラズマ感染に伴い発症することも知られています。原因と
考えられる医薬品は、主に抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、抗てんかん薬、抗
がん剤(別途マニュアル「抗がん剤による口内炎」参照)など広範囲にわ
たります。
発症メカニズムについては、医薬品などにより生じた免疫・アレルギー
反応によるものと考えられていますが、さまざまな説が唱えられており、
いまだ統一された見解は得られていません。なお、重篤な粘膜の障害を
伴 う ス テ ィ ー ブ ン ス ・ ジ ョ ン ソ ン 症 候 群 や 中 毒 性 表 皮 壊 死 症 (Toxic
epidermal necrolysis:TEN) 、 薬 剤 性 過 敏 症 症 候 群 ( Drug-induced
hypersensitivity syndrome:DIHS)の一連の病態に急激に移行する場合も
あります。皮膚科領域の「スティーブンス・ジョンソン症候群」、「中毒性表
皮壊死症」及び「薬剤性過敏症症候群」については、別途マニュアルが
作成されていますので、ご参照ください。また、悪性腫瘍の骨病変や骨
粗鬆症などに使用される骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系薬剤を含
む)による治療を受けている患者さんでは、まれにみられる顎骨壊死・顎
骨骨髄炎の初期症状として口腔粘膜に潰瘍を発症することがあり、留意
する必要があります。これについては、別途マニュアル(骨吸収抑制薬
に関連する顎骨壊死・顎骨骨髄炎)をご参照ください。
2.早期発見と早期対応のポイント
医薬品を服用し、「口の中やくちびるのただれ」、「高熱(38℃以上)」、
「眼の充血」、「のどの痛み」、「皮膚が広い範囲にわたり赤くなる」などが
みられ、それらの症状が持続したり、急激に悪くなったりするような場合
は、放置せず、すみやかに医師、歯科医師、薬剤師に連絡してください。
原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いで
すが、数日以内あるいは1か月以上たってから起こることもあります。
なお、医師、歯科医師あるいは薬剤師に連絡する際には、服用した医
薬品の種類、服用してからどのくらいたっているのかなどを伝えてくださ
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薬物性口内炎は、口の中やくちびるが広範囲にわたりただれます。口
のまわりの皮膚にぶつぶつができたり、目や鼻の中の粘膜もただれたり、
高熱(38℃以上)などの症状を伴う重篤な粘膜の障害につながることが
あります。その多くは医薬品が原因と考えられていますが、一部のウイ
ルスやマイコプラズマ感染に伴い発症することも知られています。原因と
考えられる医薬品は、主に抗菌薬、解熱消炎鎮痛薬、抗てんかん薬、抗
がん剤(別途マニュアル「抗がん剤による口内炎」参照)など広範囲にわ
たります。
発症メカニズムについては、医薬品などにより生じた免疫・アレルギー
反応によるものと考えられていますが、さまざまな説が唱えられており、
いまだ統一された見解は得られていません。なお、重篤な粘膜の障害を
伴 う ス テ ィ ー ブ ン ス ・ ジ ョ ン ソ ン 症 候 群 や 中 毒 性 表 皮 壊 死 症 (Toxic
epidermal necrolysis:TEN) 、 薬 剤 性 過 敏 症 症 候 群 ( Drug-induced
hypersensitivity syndrome:DIHS)の一連の病態に急激に移行する場合も
あります。皮膚科領域の「スティーブンス・ジョンソン症候群」、「中毒性表
皮壊死症」及び「薬剤性過敏症症候群」については、別途マニュアルが
作成されていますので、ご参照ください。また、悪性腫瘍の骨病変や骨
粗鬆症などに使用される骨吸収抑制薬(ビスホスホネート系薬剤を含
む)による治療を受けている患者さんでは、まれにみられる顎骨壊死・顎
骨骨髄炎の初期症状として口腔粘膜に潰瘍を発症することがあり、留意
する必要があります。これについては、別途マニュアル(骨吸収抑制薬
に関連する顎骨壊死・顎骨骨髄炎)をご参照ください。
2.早期発見と早期対応のポイント
医薬品を服用し、「口の中やくちびるのただれ」、「高熱(38℃以上)」、
「眼の充血」、「のどの痛み」、「皮膚が広い範囲にわたり赤くなる」などが
みられ、それらの症状が持続したり、急激に悪くなったりするような場合
は、放置せず、すみやかに医師、歯科医師、薬剤師に連絡してください。
原因と考えられる医薬品の服用後2週間以内に発症することが多いで
すが、数日以内あるいは1か月以上たってから起こることもあります。
なお、医師、歯科医師あるいは薬剤師に連絡する際には、服用した医
薬品の種類、服用してからどのくらいたっているのかなどを伝えてくださ
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